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今夜の「ONLY COLTRANE」には、「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」が流れている。 私はこのレコードを昔から持っていた。 だが、正直に言えば、ほとんど聴いてこなかった。 あの有名な「バラード」 でさえ、若い頃の私にはあまり手が伸びなかった。 嫌いだったわけではない。 ただ、私にとってのコルトレーンは、どうしてもスピリチュアルな世界へと向かう存在だった。 おそらく、いちばん多く聴いてきたのは「コルトレーン」だと思う。 先日、「ONLY COLTRANE」に来てくださった数少ないお客様がカップルだった。 それならば少し“聴きやすい”アルバムがいいだろうと考え、この一枚もリストに加えた。 丁寧に歌い上げるジョニー・ハートマン。 そして、ケレン味のないコルトレーンのサックス。 ソフトな雰囲気の中に、すっと一本の芯のような緊張感が通っている。 派手さはないが、真摯で、誠実で、実に気持ちがいい。 お客様が来なくても、 こうしてコルトレーンの演奏に静かに浸れる。 それだけで、私は“功徳”に預かっているのだと思う。 ちなみに「ケレン味」とは、ハッタリやごまかしを効かせた演出のこと。 もともとは歌舞伎用語だそうだ。 |
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