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勤務医だった頃の話。 昼過ぎ医局で寝転がっているとき、「患者さんがみえています。たなかくにえさんです。診察お願いします」の電話。 外来の出番でないのに・・・と思いながら診察室に行ってみると、あの田中邦衛さんである。職業柄か?何度も接している患者さんは、名前を聞いた瞬間「漢字の名前」とカルテが頭に思い浮かぶ。しかし、通常は平仮名のまましばらくお付き合いを願う。「たなかくにえさん」の場合は、診察室に入った瞬間から「田中邦衛さん」となったが、間もなく目の前の患者さんはあの「黒板五郎」に変わってしまった。そう・・・あの「北の国から」の主人公である。作業の合間にちょいと寄ったような格好で、もちろんベルトには手拭いがぶら下がっている。 「どうなさいました?」 「鼻水が出て、喉が痛いんです」・・・と独特の大きな声。 「寒かったですものね!」 「そうなんですよ」 |
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いわゆる「風邪」である。それからも2度ほど来院されたが、いつも冬のロケ中である。後でテレビ放映を見ると、雪の中で木の下敷きになっているとか、雪の中に埋もれながら作業としているとか、風邪をひくのも無理ないな〜と、何とも同情してしまうようなシーンの連続である。 この防御反応を起こす前に、人間には第一段階の感染を防ぐ方法が備わっている。よく空気清浄器に喩えられるが、口から順に説明を加えてみると・・・
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