JICA(独立行政法人・国際協力開発機構)研修事業受け入れ
「アジア地域 農民参加型用水管理システム」コース 外4件(H27実績)
1) 研修受け入れ経過 |
国際交流、協力事業に積極的に取り組む事を目的として現状の理解と多様化した開発途上国の開発のニーズに応え、農業分野における効率的な水利用を実現する事が農村地域の生活水準の向上に貢献することになると期待されています。
よって農業者が自ら管理組織を作り、将来にわたり継続的に維持管理出来る「水利管理組合システム」の整備を行うことが急務となります。
そこで日本の土地改良区等が今まで蓄積されてきた豊富なノウハウ、土地改良区で培ってきた知識、経験を伝える研修が計画され、各国で現地に携わる指導的立場の責任者が約1ヶ月半にわたり研修を行っています。
受け皿として、大雪土地改良区が代表土地改良区となり、上川管内の主な5土地改良区[大雪・東和・旭川(旭川市)・てしおがわ(士別市)・富良野(中富良野町)]がカリキュラムに基づいて平成17年から21年まで5ヶ年取り組んできました。
又、平成22年度からは、大雪、てしおがわ、富良野土地改良区が中心となり研修の受け入れを行っています。最近は短期受け入れも積極的に行い、コースも「農村開発のための畑地帯における農業基盤整備」コース「アフリカ地域農民主体型用水管理システム」コース「イラク国かんがい用水効率的利用のための水利組合普及プロジェクト(第3年次)」コースなどのコース対応もしています。 |
2) 研修目的 |
地域の生活基盤の確立に資する持続的農業を実現するためには、効率的なかんがい用水システム」の構築・整備が必要です。本研修では、施設を利用する側(農家)と施設を造成、管理する側(土地改良区等の組織)が一体となった
@効率的で公平なかんがい用水の配分技術の修得
A水利組合の組織化、育成方法の修得
を目的として行います。 |
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3) 今後の取り組み |
今後も大雪土地改良区が受け入れ代表となって、てしおがわ・富良野土地改良区が研修の受け入れを行い、本土地改良区独自の畑地帯を中心とする「畑地かんがいシステム」のノウハウを研修期間の中で習得して頂けるように取り組みたいと考えます。
当土地改良区は、
@土地改良区が行う維持管理
A水管理
B区営事業の設計・積算
を中心に土地改良区組織運営全般についてカリキュラムを構成し進めます。 |
4) 研修事業参加国 |
- ・平成17年・平成18年
- スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー 計3ヶ国、6名
- ・平成19年
- カンボジア、スリランカ、ミャンマー、ラオス 計4ヶ国、7名
- ・平成20年・平成21年
- スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス 計4ヶ国、7名(20年) 8名(21年)
- ・平成22年
- インド、カンボジア、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス 計8ヶ国、10名
- ・平成23年
- ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、東ティモール 計6カ国、7名
- ・平成24年
- ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、東ティモール 計6カ国、8名
- ・平成25年
- アフガニスタン、カンボジア、スリランカ、ネパール、ブータン、ミャンマー、東ティモール(アジア地域) 計7カ国、8名
- エチオピア、ガーナ、ケニア、スーダン、タンザニア、ナイジェリア、マラウイ、ルワンダ(アフリカ地域) 計6カ国、8名
- ・平成26年
- カンボジア、スリランカ、ネパール、パキスタン、フィリピン、ブータン、ミャンマー、東ティモール(アジア地域) 計8カ国、9名
- ウガンダ、タンザニア、マラウイ(アフリカ地域) 計3カ国、6名
- ・平成27年
- カンボジア、スリランカ、ネパール、フィリピン、ブータン、ミャンマー(アジア地域) 計6カ国、7名
- ウガンダ、エチオピア、タンザニア、マラウイ(アフリカ地域) 計4カ国、8名
- チャド、ブルンジ、マリ、ルワンダ(アフリカ地域仏語圏) 計4カ国、7名
- アフガニスタン、ウガンダ、エジプト、ジンバブエ、フィリピン、マラウイ、ミャンマー、モザンビーク、ラオス 計9カ国、10名)
- (「畑地帯における農業基盤整備事業のための計画・設計・施工管理・維持管理・運営」コース)
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(集団)「農村開発のための畑地帯における農業基盤整備」コース(短期)
中央アジア・コーカサス地域別研修「水利組合強化」コース (短期)
- ・毎年、当土地改良区に「畑地かんがい」施設を中心として半日程度、土地改良区の運営及び現地研修の受け入れを行っています。
- ・研修参加国は、中国を含む中央アジア、ロシア、コーカサス地域です。
活動実績
アジア地域農民参加型用水管理システム研修
本土地改良区にて土地改良区の役割・組織と会計・施設管理・畑地かんがいをテーマに研修をおこないました。
地域別研修 ラオス国農民参加型用水管理システムフォローアップ調査
てしおがわ・大雪・ふらの3土地改良区の代表らが研修がもたらした効果とその改善点を探るため、ラオス国にて現地調査と意見交換などの活動をおこないました。
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