
はい、全国4000万人の「北の国から」ファンの皆様こんにちわ。本日はみなさんのために、読めばだれでもすぐわかる「北海道弁講座」でご機嫌をうかがいます。。
そう、あの「草太にいちゃん」が使っていた「そうだべ、そうだべ」の北海道弁であります。基本ポイントは10個。これさえマスターしてしまえば北海道弁は誰にでも使えます。どうか声を出して練習してみて下さいね。
【北海道弁の特徴】
これさえわかれば北海道弁はマスターしたも同然
よくわかる北海道弁実用会話基礎講座
北海道弁のルーツは?とよく聞かれることがありますが、「ここです」と断定できる地域はないようです。
しいてあげれば北海道に最も近い東北にルーツのある言葉が比較的多いと言える程度。
北陸や関西、四国あたりにルーツのある言葉も珍しくないのでありまして、北海道弁は全国のお国言葉がごっちゃに混ざり合った「ハイブリッド言語」なのであります。
北海道弁が比較的訛りが少なく、標準語に近いと言われるのは、開拓当時全国津津浦々からの入植者があったためで、それぞれが自分勝手にお国の訛り言葉をしゃべっていたのでは、日常のコミュニケーションが成立しなかったのでありましょう。
北海道弁が標準語に近いと言われるもう一つの理由は、イントネーションが比較的標準語に近いからであります。
標準語に近いといっても、厳密にはずいぶん異なる部分も多いのでありまして、特に女性の場合、全体的に抑揚が少なく平板な語り口調でありますので、初めて北海道弁を聞いた方は「なんてぶっきらぼうな話し方なんだろう」という印象をもたれるかもしれません。さて、それではさっそく北海道弁をマスターするための実践的なお話をしましょう。
テーマごとにキーワードを使った日常会話を紹介しますので、読者のみなさんは声に出して練習してみてください。
(文中の矢印はすべてイントネーション。↓は語尾のイントネーションが下がることを示しています)テーマ1 よくつかう接尾語
その@ 「べ」「べや」「べさ」
■ 友人同士の会話「さ、仕事も終わったことだし、どっか飲みにいくべや」
「いいね、いいねえ。したけど、どこ行く?」
「お前こないだ良い店みつけたって言ってたべや」
「ああ、あれな。したけどあそこはちょっと高いべさ」
「高くてもオネーちゃんがまぶけりゃ(きれいなら)いいべや」
「しかしお前もはんかくさい(アホな)やつだなあ(笑)。わかった、したらそこ行くべ」●解説
日常頻繁に使われる接尾語のひとつです。
「北の国から」で草太にいちゃんが連発していた、あの「そうだべ、そうだべ」であります。
主に男性が使用する用語ですが、実は女性でも日常的に使っている人はけっこういます。
ただし女性の場合「べ」「べや」を使う人はさすがに少なく、主に使うのは「べさ」。 「したってあんたさっきそやっていったべさ」などと言います。
「べ」「べや」より「べさ」の方が幾分柔らかい表現なのですね。(たいして違いはないんですけどね)
テレビではモー娘。の人気者、室蘭出身の「なっち」がいまだにこの「べさ」をよく使っています。
デビュー当時は「うたばん」で、「べさ」を連発し、とんねるずの貴さんに思い切りちょされて(からかわれて)おりました。
てっとりばやく北海道弁を話したいと言う人には、手軽に使える用語ですので、早く北海道弁をしゃべりたいと言う方は、とりあえず会話の語尾に「べ」「べや」「べさ」を乱発してみましょう。
それだけで、気分はもう道産子です。そのA 「だわ」
■親しい奥さん同士の会話
「うちの子だら(ったら)ホントはんかくさいんだわ↓」
「なしたのさ」
「買い物行っておつりもらわんで帰ってきたんだわ↓」
「あはは、でも私もそんなことよくあるわ↓」
「子供のうちからあんなんだったら困るんだわ↓」
「したけど万引きして捕まるよりなんぼかいいべさ」●解説
「だわ」も北海道では男女を問わずよく使う接尾語です。
ただし語尾のイントネーションは標準語の様には上がらず、 「いやあ熱があってなんか体がだるいんだわ↓」 というように逆に下がるのが特徴です。
