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「自律神経」を強く、柔軟にする
(院内誌「のいえす」第3号特集記事抜粋)



自律神経を狂わす最大の要因はストレス
 自律神経は神経自身で動き人の意思でコントロールすることは不可能ですが、その役割はきわめて重要です。一例をあげると、心臓が送り出す血液をいま何処に配給すればよいか瞬時に判断し、あまり必要のない部分の血管を収縮させ必要な部位に血液多く配給するという離れ業を常に行っているのです。私たちが円滑に日常生活を送れるのも、自律神経の働きのお陰なのです。ところが、そのバランスを狂わす要因に現代生活は満ちています。
 下のは自律神経のバランスが狂い始めたときに現れる主な表ですが、あなたは如何ですか?思い当たる項目が複数あるのでは内でしょうか。何もあなたが特別なのではなく、実に多くの人が神経のバランスを崩している時代なのです。
 しかし、同じようにストレスにさらされながら、心身ともに健康な人がいるのも事実です。そんな人は生まれつきタフな神経の持ち主ともいえますが、共通するのは気分転換が上手なことです。そして、この気分転換がうまいことこそ自律神経のバランスを保つ究極の武器になるのです。私たちの意思ではコントロールできない自律神経ですが、それを鍛えることもまた可能です。

表:自律神経のバランスが狂い始めたときに見られる主な症状
○朝の目覚めがさわやかでなくなる
○下痢や便秘を繰り返し、食事に注意したり薬を飲んでも治らない
○食欲の衰えを感じる
○人と会ったり話したりするのが苦痛で、あまり人付き合いをしたくない
○仕事能率が落ち、ミスも多くなる
○何気ないことでも、すぐ腹がたつ
○めまい、頭痛がする
○目の疲れをおぼえる
○肩がこったり重かったりする
○夜、なかなか寝つけない
*日常誰にでもある症状ですが、4〜5個以上あって、改善を試みても
治らないときは自律神経が疲れています。トレーニングで鍛えて下さい




自律神経強化の基本は自分を解放すること
 自律神経を鍛える方法には、自律訓練法や呼吸法、体操、皮膚感覚刺激法、集中(熱中)法などがあります。代表的な自律訓練法について簡単に紹介しましょう。自律訓練法は系統だった自己暗示を自分にかけ続けることで、心身をリラックスさせるコツをマスターする方法です。事実、訓練を繰り返し行うと、皮膚の温度が上がり、血圧は下がり、脈拍数も減る安静状態を示す自律神経系の変化が得られます。この変化を繰り返し得ることで、神経もタフになり、大勢の人を前に話したり、試験に臨んでも緊張することなくリラックスできるようになるのです。
 基本姿勢は仰向けに寝るか、椅子に深く腰掛け、ネクタイやベルトを緩め時計やメガネも外します。椅子に座った場合は両手もダラリと太股の内側に置き、全身の力を抜いて頭は自然に前に倒れる感じです。目と口を軽く閉じて、ゆっくりお腹で深呼吸しながら、「背景公式」として「気持ちがとても落ち着いている」という言葉を,本当にゆったりとした気分になるまで心の中で唱えます。
 それができたら公式1は利き腕の重感練習。右利きなら心の中で「右腕が重くなってきた、だんだん重くなってきた・・・・・右腕が重い」と唱えます。実際に重たくなったイメージを感じ取れたら、反対の腕、さらに両足まで重感をマスターするわけです。公式2は同じ要領で両手両足が暖かいと感じ取っていきます。
 この先も公式6まであるのですが、公式2まできっちりとマスターできれば良い影響が得られるはずです。また訓練後はすぐ目を開けず、手を開いたり握ったり、腕を伸ばしたり曲げたりして、深呼吸とともに開きます。詳しくは入門書がたくさんでていますからごらんになって下さい。
 良質の睡眠についてですが、よい睡眠とは、睡眠時間の長さではなく、目が覚めたときにさわやかで、気持ちよく起床できること、量より質なのです。これらの自律神経をタフで柔軟にする訓練法を身につけると意識の切り替えが瞬時に行え、睡眠に入るのに適した状態つくれるようになるのです。とはいえ良い睡眠をとる条件は多いほどよく、寝室の環境、香りや飲み物、入浴とのコンビネィション、冷えた足を温めるなど、具体的に工夫できることがいくらでもあるはずです。


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