HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)とは

●高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。




●上図は、血管内でブドウ糖がヘモグロビンに結合してグリコヘモグロビン(HbA1c)を形成している状況を示しています。ヘモグロビンは赤血球の中に大量に存在する蛋白で、身体の隅々まで酸素を運搬する役割を担っております。赤血球の寿命はおよそ120日(4ヶ月)といわれています。赤血球はこの間ずっと体内を巡って、血管内のブドウ糖と少しずつ結びつきます。高血糖すなわち余っている糖が多ければ多いほど結びつきが増えグリコヘモグロビン(HbA1c)も多くなるわけです。したがって血液中のHbA1c値は、赤血球の寿命の半分くらいにあたる時期の血糖値の平均を反映します。すなわち外来で血液検査をすると、その日から1〜2ヶ月前の血糖の状態を推定できることになります。
正常値は、4.3~5.8%で、6.1%以上であればほぼ糖尿病型と判断して良いことになっています。

HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)が変わります!
日本糖尿病学会では、2012年4月1日よりHbA1cの表記を日常の診療において国際標準値(NGSP値)を使用することの決めました。したがって、これまで使用していた数値(JDS値)よりおよそ0.4%高くなります。
 
これまでの数値から
 およそ
0.4%
高くなります。
  これまで(JDS値)    2012年4月からNGSP値へ
 例えば 6.1%    +0.4%で 6.5%

したがって、糖尿病の診断基準や血糖管理の指標や評価も、それぞれ+0.4%シフトして考える必要があります。
○新しいHbA1c値(NGSP値)が6.5%以上の場合、糖尿病型と判定し、糖尿病が強く疑われます。

○コントロールの評価とその範囲:
指標
不可
不十分 不良
HbA1c(NGSP)%
HbA1c(JDS)%
6.2未満
5.8未満
6.2〜6.8
5.8〜6.4
6.9〜7.3
6.5〜6.9
7.4〜8.3
7.0〜7.9
8.4以上
8.0以上
空腹時血糖値
mg/dl
80〜110未満
110〜130未満
130〜160未満
160以上
食後2時間血糖値
mg/dl
80〜140未満
140〜180未満
180〜220未満
220以上

*特定健診や保健指導においては、平成25年3月31日までの期間、今までのJDS値を用いますので注意してください(その後は今後の協議によります)。


  





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