語尾が上がるとそれなりに女性的な響きになる言葉なのですが、北海道弁は下がるので、男性が使っても違和感がありません。
「昨日買い物に行ったら、デパートが混んでわやだったんだわ↓」
「うちの子だら、いっつも遅刻ばっかりしてホントはんかくさいんだわ↓」 といった案配で、女性が使っても男っぽく聞こえてしまう重たい響きをもつ言葉です。そのB 「しょ」「しょや」
■親子の会話
「母さん、お小遣いちょうだい」
「何言ってるの。この間あげたばっかりでしょや」
「だって、もう使っちゃったんだからしょうがないしょ〜」
「しょうがないったって、母さんだってしょうがないしょ」
「なくなったらあげるって前に言ってたしょや〜」
「そんな昔のこと覚えてるわけないしょや。はんかくさい(おバカな)んでないの」●解説
標準語の「〜でしょう」から「で」と「う」が取れたかたちで、「べさ」「べや」同様、日常頻繁に使われる接尾語です。
「べさ」「べや」に比べると幾分上品(笑)なので、こちらのほうが性別を問わず一般的に使われています。
「しょや〜」は「しょ」をより強調したいときに使います。
処女と信じてめとった相手が、実は処女とは名ばかりのあばずれ女とわかった時は「初夜だっていったしょや〜」と思い切り相手をなじり飛ばしてしまいましょう(笑)。
連発するとなかなか北海道っぽい感じの出る言葉なので、遠慮なくばんばん使ってみましょう。
ところで、インスタント・ラーメンに「うまいっしょ」というのがありますが、われわれにはちょっと違和感のある使用法です。
道産子はあんなふうな言い方はしません。
「うまい」を使う場合は、男性言葉で「(なまら)うまいべや」というのが一般的ですし、「しょ」を使って表現する場合は、主に女性が「おいしいしょ」と表現します。 北海道弁を良く理解していない人が、聞きかじりでつけてしまったネーミングなんでしょうねきっと。
よく使う接尾語そのC 「さ」■映画の話で盛り上がる友達同士の会話
「昨日映画見てきたさ↓」
「へえ、よかったかい?」
「思ったよりよかったさ↓」
「何がよかったのさ?↓」
「主役がなまらハンサムでかっこいかったんだわ↓」
「ほんとかい。いやあ私も見たいなあ」
「あんたも行って来ればいいしょや」●解説
女性がよく使う接尾語です。
疑問文・肯定文のいかんを問わず、すべて語尾のイントネーションは下がります。
上記の例は一見男同士の会話のようですが、実は女性同士。
初めての方には違和感があるかも知れませんが、慣れるとそれなりに女性らしい会話に聞こえたりします(笑)
我が家に遊びに来る主婦のみなさんも、語尾にこれをつける方が多く、我が家では「さ」付き言葉がいつもにぎやかに飛び交っております。よく使う接尾語 そのD 「かい」
■昨夜の火事についての主婦同士の会話
「昨日朝日町で火事があったんだとさ↓」
「ホントかい↓」
「3軒焼けたみたいだよ」
「ええっ、3軒もかい↓」
「風が強かったもね〜」
「空気もかわいてるしね〜」
「あんたのとこも気をつけた方がいんでないかい↓」
「いやあ、ホントだねえ」●解説
これも使用頻度の高い接尾語。
疑問、推測、反論、勧誘、同意など様々なシチュエーションに活用できるとても便利な用語です。
「このコートあんたのかい?↓」→疑問
「勉強するのがいやになったんでないかい?↓」→推測
「いやあ、したけどあんたそやって言うかい↓」→反論
「今度一緒に温泉に行かないかい?↓」勧誘
「今度発売されたMISIAの歌なまらいんでないかい」→同意
「〜かい」は標準語にもありますが、北海道弁ではどの意味で使う場合にも、発音すると語尾が下がるところに特徴があります。テーマ2 助詞の「を」に「ば」「をば」を使う
■教室での生徒同士の会話
「そういえば高橋先生、さっきおまえば呼んでたぞ」
「ん?おればか?」
「うん、おまえばだ」
「先生いったい俺になんの用だべ」●解説 「を」を「ば」と言う北海道らしい表現。
「お前ば呼んでるぞ」
「俺ばか?」
「俺ばか?」は「俺をばか?」という言い方もあります。
