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誰でもそうであろうが、小さいときの記憶で妙にはっきりとしている事柄がいくつかある。そのうちのひとつ。小学生の頃の夏休み、よく祖父のところに弟と2人で、(遙か紋別から汽車に乗って6時間!)札幌まで遊びに行ったものである。その時の記憶のひとつ。祖父に連れて行かれたデパートの小映画館(たぶん丸井デパートの何階かにあった?)、「妖女ゴーゴン」?・・・その姿を見た者を全て石に変えてしまう・・・といった題名の映画で、生まれて初めての字幕?映画である。何せ小学生の頃のことである”?”は、お許し頂きたい。今で言うホラー映画で、とても恐ろしかったことが鮮明に頭に焼き付いている。何故そんな映画を、それも小学生に観せたかどうか定かではないが、きっと祖父自身単に観たかっただけだろう・・・というのが真相だと思う。しかし、その「ゴーゴン」にまた出会うとは、思ってもいなかったが・・・ (1)胃から食道を通るバイパスでは、通常は細い静脈に大量の血液が流入するため、静脈が腫れ胃静脈瘤や食道静脈瘤を形成する。胃に比べ食道の粘膜が薄いため、食道静脈瘤は破裂しやすく、吐血を来しやすく、致命的な結果を招くことがある。 (2)分娩後閉塞する胎生期の臍静脈が、バイパス化すると臍を中心とした腹壁下の静脈怒張が起こり、先のメドゥーサの頭を呈する。 (3)脾臓へのバイパスや脾臓から門脈に入る血液を受け入れられなくなるため、脾臓が腫れてくることは必発で(脾腫)である。このため脾臓の働きが亢進し(脾機能亢進症)、本来の古い血球を破壊する働きが正常血球にも及び、貧血(赤血球減少)・出血(血小板減少)・細菌感染(白血球減少)などの汎血球減少症による症状が見られる。 (4)その他、直腸粘膜では痔核を形成するし、アンモニアやアミノ酸・脂肪酸などが肝臓で解毒されず直接下大静脈に入り脳に達すると、肝性脳症を引き起こし意識状態の低下を招くこともある。 このアンドロメダ(Andromeda)の名の由来は、ギリシャ語のアンドロス(男性)で、「男性(夫)に気を使う」女性という意味のようである。このアンドロスからは、男性ホルモンのアンドロジェン(androgen)やアンドロステロン(androsteron)も派生している。肝硬変の症状の一つ、(男性において乳房のしこりとして触れる)女性化乳房は、肝臓でのホルモン代謝異常により、女性ホルモン(エストロゲン)が優位になることによって起こり、男性ホルモンの欠落症状とは異なると言われている。・・・・・メドゥーサと話を繋げられると、ちょいと話がうますぎるのである。 *楽しい医学用語ものがたり : 星 和夫著 (医歯薬出版) |