■ チャールス・ロイド「フォーレスト・フラワー」 by富良野のオダジー 2010年03月31日(水)

  52,935 byte定休日なのだが、メールをチェックしに、フォーラムフラノに“出勤”した。
なにげなく、サックスのチャールス・ロイド「フォーレスト・フラワー」をかけてみた。
おそらくこのレコードは買ったとき(1972年頃)に何回か聞いて、それから30年以上聞いていなかったと思う。
案の定、曲はまったく憶えていなかった。
チャールス・ロイドは、コルトレーン派と言われているので、イメージとして、フリーっぽく、バリバリ吹いているアルバムだと思っていた。
全然違っていた。
A面の曲「フォーレスト・フラワー、日の出/日没」は、ラテン系のリズムが心地よく、実に聞きやすい。コルトレーンというより、ソニー・ロリンズのような感じもする。
どうして、聞いていなかったのかも、自分ではよく分かる。チャールス・ロイドのオリジナリティが伝わってこないからだ。
「どうしても、チャールス・ロイドじゃなきゃダメ!」という演奏ではないからだ。
「じゃ、ダメか」という、そんなことはない。このレコードはイイと思う。
ただ、コルトレーン派となれば、採点は厳しくなる。
何故なら、コルトレーンのアルバムだって全部聞いている訳ではないので、コルトレーン派を聞くより、コルトレーンを聞けばよいからだ。
「フォーレスト・フラワー」のことである。
なんと言っても、メンバーが凄い。
ピアノがキース・ジャレット、ベースがセシル・マクビー、ドラムがジャック・デジョネットだ。
知らなかったが、キース・ジャレットとジャック・デジョネットは、チャールス・ロイドのグループに参加したことで、注目されるようになったのだ。
キースのピアノは、もうすでにオリジナルな音になっている。1945年生まれだから、当時まだ22才だ。
なにげなく聞いたレコードから、また色々なことを教えてもらった。
ジャズって、楽しいね。
ジャズの楽しみは、聞くだけじゃないのだ。
 


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