6月30日は,開校記念日

 1920(大正9)年6月30日,公立中富良野尋常小学校宇文特別教授場として開設した宇文小学校は,今年度で100周年を迎えます。

 「宇文郷土史」によると,「開拓当初の宇文地域一帯は,そのほとんどが泥炭地帯であり,富良野湖と称され,湖水状態で入植が不可能であった。(中略)子弟は中富良野小学校へ通っていたが,距離も遠く,道路も悪かったので容易なことではなかった。」とあり,開拓当時の人々の苦労や,地域に暮らす子どもたちの大変さがわかります。
 宇文小学校の校名の由来は,寄付帳第1号の地崎宇三郎の「宇」と2号の馬場専文の「文」を永遠に残すため「宇文」とする提案が,後年村長を務めた須藤才八氏よりあり,「宇」の字は宇宙の限りない広がりを表し,「文」 は文学的発展を意味し学校名にふさわしいと決定されたということです。学校名が決まって以来,原野と呼ばれていた地名も次第に「宇文」と称されるようになったそうです。
 「未来へ輝く宇文子ナイン」たちにも,宇文小学校の誕生日である6月30日の開校記念日をよい機会としながら,その歴史と伝統について伝え,宇文小に学び伝統を受け継ぐ責任と誇りについても感じてもらいたいと考えております。