■ シカが見放題 byオダジー 2007年03月28日(水)

  65,425 byte今日、桜が咲いている東京から、雪がちらつく富良野に戻ってきた。いきなり、雪の歓迎を受けて、また富良野の日常の仕事を頑張ろう!と、気合いが入る。
着いて早々、南富良野町に行く用事があり、40分ぐらい車を飛ばした。
その帰りに、「かなやま湖」沿いに走っている道を通った。今時期、野生のシカが沢山見られるので、クネクネして、運転しづらいのだが、この道を選んだ。
写真は、今日撮影したものだ。シカはいつ見てもカワイイのだ。
下記は、昨年の五月に、北海道新聞の夕刊(北極星というコーナー)に掲載されたものです。

シカが見放題
 このところ、仕事の関係で、ちょくちょく南富良野に出かけている。いつも、かなやま湖を通って行くのだが、雪解けのころから通るたびにたくさんのエゾシカと出合った。
 この時期のかなやま湖はいつもこうなのか、それとも今年はシカの数が多いのか、私にはわからないが道路脇の林や傾斜地にシカ、シカ、シカ。以前、真冬にシカが群れをなして凍った湖を渡っているのを見たことはあるが、こんなにも間近で何頭も見るのは初めてだった。思わず「かなやま湖はシカが見放題!」というキャッチフレーズがひらめいた。
 私はカメラを取り出してシカの写真を撮りまくった。どのシカも愛くるしい表情で、とてもかわいい。南富良野はエゾシカ観光で売り出せばマチおこしに結びつくんじゃないかとも考えたが、一方で、最近は増え続けるシカによって農作物や森の木の被害が深刻だという話も思い出した。エサを探して危険な道路脇にまで出てくるシカは弱っているものや子供が多いという。見放題のシカは、手放しで喜べるような単純なものではない。
 かなやま湖にはキタキツネもたくさんいる。通りがかりの観光客などがキツネにエサを与えることの弊害もいろいろと出てきている。野生のシカやキツネをどうやって観光に結びつけ、彼らとどう共生していくのか。私には簡単に判断を下せることではない。ただ、身近に動物たちを見られる自然環境を大事にしていきたいとも思わずにはいられない。

 


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