■ 「みんな、神様をつれて やってきた」 by富良野のオダジー 2009年02月13日(金)

  40,667 byte最近、読みたい本がいっぱいある。
新聞とかネットで気になった本を、ついついアマゾンで注文しちゃうのだ。
読みかけの本も含めて、自宅に5冊、会社に15冊ある。時間があれば、次から、次に読みたい本ばかりだ。
あ〜、時間がほしい!
「みんな、神様をつれて やってきた」
は、読み終えたばかりの本だ。知人である「新得共働学舎」代表の宮嶋望さんが、昨年11月に出版したものだ。
新得共働学舎は、チーズを作っている。ラクレットチーズはフォーラムフラノの「ふらのラクレットグリル」「ふらのビック“トン”バーガー」などに使わせてもらっている。
本の帯には、「生き方に迷っている人、人から見放された人、社会を見限った人が、太陽や月星、山、川、森、土、牛やバクテリアたちと共働して、いのちの花を咲かせている。僕らでつくったエネルギーフィールド。」とある。
共働学舎は心身にハンディキャップのある人達のための農業と工芸を中心とした生産的勤労生活施設。
さて、読後感想だが、まず、宮嶋さんをますます好きになった。
宮嶋さんは、私と同年代(二歳年上)だが、出だしから私とは全然違う人生の歩み方をしている。
私は、流れの中で、ただノホホンと生きてきた感じだが、宮嶋さんは、自分の強い意思というか、自分の力で、人生を切り開いてきた。
「ミッション」という言葉が浮かぶ。私のような普通の人間は、ただただ驚嘆の声を上げるしかない。
ちょっと唐突だが、私はこれからの日本のキーワードは「コミュニティ」ではないかと感じている。
戦後の右肩上がりの社会で培った、「頑張れば、色々なものが手に入る。だから、頑張れ!」的な考え方や生き方は、今のような右肩下がりの社会では、ちょっと違う気がしている。
もちろん、頑張ることを否定するのではなく、頑張っても手に入りづらい世の中になったのに、頑張れ、頑張れでは、ツライ。
つまり、モノで満足するのではなくて、人と人のつながりが、ますます重要になってくると思う。
「みんな、神様をつれて やってきた」を読んでいると、私がイメージしていた、コミュニティの形を見たような気がした。
やれることはやり、やれないことは、みんなで助け合う。すごく、シンプルだ。(でも、それが難しい)
まあ、私が的外れ?の感想を述べるより、この本を読んでもらえれば、私の言いたいことが分かると思う。
ただ、宮嶋さんの人に対する優しさ、正直さ、真面目さは、読んでいてとても気持ち良かった。
 


- Web Diary UpVersion ver 1.30 -