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『おだつ』
ー「下ネタ」に由来
方言レクチャー シリーズ第11弾!
■「ちょっと褒めるとすぐそやっておだつんだから」
「おだつ」 。
北海道弁で「はしゃぐ」 「ふざける」を意味する言葉です。
「おだてに乗ってはしゃぐ」 が語源でしょうか。
「おだてる」 から「おだつ」んですね。
「おだてた」結果の反応として「おだつ」 というリアクションが起こるわけですが、北海道弁の「おだつ」は、単に「おだてに乗る」という意味ではなく、「子供が大人のウケをねらってふざける」、あるいは「子供が普段とは違った環境にうれしくなってテンションがあがり、必要以上にはしゃぎまわる」というように、主として「場(分)をわきまえず、調子に乗ってふざけたり、はしゃいだりする子供たちの行動」に対して使われることが多いんです。
■「誰か遊びに来ると、あんたはすぐおだつんだから」
子供の頃は小生も姉たちによく言われたものであります。
確かに小生、子供の頃は北海道弁でいうところの、いわゆる「おだちんぼ(おだちたがり)」で、姉の友人などが家に遊びに来ると、なぜかテンションがあがり、友人たちにしつこくまとわりついてははしゃぎ回ったものでした。
姉にしてみるときっと「うざったい」 弟だったんでしょうね。
今でもいるでしょう、そう言うガキ子供って。
周囲の気を引きたくて、しょうもないギャグを連発したり、大声ではしゃいでみたり。
要するに「人一倍の目立ちたがり」が、周囲の空気をよまずにふざけ回ること、これが「おだつ」 なんです。
■関西にも似た意味を表す言葉として「いちびる」あるいは「いちびり」という方言がありますが、調べて見ると「調子に乗ってはしゃぐ」とある。
「おだつ」と同じニュアンスなんでしょうね。
ちなみに「いちびる」 の語源は「市振る」とのこと。
競り市の騒がしいかけ声から、「うるさい、調子に乗る」となったそうな。
さすがは商業圏関西であります。
■そう言えば。
昔、小生がリ○ルートという会社に勤務していた頃、大阪に出張する機会があり、仕事がはねた夕方、地元社員と居酒屋に飲み会に出かけたのですが、テンション上がりまくりで会話する小生に、同僚からいきなり「あんたいちびりやなあ」と言われ面食らったことを思い出しました。
子供の頃の性格ってやつは、大人になったからといって、そう易々は変わらないもののようであります。
■ 「おだつ」 の語源についてネットで調べていたら、驚くべき発見をしてしまいました。
なんと「おだつ」の語源は「おったつ(勃つ)」なのだそう。
ルーツは宮城の方言で、「おだづ」→「おったつ」→「調子にのってはめをはずす」となったのだそうだ。
ホンマかいな。
関西の「いちびり」 が、商業圏らしく「市振る」に由来するのに対して、「おだつ」の語源があろうことか「下ネタ」に由来していたなんて。
なんたるこのお下品さ!
なんたるこの低俗さ!
そしてまた、だからこそなおいっそう感じる「おだつ」の愛おしさよ!
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