■ 「カリフォルニア・シャワー」 by富良野のオダジー 2008年04月01日(火)

  64,071 byteある時、フッと思い出した。もしかしたら、私の昔のジャズレコードが紛れ込んでいるかもしれないと。
紛れ込んでいるかもしれないと思ったのは、妹のところ。早速、電話をした。「あのさぁ、もうだいぶ古い話だけど、オレのレコード、そっちにない?」
20年位前、妹とレコードの貸し借りをしていた。そのうち、お互いあまりレコードを聞かなくなり、そのままになった。
最近、私はジャズづいているので、もし懐かしいレコードがあれば、聞きたくなった。
幸運にも、数枚紛れ込んでいた。その一枚が、世界のナベサダこと、渡辺貞夫の「カリフォルニア・シャワー」
今朝、早速レコードに針を落としてみた。さわやかな音楽がフォーラムフラノを満たした。
1978年にロサンジェルスで録音されたもので、「日本のクロスオーバー音楽の最高峰を示す傑作」と解説書に書かれている。
クロスオーバー音楽とは、ジャンルの垣根を乗り越えて音楽性を融合させるスタイルを指し、その後フュージョン音楽、今はスムースジャズなんて呼ばれ方もある。
渡辺貞夫と私の出会いは、1977年録音の「マイ・ディア・ライフ」
当時、ジョン・コルトレーンにのめり込んでいた(ジャズにとんがっていた)私にとって、電子楽器を使ったクロスオーバー音楽に対して、もの凄い拒否反応があった(聞いての拒否ではなく、聞くことの拒否。粋がっての拒否。若いって素晴らしい拒否?)。
理由は思い出せないが、とにかく「マイ・ディア・ライフ」を買ってしまった。
今でも、初めて聞いたシチュエーションをはっきり覚えているほど、私のジャズ人生において、重要なレコードになった。
このレコードを「いいなぁ」と感じてから、ジャズの聞き方が変わった。コルトレーンを認めつつ、もっと広くジャズを聞けるようになった。
それは今現在、ジャズだけではなく、演歌でも、ポップスでも、どんな音楽でも偏見なく聞けるキッカケを作ってくれたレコードでもあった。
続けると、音楽はジャンルやスタイルではなく、演奏する人が大切で、その人がちゃんとしていれば、聞く側にちゃんと伝わるということだ(ちょっと、生意気)。
いつでも聞こうと思えば聞けるけど、久し振りに「カリフォルニア・シャワー」を聞くチャンスが出来たことに、やっぱり感謝!
最後に一言。両方のアルバムもほぼ同じメンバーだが、そのメンバーも凄い!
 


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