■ ビル・エヴァンス&ジム・ホール「アンダーカレント」 by富良野のオダジー 2009年12月10日(木)

  39,058 byte2009年11月17日(火)のワイワイ日記を見てくれて、そこで紹介したアルトサックスのポール・デスモンドのCD「BOSSA ANTIGUA」を二人の方が購入したらしい。
「デスモンドのボサ・ノヴァは文句なしです!」「これはいい、リピート再生を使ったわけではなかったが繰り返し5回も聴いてしまった。」と、それぞれ満足のコメントを頂いた。
良かった!
紹介して、「なあ〜んだ」と言われたら、ちょっと困る。
だから、自分が本当に良いと思ったものしか紹介出来ない。調子に乗って、「BOSSA ANTIGUA」に匹敵する、“癒し系”のCDはないかと、探してみた。
割りと簡単に何枚かは見つけられると思ったが、そうはいかなかった。ポール・デスモンドの音、スタイルはやはり特別なのだ。一曲なら、これはというCDはけっこうあるが、一枚を通して、あの雰囲気はなかなかないのだ。
ポール・デスモンドをもう一枚、では芸がない。
散々迷ったあげく、「BOSSA ANTIGUA」のもう一人の主役、ギターのジム・ホールつながりで、「アンダーカレント」に決めた。
このCDは、ジム・ホールとピアノの ビル・エヴァンスのデュオで、癒し系でもあるが、空気洗浄機と言うか、心が洗われると言うか、つまり、静謐な時間が流れるのだ。(意味不明?)
二人の演奏を、互いに触発し合いながら、素晴らしい演奏をしている、というような意味で、「インタープレイ」と呼ぶ。
名手同士にしか出来ない演奏だ。相手を尊重しつつ、自分もやりたいようにやる。
ジャズって、こういうことが、たまに起きるからスゴイ。色々な良い偶然が重なるときがあるのだ。
 


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