2004年 富良野・美瑛周辺の撮影作品

10 ・12月
いよいよ大粒の雪が毎日毎日降り続く、本格的な白い冬になりました。
数日に少しだけの晴れ間に喪中のはがきが届くと、やけに昔のことが懐かしくなってしまう季節です。

ASAHI PENTAX 67
SMC PENTAX 75mm f4  FUJICHROME RFP F16 1/125s

10 ・11月
里の初雪も済んで、こうも寒い日が続くと、
夏の暑い日の記憶はすっかり遠ざかります。
冬支度の軒下には、遠い日の懐かしい匂いがするようです。

ASAHI PENTAX 6×7
SMC TAKMAR 300mm f4  FUJICHROME RFP F8 1/60s

10 ・10月
黒岳という山では初雪があったそうです。
雨の後は月が冴え渡り、軒下には気の早い雪虫がふわふわ舞っています。
朝晩はストーブに火を入れるようになってきました。

ASAHI PENTAX 6×7
SMC TAKMAR75mm f4  FUJICHROME RFP F16 1/8s

09 ・9月
今年の夏はほんとに暑かった。でも今はもう秋です。
窓辺に虫が鳴いて、コスモスが咲いて、なんだかいきなりの秋です。

ASAHI PENTAX 645
SMC TAKMAR200mm f4  FUJICHROME RFP F5.6 1/60

08 ・8月
先月は真夏日が続いて、寝苦しい夜もありましたが、
それもお盆までにあと何回あるでしょうか。
色付いた大麦が揺れ始めると、もうすでに秋風を感じるようになります。

ASAHI PENTAX 67
SMC TAKMAR55mm f4  FUJICHROME RFP F11 1/125s

07 ・7月
夏日が数日続いた6月が過ぎて、いよいよ北の国にも花の季節です。
陽だまりで風に吹かれたり、大地への影をしっかり見つめたりして
北の短い夏をしっかり確かめておきたいと思うのです。

ASAHI PENTAX 67
SMC TAKMAR300mm f4  FUJICHROME RFP F5.6 1/250s

06 ・6月
十勝岳の残雪も少なくなってきて雪渓があざやかに見える季節です。
緑の勢いを増してきた小麦畑の向こうから風が大地の匂いを運んできます。
風が薫るというのは、こんな日のこんな風のことを言うのでしょうか。

ASAHI PENTAX 67
SMC TAKMAR55mm f4  FUJICHROME RFP F11 1/125s

05 ・5月
今年の春は天候が安定せずに、強い風の吹く寒い日が続きます。
次々にやってくる雲が畑を通り越して大地に影を落とす様を、
風と云うのでしょう。
桜は5月10日前後という予想です。

ASAHI PENTAX 67
SMC TAKUMER300mm f4  FUJICHROME RFP F8 1/60s

04 ・4月
僕が子供のころの入学式の日にはまだまだ雪があったものですが
気がつくと、最近のこの日には雪がない年もあるようです。
長靴を履いた1年生の僕と、若いおふくろの写真だけが、モノクロームの
あのころを想いださせてくれます。

ASAHI PENTAX 6x7
SMC-TAKUMER300mm f4  FUJICHROME RFP F5.6 1/250s

03 ・3月
内地では桜の季節というのに、まだ雪の日が続きます。
それでも陽射しは日に日に強くなって、雪の中にもようやく春を感じるようになってきました。

ASAHI PENTAX 6x7
SMC-TAKUMER 55mm f4  FUJICHROME RFP F16 1/125s

02 ・2月
カーンとシバレた夜に、氷ったような星空。
夏の陽だまりのような晴れた昼下がり。
今年の2月は例年のシバレる2月ではありません。
暖かい曇天の日が続いています。

ASAHI PENTAX 6x7
SMC-TAKUMER 55mm f4  FUJICHROME RFP F16 1/250s

01 ・1月
雪雲が次々にやってきて、合間に陽がさして
そうやって降り積もった雪が、風に吹き飛ばされる。
僕はその中に立って、何枚か写真を撮らせてもらう。
毎年繰り返される光景に、僕はあと何回つきあえるのだろうか。

ASAHI PENTAX 6x7
SMC-TAKUMER 55mm f4  FUJICHROME RFP F11 1/250s