■ 蕗の薹(ふきのとう) by富良野のオダジー 2008年04月07日(月)

  67,715 byte蕗の薹(ふきのとう)があちらこちらで咲いている(生えている?)。
昨日、仕事が終わってから、野良窯(のらがま)さんの「カフェ・ノラ」で遅い夕食をした。
フォーラムフラノの割と近くにあり、スタッフのタコちゃんの知り合いということもあって、行ってみたいと思っていたが、なかなか行くチャンスがなかった。
古い民家を改造した店内は、入った瞬間「へぇ〜」の声が出てしまうほどの驚きだった(いつものオーバーな表現ではなく、本当にそうなのだ)。
富良野にこういう店が出来たんだなぁという感慨も湧いてきた。富良野はこれからどんどん面白くなる!、そんなフレーズまで浮かんだ。
実は野良窯さんはその名前の通り、陶芸ギャラリーで、その中にカフェ・ノラもある。ギャラリーにはご主人である陶芸家の大槻恭敬さんの作品が並び、カフェ・ノラは奥さんのみどりさんが切り盛りしている(表現が古い?)。
昨夜はちょうど陶芸教室(同じ敷地内にある工房で開設)を終えて店に戻ってきた大槻さんとお話が出来た。
店内には私の子供の頃に見たような古い戸が何枚もある。ほとんどはもうとっくに捨てられたものばかりだ。どうして手に入れたか聞いてみた。「もともとあったものもあるが、農家の納屋にしまってあったものを譲ってもらった」そうだ。
農家の人はものを大切にしまっているのはなんとなく分かるが、それにしたって世代が変われば整理してしまうだろう。おそらく、今がギリギリのところだと思う。
富良野の歴史と言ったって、たかだか100年ちょっとだけど、すでに色々なものが消滅しているし、しつつある。そんな中で野良窯さんが“富良野の歴史”を再利用しているのは心強い。
ふきのとうのことである。
昨日の食事で、冷奴にふきのとうで作った薬味をのせた料理が出た。ほろ苦くて、冷奴にとても合っていたのだが、私は知ったかぶりをして、「フキノトウは本当はフキノトで、ウはいらないんだ」と言ってしまった。もう何年も前に誰かから聞いた覚えがあった。
今朝になってネットで調べると、先に書いたように「蕗の薹(ふきのとう)」と出てきた。くやしくてわざわざ広辞苑をめくってみたが同じだった。もう少し粘ると、岐阜県の方言で一部の地域でフキノトと言うとネットに出てきた。むかし私に教えた人は岐阜出身の人だったのかもしれない(負け惜しみではない!)。
 


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