『がおるー論理的・分析的方言
方言レクチャー  シリーズ第12弾!

「あいつこの頃忙しそうだなあ。なまらがおってるべや」。

「がおる」。
耳慣れない言葉ですよね。

仕事が多忙を極めていたり、受験勉強で毎晩遅くまで頑張っていたりすると、疲労困憊ぶりも極限状況となり、目はくぼみ、頬はやつれ、顔面蒼白、世間が言うところの「病み上がり状態」に陥ってしまいますよね。
あれです、あれ。
新婚初夜の旦那によく見られるあの「病み上がり状態」 。

また、部活などで先輩やコーチにいいだけしごかれて、息遣いが死ぬほど荒くなったり、顔面汗だく、フラフラ状態と言ったときにも
、この「がおる」が使用されます。
「がおる」はいわば「疲れる」の最上級形なのでありまして、標準語で表現すると、
「げっそりやつれる」 「疲れ果てて死にそうになる」といった感じ。

■語源は「顔悪る(がんわる)」辺りかなと、かってに想像しておりましたが、ネットで調べてみたら「臥折る」がルーツとのこと。
「体を折るようにして横にならなければならないほどの激しい疲れ」という意味なのだそう。

へえ。
語感の乱暴さからはとても想像出来ないけれど、実に論理的・分析的な言葉だったんですねえ。

■小生、親の遺伝子の影響で、普段でも頬の辺りが、さながらエイトマンのごとく「こけちゃって」いるのですが、平常でもそんな状態の人間が「がおる」となると事は重大。
頬のこけ具合が実に尋常ならざる様相を呈し、さながら「ムンクの叫び」状態。
ダイエットに挑戦し、首尾良く5キロやせたときなどは、「りょうさんはどうやらガンらしい」 というまことしやかな風聞が富良野市内一帯に流れまくったというのですから、げにおそろしきは世間の噂。
へたにダイエットもできゃしないのです。

そんなわけで、以来小生のダイエットに対する挑戦意欲もすっかり失せてしまい、今となっては元の木阿弥、観阿弥、世阿弥。
世に言うリバウンドというやつで、今ではすっかりもとの鞘におさまってしまっているのです。

■本日のダジャレ

ダイエットのしすぎでげっそり痩せてしまった「由美かおる」を「由美がおる」と言ったりして。←つまら〜ん!


新シリーズ よく使う北海道弁詳説
−北海道弁をより深く知りたい方のために−

@うるかす
Aあずましい
B書かさる
Cゴミを投げる
Dげっぱ
Eこわい
F手袋をはく
Gはんかくさい
Hばくる
Iいいふりこきのがんべたかり
Jおだつ
Kがおる
Lおばんでした
Mいづ(ず)い
Nしばれる
O(へ)なまずるい
Pなんもなんも
Qなまら
Rあずる

伏田良のお笑い北海道方言辞典


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