高脂血症の治療(食事療法)


●高脂血症のタイプ、つまりコレステロールと中性脂肪のどちらかあるいは両方高いのかにより、また合併症の有無などにより、食事療法のポイントは若干異なってきます。ただ基本は同じですので、以下にそのポイントを示します。食事療法では、平均総コレステロール値の1割、中性脂肪では2割程度の低下が期待できます(高中性脂肪血症では、特に食事療法に大きな効果が期待できます)。一般には、総コレステロールで5%、中性脂肪で10%低下すれば、食事療法の効果ありと判断されます。1〜2ヶ月食事療法を継続して、それ程効果が見られない場合は、薬物療法の適応と考えても良いでしょう。



●食事療法のポイント
●食べ過ぎは禁物(エネルギーを適正に)
食べ過ぎは、脂肪の過剰摂取を招き肥満の原因となります。1日に摂取するエネルギー(カロリー)を適正にすることが大切です。これには標準体重から1日に必要なエネルギーを求め、過不足のないエネルギーを摂取することを心掛けましょう。
1日の適正エネルギー(kcal)=標準体重(kg)×活動量 
*標準体重=身長(m)2×22
(例)160cmの人なら、1.6×1.6×22で56kg
*活動量(目安):軽い活動(事務職)なら25〜30
中等度の活動なら30〜35、重労働なら35〜

●動物性脂肪脂肪の摂取をひかえる
動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、これはLDLコレステロールを増やします。逆に植物性脂肪や魚類に含まれる不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる作用をがあります。動物性脂肪1に対し植物性脂肪や魚類の油を2の割合で摂ることをお勧めします。
飽和脂肪酸(動物性脂肪)の多い食品
バター、チーズ、生クリーム、肉の脂身、チョコレート・・・など
不飽和脂肪酸の多い食品
オリーブ油、魚類(いわし、さば、さんまなど)・・・など

●コレステロールの多い食品を避ける
当然のことながら、コレステロールを多く含む食品は避けるのが原則です。コレステロール摂取量は、1日300mg以下が目安といわれています。特に鶏卵(卵黄1個あたり平均210mgのコレステロールを含む)は、特に要注意で、1回に丸ごと1個食べないようにするのも工夫の一つです。ニワトリ以外の卵類(いくら、たらこ、すじこ)などもコレステロール含量が多く、避けるべきもので、このほかにも下記のようなものに注意をして下さい。
コレステロールの多い食品
バター、チーズ、生クリーム、肉の脂身、チョコレートなど

●食物繊維を多く摂取する
食物繊維は腸管からのコレステロールの吸収を抑え、体外への排泄を促します。日本人は1日平均4〜6g程度の繊維を摂取していますが、これを10g以上位に増やすことが必要です。(20〜30gが効果的)。
食物繊維の多い食品
○野菜(にんじん、ごぼう、さつまいも、ブロッコリーなど)
○豆類(大豆、エンドウ豆、あずき、いんげん、豆腐など)
○海草(わかめ、ひじき、昆布など)
○きのこ類(しいたけ、しめじ、えのきだけなど)
 

●ビタミンを多く摂取する
LDLコレステロールは酸化されると動脈硬化を促進します。ビタミンEやC、カロチンには、コレステロールの酸化を防ぐ作用を持っています。
ビタミンC・E・カロチンの多い食品
○ビタミンC:トマト、小松菜などの野菜、いちご、レモンなど
○ビタミンE:かぼちゃ、ほうれん草など緑黄色野菜、ナッツ類
○カロチン:にんじん、ピーマン、かぼちゃなどの緑黄色野菜
   

●アルコールやジュース類にも注意
アルコール、菓子、ジュース類は、摂りすぎると中性脂肪を高めますので、注意を要します。



    


〒076-0018 富良野市弥生町6-31


HOME