■ アート・ファーマー「スウェーデンに愛をこめて」 by富良野のオダジー 2012年06月10日(日)

  50,269 byte「JAZZ BEST コレクション 1000」と銘打ったシリーズが、廉価盤1000円で発売されている。
ついつい買いたくなり、ついつい買ってしまった。
その一枚、フリューゲル・ホルンのアート・ファーマーの「スウェーデンに愛をこめて」が、久々のヒットという感じだ。
アート・ファーマーで私が気に入っているは、「おもいでの夏」「Art」
2枚ともワン・ホーン。アート・ファーマーはアルバム一枚を通して、暖かいフリューゲル・ホルンの世界に包まれる(イメージを壊されない)ワン・ホーンがいいと思う。
「スウェーデンに愛をこめて」もワン・ホーンだが、ピアノに代わって、ギターのジム・ホールが参加している。他に、ベースのスティーヴ・スワロー、そしてドラムがピート・ラロカ。
全員が素晴らしいのだが、ドラムのピート・ラロカの演奏が新鮮だった。今まで、あまり意識していなかったので、ちょっとうれしかった。
このアルバムは、スウェーデンに古くから伝わる音楽だけで構成されている。素朴で哀愁漂うメロディーは“癒し”の極致。
スウェーデンといえば、ジャズのスタンダードになっている「ディア・オールド・ストックホルム」があるが、この曲は単身で北欧をまわったテナーサックスのスタン・ゲッツが耳にして気に入り、ストックホルムのスタジオで吹き込んだメロディーだそうだ。
ディア・オールド・ストックホルムも大好きで、私は北欧の人の感性と似たところがあるのかもしれない。北海道だし・・・。
実は、私はストックホルムに行ったことがある。それも雪の季節に。最高に素敵な街だった。特に旧市街地の「ガムラスタン」は、一生ずっと胸に残る街並みの一つだ。
あ〜、もう一度行きたい!
ディア・オールド・ストックホルムの演奏は、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンなど色々な人が名演を残しているが、私はピアノのユタ・ヒップのアルバム「ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップVol.1」に収められているディア・オールド・ストックホルムが、正に哀愁が漂って、好きだ。このアルバムは他の演奏もすべていい。
 


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