絵本作家で画家の葉祥明(ようしょうめい)さんとは十数年前からのお付き合いだ。 私の一方的なラブコールに応えて下さり、富良野をテーマにした作品を二十点描いてもらったのが始まりだった。それらの作品は丘の詩画集やCD「Furano HOLY Hill」として結実したが、今もまったく輝きを失っていない。 私が「お守り」のように持ち歩いている葉さんからの手紙がある。東京でお会いした時、胃がときどき痛むという話をした。ほどなく、葉さんが飲んでいるという漢方薬を送ってくださった。添えてあった手紙にはこう書かれていた。 「薬で治しつつ、根本の原因である、ライフスタイル、生活習慣、人生観、社会観、対人関係を再検討して、できる限り、怒り、憎しみ、心配、不安等々のネガティブな感情を持たないようにしましょう。そして、できる限り夢や理想や喜び、優しさをもって生活しましょう」 読むたびに、葉さんのあの温かいまなざしと語り口が目に浮かび、つづられている言葉をかみしめる。 葉さんとはしばらくお会いしていない。富良野も、北海道も大好きな葉さんにこの美しい冬景色をまた見てほしい。こんど葉さんに会う時は、私の夢や理想が少しでも実現しているように、頑張らなくては! |