■ セシル・テイラー「Conquistador」 by富良野のオダジー 2011年02月08日(火)

  33,628 byte先月上京した時に、中学時代の同級生トリオである、ホームアドバイザー社長の井端ジャズヴァイビストの浜田と、一緒に飲んだ。
小学生や中学生の時代のことなのに、会うたびに、もの凄く盛り上る。
「えっ、そうだったの」なんて“新事実”も出てきたりする。特に井端の記憶力には、毎回、驚く。
すっかり忘れている人や状況を克明に描写する。井端は元々佐渡の出身なので、富良野には通算3年間ぐらいしか住んでいなかったから、富良野に対する思いが強いのだろう。
浜田とは、一年振りということになる。
けっこう、いい感じで酔っ払ってきた時に「山下洋輔の本を読んだのだけど、セシル・テイラーが出てきた。セシル・テイラーって、どお?」と、浜田に聞いた。
ジャズファンの私としては、ジャズに対するジャズミュージシャンの話は、貴重だ。
実は、同級生で、しかも何回か仕事をしている仲だから聞けるので、普通はジャズミュージシャンには聞けない。
私はシロウトのジャズファン、相手はプロのミュージシャン。自分に当て嵌めて考えれば、すぐ分かる。
自分がずっとやってきた仕事、一応自分はプロだと思っている仕事について、かけだしのシロウトが、知ったかぶりして、とやかく言ってきたら、“カチン”とくるでしょう。ねっ!
浜田は「あれはいいよ、ピアノトリオでジャケットには顔が写っていて・・・」のようなことを言った。私は「ジャケットはなんとなく憶えているので、ネットで調べるわ」と答えた。
富良野に戻ってきて、調べてみると、ピアノトリオでは見つけられなかった。
浜田にメールで問い合わせたら、下記の返信がきた。
『ピアノトリオだけというのは間違っていたようです。CECIL TAYLOR / Conquistador (1966/Blue Note)です。でもそれほどピアノの印象が強かったと思います。なにしろ高校2年生の時に聴いて良いと思ったのですから、今は印象が違うかも知れません。』
早速、「Conquistador」を注文した。
届いたのは、何日か前だけど、今朝、やっと聞けた。
セシル・テイラーは、「アヴァンギャルド・ジャズの巨人」とか、「パーカッシブかつエネルギッシュなプレイは、フリー・ジャズそのもの」などと言われることから想像できると思うが、気合いを入れないと聞けない。
モーニングコーヒーと軽やかな音楽、とはいかない。
おそらく、40年近くジャズに親しんできて、セシル・テイラーを初めて聞いた。
また、新しい楽しみが増えた。
そのうち、時間が出来たら、じっくりセシル・テイラーを聞きたい。
少なくても、そう思わせる、初セシル・テイラーだった。
 


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