意味としては「俺バカ?」でもなければ「俺叔母か?」でもなく、単に「俺(のこと)を?」という意味であります。
「あんたば」「おまえば」「おれば」など主語が人間の場合のみに使用され、「水ば飲みなさい」とか「家ば買ったの?」とかは言いませんのご注意のほど。テーマ3 頻繁に使う接続詞「したら」「したっけ」 「したけど」「したから」「したって」
■ 子供たちの会話
「昨日のオンバトのテツ&トモ、なまらおもしかったなあ」
「あ、忘れてた」
「教えてやったべさ」
「したけど宿題あったべさ」
「おまえってホント真面目なやつだなあ」
「したってうちのかあちゃん宿題しれってうるさいんだも」
「したからビデオ撮れっていったべや。俺んちの見せちゃるか?」
「うん、貸して貸して」
「したら明日おまえんとこ持って行っちゃるわ」
「うん、頼むな」
「したっけ」
●解説
若い子が頻繁に使用する接続詞です。
いかにも北海道っぽい響きのある言葉ですね。
「したら」「したっけ」は「そうしたら」、「したけど」は「だけど」、「したから」は「だから」、「したって」は「だって」を意味します。
今でもこれを多用する若者が意外と多いのですが、聞いてるとなぜかあまり賢そうな感じはしません(笑)
分別ある大人にはあまりおすすめ出来ない方言の一つといえます。*補足
「それじゃあね」という意味の別れの挨拶に「したっけ」「したっけね〜」というのがあります。
一時期札幌あたりでもリバイバルしていたようですが、今はどうなんでしょう?
テーマ4 相手を気遣う婉曲的表現 「なんもさ」「なんもなんも」「なんもだよ」「よかったですぅ〜」
■妻と客人の会話
「いやあ、すかっりお邪魔しちゃったもねえ」
「なんもだよ〜。あ、そうだ。おみやげにアイヌネギ持っていくかい?」
「ええ?ホント?いやあ悪いねえ」
「なんもだよ〜」
「うちもこんなにはいらないから沢山持って行って」
「あらあ、こんなにかい。いやあ、ホントに悪いねえ」
「なんもさ〜。なんも、なんも」
「いっつももらってばっかりだもねえ」
「なんもさ〜」●解説
相手に気遣いさせない様にと、あえて軽いタッチで返す北海道人らしい気配りの言葉です。
標準語だと
「すいませんね、いつもお世話になりっぱなしで」
「いえいえ、どういたしまして」
という事務的な会話が、北海道弁だと
「いやあ、ホント悪いもねえ。いっつも世話ばかりかけて」
「いや、なんもさ、なんも、なんも」
となり、思わず笑みがこぼれるほどフレンドリーな会話となります。
「何も気にすることないですよ」 を省略したやわらかい表現。
「なんもなんも」のリフレインが相手をリラックスさせるというわけです。
「すいませんね」とお礼を言われたら「なんもなんも」。
「疲れたしょ?」というねぎらいの言葉にも「なんもなんも」
*この他に 「よかったです〜」という断りの婉曲的表現法もあります。
「ヤクルトいかがですか〜?」
「今日はよかったです〜」
というように、相手を傷つけないようにやんわりと断るときにこの表現方法を使います。
「けっこうです」「今日はいりません」というより、この方がずっとやわらかい響きですよね。テーマ5 動詞の命令形に使う 「〜れ」
■受験勉強をめぐる親子の会話
「おまえ帰ってからテレビばっかりみてるけど、明日テストでないのか?」
「う、うん・・・・」
「勉強しれって、言ってるべや」
「わかってるってば」
「わかってるって・・・・おまえ今何時か時計見てみれ」
「だからわかってるって言ってるしょや」
「わかってるんならさっさとしればいいべや」
「うるさいなあ、今するってば」
「しかしこんだけ言ってもわからんだもな。お前はんかくさいんでないのか」●解説
「走れ」「売れ」「止まれ」のように、標準語の五段活用では、命令形はエ段の音で終わりますが、上一段&下一段活用の動詞の命令形は、「〜ろ」あるいは「〜よ」が正解。
ところがなぜか北海道弁では「寝れ」「起きれ」「しゃべれ」「食べれ」というように五段活用同様に「れ」を使って表現してしまうのです。
もっとすごいのが「しれ」という命令形。
