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陽射しが暖かくなると、やはり、それにふさわしいCDを聞きたくなる。 何がいいか、ちょっと探してみた。 ピアノのセロニアス・モンクの「ザ・ユニーク」 に、反応した。 ユニークは、まだ東京にいた頃(30年前)、気分の良い日の朝、会社に行く前に聞いていた。 セロニアス・モンクは、CD、レコード合わせて、十数枚持っているが、一番好きなのは、「ミステリオーソ」 。 モンクのピアノは独特だ。極端に音が少ない。 評価しない人は、ただ単に、「ヘタクソ」と言うかもしれない。 私は、モンクからジャズの“意味”を教わった。ジャズは「何でもアリ」なのだ。一番大事なのは、オリジナリティとカッコ良さ、そして反骨精神。 ほとんどのジャズピアニストが、両手を縦横無尽に使って、演奏しようとしているのに、モンクは最小限の音数でジャズを成り立たす。 一種、「粋(いき)」の世界かもしれない。音と音の間(ま)を聞かせるピアノ。 ちなみに、私が大好きなジョン・コルトレーンは、モンクのグループに在籍していたことがある。コルトレーンは、マイルス・デイビスから大きな影響を受けたが、私はモンクには、もっと深い部分で影響されたと思っている。 ユニークは、セロニアス・モンクのアルバムの中では、“普通”に聞ける。 聞いていると、なんかホッとする。 |
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