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すっかり寒くなった富良野です。 毎朝ストーブに薪をくべるのが習慣になってしまった。 今朝も寒い! 寒くはなったし、少しは落ち着いたりで、ジャズの季節がきた感じだ。 先日、心を落ち着けたくて、ジョン・コルトレーンの「コルトレーン」をかけた。 案の定、落ち着けた。コルトレーンって、やっぱり、すごい! それで、定休日のフォーラムフラノで、ジョン・コルトレーンを何枚か聞いた。 コルトレーンは、激しいのに、静寂。耳というより、心に音が入ってくる感じ。 でも、今回ご紹介するレコードはテナー・サックスのアーネット・コブの「アーネット・コブ・イズ・バック」。アマゾンを調べたが、予想通り現在CDは手に入らない。 コルトレーンは大好きだが、いつも聞きたいわけではない。色々な衝動は起きるが、たまに、バリバリ吹きまくるサックスを聞きたくなるときがある。 よく、「男性的なサックス」と形容される種類のミュージシャン。私の中での筆頭は、スタンリー・タレンタイン。まあ、泥臭いというか、あまり洗練されてはいないが、潔(いさぎよ)いというか、そう、男性的なサックス。 アーネット・コブはスタンリー・タレンタインなどの大先輩だ。このレコードは1978年の録音で、私はリアル・タイムで買っていると思う。 その頃は、コールマン・ホーキンスだとか、ベン・ウェブスターなど、“ちょっと古い”ミュージャンの音楽も素晴らしいと思い始めたときだ。 ちょっと古いについて。 ジャズファンは「モダンジャズ」が基準で、モダンジャズの全盛期が1950年代の終わりから1960年代の初め。それ以前のジャズのスタイル、活躍したミュージシャンはちょっと古いになる。 1970年代になると、「新しいジャズ」になる。電子楽器がジャズにも取り入れられた時期だ。 じゃ、現在のジャズは?ということだと、「最近のジャズ」になる。 なんための説明か分からないが、そうなのだ。 ちょっと古いミュージシャンの絶頂期の録音はそれこそ、ちょっと古くなるので音質的には良くないものが多い。それで、普通に聞くには絶頂期を過ぎている比較的新しい録音のアルバムの方が聞きやすい。 個人的には、「アーネット・コブ・イズ・バック」のように、カムバックした巨匠に対して、リズムセクションはその時活躍している人たちで固め、巨匠の演奏を支える感じのアルバムが好きだ。 ちなみに、リズムセクションは、デレク・スミス(ピアノ)、ジョージ・ムラーツ(ベース)、ビリー・ハート(ドラム)。 ジャケットを見ながら、さすが年輪を重ねた人が醸し出す風格や威厳みたいなものが伝わるなぁ、と思いながらライナーノーツ(解説)を見たら、この録音当時の年齢がなんと!私とまったく同じの59歳。 ミュージシャン恐るべし! 一つのことを貫いた人のすごさかもしれない。 |
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