もちろん正しくは「しろ」「せよ」であります。
「お前早く支度しれ」「はやく勉強しれ」などと、いまだに「しれ」を使って命令する奴を北海道では「しれ者」と呼んでいます。←うそテーマ6 挨拶・疑問に過去形を使う 「〜でした」「よかったでしょうか」
リーン、リーン♪
「はい、北野物産でございます」
「西山さんいらっしゃいますか?」
「西山は専務の方でよかったでしょうか?」
「あ、専務さんでけっこうです」
「はい、ただいまおつなぎしますので、少々お待ち下さい」 内線でつながって・・・
「はい、西山でした」
「でしたって・・・・あのう、まだ何も話してないんですけど・・・」●解説
北海道ではなぜか過去形を使って挨拶する人が多いんですね。
とりわけ商談などの電話ではほとんどの人がこれ。 こちらから取引先に電話する場合でも「毎度様でした」とか、いきなり「西山でした」という挨拶の仕方がごく一般的に使用されています。
それにしても会話が始まる前から終わってしまっているという(笑)、なんともすごい挨拶ではあります。
北海道の人と電話で話するとき、相手が「西山でした」と過去形で挨拶するのにつられて、思わず受話器を置いてしまったりしない様注意が必要です。
また文例のように「よろしいでしょうか?」と聞く場合にも「よ(ろし)かったでしょうか?」と過去形を使う人が多いのも北海道弁の特徴。
これを知らないと、
「ご注文は以上の5品でよろしかったでしょうか?」
「え〜と、あのう、まだ何にも来てないんですけど・・・・」
というちぐはぐな会話になってしまいますので要注意ですね。
それにしても、まだ動作が完了していないのに、どうして過去形を使うのでしょう?*北海道弁としてつとに有名な夜の挨拶「おばんです」も、通常は「おばんでした」あるいは「おばんでございました」などと過去形で使われることが多いのです。
テーマ7 いかにもローカルな言葉 「しばれる」「じょっぴんかる」「ばくる」「おだつ」「はんかくさい」
「いやあ、なまらしばれるんでないかい」
「明日は30℃超えるんでないべか」
「ここさぶいからちょっと場所ばくってくれんべか」
「ホントさっきからなんか、スースーするもなあ。窓ちゃんとじょっぴんかったべか?」
「おまえおだって(ふざけて)開けたままにしてるんでないの?」
「こんなしばれるときに、そんなはんかくさいことするわけないべや」
●解説
「しばれる(凍り付くくらい寒くなる)」「じょっぴんかる(鍵をかける)」「ばくる(交換する)」はいかにも北海道らしい、ローカル色あふれる言葉。
この言葉が自然に出るようなら、北海道弁もかなりの腕前と言って良いでしょう。
さすがに「じょっぴんかる」を使う人はほとんどいなくなりましたが、「しばれる」「ばくる」は、今でも日常頻繁に使用します。
「しばれる」は地域によって多少感覚的な差異がありますが、富良野ではマイナス20℃以上の極寒状態を示します。
鼻で息をすると、鼻の穴がくっついてしまったり、外を歩くと凍った雪が「ぎゅっぎゅっ」と音を立てるような極端な寒さに使い、10℃くらいの寒さでは「しばれる」とは言いません(札幌あたりだと10℃くらいでも使うようですが・・・)。
「ばくる」も「しばれる」同様よく使う言葉ですが、北海道では「取り替える」「交換する」とは言わず、もっぱらこの「ばくる」を使用します。
「わあ、このマフラーめんこいんでないかい。私の手袋とばくって〜」といった具合です。
子供たちの「とりかえっこ」もこちらでは「ばくりっこ」と言います。
ただし、夫婦交換のことを「夫婦ばくりっこ」と言ったり、電話交換士を「電話ばくり子」といったりはしませんのでくれぐれもご注意下さい。テーマ8 「くさい」のつく言葉。 「Hくさい」「とろくさい」「はんかくさい」「あっぱくさい」「あいてくさい」
■友人同士の会話
「こないだの合コンどうだった?」
「なんかみんなギトギト脂ぎっててHくさい感じの人ばっかしだったさ」
「真面目そうな人もいたしょ」
「いたけど、そういう人ってなんかとろくさいんだわ」
「話してておもしい(面白い)人はいなかったかい?」
