■ 「Highlights from the Plugged Nickel」 by富良野のオダジー 2009年03月01日(日)

  39,492 byte今朝、フッと思ったことがある。
「チェンジ!」と小沢さんが言ったり、「We can change!」とオバマさんが力説したりで、私も「やっぱ、変らなきゃねぇ〜」と思っていた。
それは、変える、変わることで、「悪いこと」を良くする、良くなるようなイメージでとらえていた。
おそらく、みんなもそうだと思う。(みんなって、誰だ?)
ここからが、フッと思ったことなのだが、チェンジとは、自分が信じてきたもの、培ってきた価値観など、「良いこと」と思ってきたことを変えることかもしれないと。
例えば、「稼ぐに追いつく貧乏なし(古いっ!)」みたいな感覚で、とにかく自分を痛めつけてでも、朝から晩まで、一生懸命働かないと人間はダメだ。辛い仕事を成し遂げてこそ、明るい未来が開ける。などと思うのは、良いことだと思うが、一方で「ワークシェアリング」の発想が浮かんだ。
実は、今朝の新聞でワークシェアリングを目にしたのが、フッと思ったキッカケなのだ。
私は商売をやっているので、「がむしゃらでも、なんでも、頑張って働いて、人より多い収入を得ている人はエライ!」と心底思っている。「稼ぐに追いつく貧乏なし」は良い諺だ。でも、ワークシェアリングの発想にも強く惹かれる。
その一つの原因は分かっている。
何ヶ月か前に見たテレビが原因だ。おそらく北欧の国だったと思う。スウェーデンか?
仕事をみんなで分け合って、ゆとりのある生活を送っていた。この前提には、低価格の生活インフラの整備があり、福祉や教育の充実がなければならない。ワークシェアリングで、収入が減って、生活が苦しくなるとしたら、やっぱり、「自分だけ」になってしまう。
もちろん私は、一生懸命働くことを否定するわけではない。でも、100年に一度と言われる国際的な経済危機を今まさに経験しているのだから、今までとは違う、これからの日本の新しいあり方を真剣に考えなくてはならない。(けっこう、マジです)
そのためには、まず、自分を変えなくては!
写真は、ワークシェアリングにも、経済危機にも関係ない、マイルス・デイビスの「Highlights from the Plugged Nickel」
最近マイルスづいていた私は、CDを10枚以上買ってしまったが(輸入盤だと価格が安い!)、その中での一番のお気に入り。
他のCDは、ジャケットを見ると、なんとなく知っているが、このCDはまったく知らなかった。「どうせ、聞かないだろうなぁ」と、“ダメモト”で注文したものだ。
1965年12月22日・23日の二日間、シカゴで演奏されたライブ盤。Complete盤だと、8枚組で全33曲らしい。私のは、そのベスト盤かもしれないし、適当に6曲選びました盤かもしれない。
メンバーは、トランペットのマイルス、テナーサックスのウェイン・ショーター、ピアノのハービー・ハンコック、ベースのロン・カーター、そして私の大好きなドラマーのトニー・ウィリアムス。
このCD、簡単に言うと、カッコイイ。
「オレたち、最先端のジャズをやっているのよ」というテンションが伝わってくる。
実は、私はこういう感じのジャズは、ずっと遠ざけていた。どうも好きになれなかった。それは今も変わらないけれど、この時期の、この5人の、この演奏は別格だ。これはかなりの収穫だった。
「こういう感じのジャズ」とは、どういうジャズかは、また違う機会に書く。(何回も聞いて、ちゃんと考えないと書けない)
 


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