これも茶畑さんの発想で生まれたもので、濃狂は農協の当て字である。メンバーから集めたお金で知合いの農家の方に穀物を作ってもらい、収穫は自分達でする。
5月には現地で開村式を行い、五穀豊饒、夫婦円満、家内安全などを願い、ジンギスカンを食べながら楽しい一日を過ごす。6月から収穫が始まる。イチゴ、トマト、枝豆、トーキビなどなど。そして9月には収穫祭。漬物用のダイコン、ジャガイモなど。この組合の良いところは収穫を通じて家族全員が参加できることにある。日頃から家族に不義理をし 家庭を顧みないと非難されているお父さんたちのゴマスリが濃狂の最大の目的だった。事実、奥さん達にも子供達にも評判が良かった。もちろん農作業をすることによって、農家の人の尊さや、作物の大切さを子供達に分かってもらえることもある。組合長はジュンさんだけれど、茶畑さんが書いた農事通信を紹介します。こういう事務的なことも、すべて茶畑さんがやっていた。
農事通信6号
お父さん!額に汗してますか。
とくにお子さんと一緒に……。今日のお父さんて大好き!(と、かあさんに言われる)。今がとり頃です。イモ、ニンジン、ダイコン、エダマメ、トーキビ。来月はつけもの用ダイコンがとれます。好きな時に好きなだけおとり下さい。組合員の皆さん、組合員になりたい皆さん……言いにくいのですが組合ヒ下さい。1年分10,000円。来月にすごーいもよおしを企画します。
濃狂組合長佐々木淳
農事通信7号
今夜の食卓にかあさんの漬ものがのるゾ……。
今度の休日が…秋の夜長にメルヘンを創る!
11月26日(日ヨウ)朝10時〜
もちもの……ベントウ、オヤツ、オワン、ハシ、クワ、スコップ
とるもの……漬もの大根、イモ、ニンジン、かたくなったトウキビ、エダマメ
と く に……現地での収穫はこれが最後で、全部とります。のこりは土中(ムロ)に保存します。
又、たのしいもよおしはまだまだつづきます。
組合長佐々木ジュン |