「おもしいのを通り超えてはんかくさいのはいたよ」
「あんたけっこうもてたって言うんでしょ」
「したって、みったくなし(ブス)ばっかしなんだもの。あいてくさくて話にならんべさ(笑)」●解説
どういうわけか、北海道では「〜くさい」という表現を良くします。
「Hくさい」は「Hっぽい」または「すけべっぽい」。
「とろくさい」は「動作がノロノロしてて緩慢」という意味。
「はんかくさい」は「半可くさい」すなわち「あほっぽい」と言う意味です。
「あっぱくさい」「あいてくさい」は「相手にならない」「問題にならない」といった意味ですね。
「うそっぽい」なども「いやあ、それはなんかうそくさいわ」などと表現するように、「〜らしい」はすべて「〜くさい」で片づけてしまいます。
どうやら道産子は原始的嗅覚に頼って、日々の暮らしを営んでいるようなのであります。テーマ9 北海道独特の感覚表現「こわい」「しゃっこい」「こちょばしい」「やっこい」
■居酒屋での会話
「ああ、こわい(疲れた)。こう暑いといつもの倍疲れるもな〜。マスター、ビール!それから・・・・なんかしゃっこいもんもらおうかな?」
「やっこにするかい?」
「冷や奴!いいねえ。この頃俺歯わるいんで、やっこいもんしか食べれんのさ」
「はい、ビール!」
「しゃっこい!いやいや、なまら冷えてるべや。さすがマスターんとこのビールはよそとは違うわ」
「おだてるなって。なまらこちょばしいべさ」●解説
「しゃっこい」は「冷たい」という意味です。
「ひゃっこい」という人もいますね。
「冷たい」より「しゃっこい」と言った方がうんと冷たい感じが出ると思うのですがいかがでしょう?
私は冷たいものに触れたときは、今でも思わず「しゃっこい!」と言ってしまいます。道産子の悲しいサガですね。
「こわい」は「疲れる」の意味で、標準語の「恐ろしい」という意味ではありません。
道産子は「ああ疲れた」とは言わず、「ああ、こわい」と言います。
「疲れたでしょう?」も「こわかったしょ?」です。
標準語の「こわい」は「おっかない」。
あなたの方を見て「ああこわい」といっても、けっしてあなたの顔のことをいっているわけではないのでどうか安心してください(笑)。
「こちょばしい」は「くすぐったい」の意味です。くすぐるとき「こちょこちょこちょ」って言うでしょう?
だから「こちょばしい」んですね。
それにほら、音感だって「くすぐったい」よりなんか「こちょばしい」感じじゃないですか(笑)。
「やっこい」は「やわらかい」の意。
やわらかい冷やっこは「やっこいやっこ」となりますね。だからどうしたと言われても困るんですけどね(笑)。テーマ10 「どもこもならん」と「なもかもない」
■親子の会話
「なんだお前、この通知箋。3ばっかりだべや」
「しかたないしょ」
「なしてこう親に似てはんかくさいんだべ。こんな成績だらお前どもこもならんぞ」
「したって親に似て頭わるいんだからしかたないべさ」
「そうだな、俺の息子だもな・・・・」
「父さん、もうすったらことは忘れて、春休みに温泉行こうや」
「またお前調子こいて。しかしなあ、風呂入ってうまいもん食ってかあ。いやあ、ホント温泉だらなもかもないぞな」●解説
「どもこもならん」は「どうにもこうにも(ひどすぎて話に)ならない」という意味。
「なもかもない」はその反対で「何もかにもすべて(良すぎて)いうことなし」と言った意味。
主として60歳以上の年輩の方が使う言葉です。
参加費無料の合コンに若い女性が大勢参加するというので、「こりゃあ、なもかもないべさ」と勇んで出かけてみたら、後ずさりしそうなへちゃむくればっかりだった日にゃ「どもこもならん」。
かつての人気番組「今夜は最高!」が富良野では「今夜はなもかもない!」という名で放映されていたというのは真っ赤なうそであります。どうです?けっこう簡単だったでしょ? 後はこれに方言の代表的な単語を覚えれば、あなたはもうすっかりネイティブな北海道人。 さらに上級者になりたかったら、拙作「お笑い富良野方言辞典」を熟読しましょう。