■ ハーマン・フォスター、嶋津健一 by富良野のオダジー 2008年05月30日(金)

  38,434 byteHERMAN FOSTER(ハーマン・フォスター)の「Explosive Piano of Herman / Have You Heard Herman」をかけて、音が鳴った瞬間出た言葉が、「おそれ入谷の鬼子母神」だった。恐れ入るしかなかった。
ハーマン・フォスターをまったく知らなかった。微塵も知らなかった。
たまたまネットで、ジャズピアノベスト500の中の1枚として紹介されていたのだ。
私の買うほとんどのCDは、昔から知っているが買っていなかったCD、他に何枚か持っているミュージシャンのリーダーCD、知っているミュージシャン同士が演奏しているCDなどだが、最近は少しずつ“冒険”もしている。冒険の最たるものが、ハーマン・フォスターだった。
すぐ調べた。
ハーマン・フォスターは、1928年5月18日、ペンシルバニア州フィラデルフィアに生まれた。生まれながらの全盲で、ピアノも独学で習得した。サックスのルー・ドナルドソンのグループで活躍(1953年〜55年)し、アルバムも「ウェイリング・ウィズ・ルー」をはじめ、何枚かに参加している。
実は、ルー・ドナルドソンのCDも1枚しか持っていない。それも最近買った「アリゲイター・ブーガルー」。で、ハーマン・フォスターは入っていない。
どれぐらいのジャズファンが「あっ、ハーマン・フォスターね、けっこういいよ」なんて言うのだろうか。まぁ、何人かのジャズファンに聞いてみたいけど・・・。
調べついでに、「おそれ入谷の鬼子母神」も調べた。
鬼子母神は、子供と安産の守り神で、盗難除けの守護とも言われる。東京都台東区下谷一丁目にある法華宗本門流の寺院「真源寺(しんげんじ)」が鬼子母神を祀っていることで、入谷鬼子母神の名称で有名。昔はテレビの「銭形平次」などの時代劇で、頻繁に「おそれ入谷の鬼子母神」のセリフが出てきたような気がする。(あまり、いらない情報だった?)
まだまだ、続く。(今日は、ちょっと長い!)
嶋津健一ピアノトリオが「オール・カインド・オブ・バラード〜ハーマン・フォスターに捧ぐ」というCDを出していた。
このCDはもちろん、嶋津健一も知らなかった。嶋津健一は生前のハーマン・フォスターと交流があったらしい。
ライナーノーツに、嶋津健一の言葉として「自分をさらけ出すことは、一面、自分の限界を示すことに他ならないから、表現者としては、とても恐ろしいことだけど、ハーマンは、何の抵抗もなく、全人格を音として出し尽くしてしまいます。これってなかなか日本人には出来ないことだと思います。全部出して“勝負”ということを僕に教えてくれたのは、他ならぬハーマンのピアノだったのです」と書いてあった。
ハーマン・フォスター、嶋津健一の演奏を聞くと、この言葉が響いてきた。
まったく知らなかった二人から、また、ジャズを教えてもらった。う〜ん、ジャズは深い!
 


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