2004年2月19日 素晴らしき南富良野
最近、私は会う人ごとに南富良野の素晴らしさを説いている。
「かなやま湖は春夏秋冬、いつ行ってもきれい」「北落合のだだっ広い雪原をハスキー犬に引っぱってもらう犬ぞりなんて夢のよう」「空知川の激流を下るラフティングは、だまされたと思ってやってみて」…。
ホームページやCD−ROM、DVD制作のために、写真家の那須野ゆたかさんと、一年かけて町内のアウトドア活動や風景、イベントをビデオで撮影するようになってから、すっかり南富良野ファンになった。
この仕事のおかげで、色々な経験をさせてもらった。冬にはバックカントリースキー、スノーシューハイク、わかさぎ釣り、夏にはダッキー、カヌー、マウンテンバイクなどで。そのつど、新しい感動があった。
撮影を一緒にやってくれたのは、ほとんどが道外から移り住んだ人たちだが、口々に南富良野の良さを言う。もしかしたら、地元の人より移住者の方がそのまちの良さが分かるのかもしれない。
私達の仕事が南富良野の良さを伝えることに、少しでも役立てればと願っている。
2004年5月10日 へそ祭りイラスト
南富良野町出身の絵本作家、かさいまりさんから電話が来た。「今年こそ、富良野のへそ祭りに行きますよ」
「北海へそ祭り」は富良野の夏の祭り。ポスターやうちわ、Tシャツ、ワインラベルに使う絵柄のコンペがあり、幸運にも私の会社が提案したイラストに決まり、製品デザインもやることになった。
そのイラスト原画を描いてくれたのが、かさいさん。おなかに絵を描いた図腹の人々とかわいいクマやウサギたちが楽しそうに踊っているメルヘンチックなものだ。かさいさんはここ数年で十冊くらいの絵本を出版している実力派だ。
電話は「自分が描いた絵のポスターやうちわも見たいし、本物のへそ踊りも見てみたい!」とのことだった。
かさいさんはまだへそ祭りを見たことがない。私が送った写真やテレビの映像などでイメージを膨らませ制作してくれた。祭り当日に来てくれるのは大歓迎だ。かさいさんには本物のへそ祭りを肌で感じてほしい。そして、新たなアイデアでイラストを描いてくれたら最高だ。
今年も北海へそ祭りは七月二十八、二十九日に開かれる。かさいさんが、祭りをどう味わってくれるか。今から楽しみが増えた。でもその前に、まだ終わっていないほかのデザインを完成させなくては…。
2004年6月28日 地域FM オジサンの夢
六月二十四日、地域FM局「株式会社ラジオふらの」の設立総会が開かれた。今秋からの放送を目指し、いよいよ気合が入る。
パーソナリティーはいるの? 番組制作はどうなってるの? どんな番組を放送するの? お金はあるの????? たくさんの「?」を、これからスタッフや役員で力を合わせて解決していかなければならない。
地域FMの計画が持ち上がった時、ひそかに一つの夢を持った。ジャズ好きの友人三人組で、うんとマニアックな番組を放送することだ。
「えっ、オジサンがしゃべるの? それも三人で。しかもジャズ! だれがきくのよ!」。さんざんなリアクションだった。
いいんです、ほんの少しの人しか聞いてくれなくても。だって、地域FMの醍醐味(だいごみ)はやりたい人、しゃべりたい人が、自分の責任で参加することでしょ。うまいとかヘタとかだって関係ない。
私はそのジャズ番組のために、昔のレコード(CDではなくレコード)を聴き直し、「そうか、このピアノはウイントン・ケリーだったか」などと独り言をいいながら、調べている。
いくら不人気の番組でも、自分としてはベストを尽くしたい。でもね、意外に若い人に受けて、ラジオふらのの人気番組になるのではと、ひそかに思っている。