■ フォーラムフラノのカウンター&スピーカー by富良野のオダジー 2008年11月24日(月)

  54,526 byte富良野は今日も雪。
雪かきを考えないで、窓から眺めているぶんには、雪はホントにきれい!
生活を邪魔する憎っくき雪なので、富良野に住んでいる人は雪にマイナスのイメージしか持ってないとお思いでしょうが、富良野の人だって、「見るだけ」なら雪は嫌いじゃない。(と、思う)
マイナス20度を超える二月の雪景色なんて、この世のものとは思えぬ、心が洗われる清らかな風景だ。
でも、雪かきが・・・。(ト、ホ、ホ)
フォーラムフラノにカウンターと大きなスピーカーがついた。
カウンターは「麓郷の森」のちょっとした造作や修理などもやってもらっている知人の大工さんに作ってもらった。この大工さん、いつ見ても、その仕事振りには惚れ惚れする。
いつも一人で作業するのだが、まったく無駄のない動きと進め方をする。(一応、親父の建具屋を四年間手伝ったので、シロウトよりは目が肥えている。と、思う)
スピーカーは、ラジオふらのの丸山社長に“手作り”してもらった。丸山社長の本業である北央電装はカーオーディオの製作もやっていて、“その筋”では日本的なレベルの仕事をしている。(賞もいっぱいもらっている。)
「丸山さんさぁ〜、店にスピーカー欲しいんだけど、すごく安くて、カッコよくて、音がそこそこのスピーカーってなぁ〜い」と、冗談ぽく聞いてみた。(真面目に聞いたら、怒られるでしょう)
丸山社長は苦笑いをしながら、「JBLのユニットを使った、平面バッフルのスピーカーが、低価格で一部のマニアに受けているのですが・・・」。
「いいじゃない、平面バッフル、いいじゃない、低価格、JBL、いいじゃない。それ作ってよ」と、冗談ぽく頼んでみた。(真面目に頼んだら、怒られるでしょう)
「商売にはならないけど、やってみましょう」と、力強いお言葉。

なにはともあれ、一年ぐらい頭に描いていた、「カウンターでジャズを聞きながら、ベルギービールを飲みたい!」が実現した。(ああ、うれしい!)
今朝、初めて、レコードを試聴してみた。
試聴するレコードは、私の中では決まっている。いつの頃からか知らないが、パッと4、5枚すぐ出てくる。
まずは、ピアノのマッコイ・タイナー「フライ・ウィズ・ザ・ウインド」の1曲目「フライ・ウィズ・ザ・ウインド」。
オーケストラの弦が広がりのある世界を作り出し、絶妙なタイミングでマッコイのピアノが登場。それを追ってビリー・コブハムの迫力あるドラムが加わり、壮大な音楽空間が演奏の終わるまで続く。「圧倒的」以外に言葉が見つからない。
ザ・グレイト・ジャズ・トリオ「KJLH」の1曲目「フリーダム・ジャズ・ダンス」。
この曲の一番好きなところは、冒頭から始まるトニー・ウィリアムスの怒涛のようなドラミング。バスドラのド・ド・ド〜ンの音に、スピーカーがどこまで耐えられるか心配になるほどの迫力。
ちなみに、ピアノはハンク・ジョーンズ、ベースはロン・カーター。
ウェザー・リポート「ヘヴィー・ウェザー」の3曲目「ティーン・タウン」。
これも低音が心地よい曲。ウェザー・リポートは歴史上最強のエレクトリックジャズなどと呼ばれている。エレクトリックな音はその時代は新鮮で良いのだが、時代が経つと逆に古臭くなることが多い。だが、ウェザー・リポートは別格。今聞いても違和感がない。
チャーリー・ヘイデン「クロースネス」の1曲目「エレン・デヴィッド」。
ピアノのキース・ジャレットとベースのチャーリー・ヘイデンのデュオ。相変わらず透明感のある澄み切ったキースのピアノに、ヘイデンの重厚なベース。「一つの到達点」という言葉が浮かぶ。
あ〜、楽しかった。時間にして、雪かきもしたので、開店前の一時間弱。至福の時。
それで、スピーカーの印象ですが、ピアノの音がきれい。そして、エレクトリックな音にはメリハリがきいて気持ちよかった。
丸山社長は、スピーカーを鳴らしているうちに、音が馴染んできて、もっと良くなると言っていたが、私にとっては、今現在“身に余る”スピーカーだ。
 


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