■ セロニアス・モンク「ザ・ユニーク」 by富良野のオダジー 2010年02月25日(木)

  48,038 byte陽射しが暖かくなると、やはり、それにふさわしいCDを聞きたくなる。
何がいいか、ちょっと探してみた。
ピアノのセロニアス・モンクの「ザ・ユニーク」に、反応した。
ユニークは、まだ東京にいた頃(30年前)、気分の良い日の朝、会社に行く前に聞いていた。
セロニアス・モンクは、CD、レコード合わせて、十数枚持っているが、一番好きなのは、「ミステリオーソ」
モンクのピアノは独特だ。極端に音が少ない。
評価しない人は、ただ単に、「ヘタクソ」と言うかもしれない。
私は、モンクからジャズの“意味”を教わった。ジャズは「何でもアリ」なのだ。一番大事なのは、オリジナリティとカッコ良さ、そして反骨精神。
ほとんどのジャズピアニストが、両手を縦横無尽に使って、演奏しようとしているのに、モンクは最小限の音数でジャズを成り立たす。
一種、「粋(いき)」の世界かもしれない。音と音の間(ま)を聞かせるピアノ。
ちなみに、私が大好きなジョン・コルトレーンは、モンクのグループに在籍していたことがある。コルトレーンは、マイルス・デイビスから大きな影響を受けたが、私はモンクには、もっと深い部分で影響されたと思っている。
ユニークは、セロニアス・モンクのアルバムの中では、“普通”に聞ける。
聞いていると、なんかホッとする。
 


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