「今日、テレビを見ていたら、見覚えのある顔が…。よく見たら、私の同級生でした!!」と娘からちょっと興奮気味のメールが来た。札幌の高校を出て、今は東京の大学の二年生。どうやら、高校時代の同級生が大学に在籍しながらテレビのキャスター的な仕事をしているらしいが、最後の一行が気になった。
「同い年のあたし…。なにしてんだろ…」
それで、こんなメールを返信した。
「テレビのキャスターに限らず、若くしてテレビで活躍している人と自分を比較するのは良くないと思います。大切なのは、今、自分がやらなければならないことを精いっぱいやり続けることだと思います」
親バカと言われるだろうが、私から見て、娘は慣れない東京での生活にしても、勉強も、アルバイトも、結構頑張っていて、えらいなと思う。いつもなら冗談交じりのメールを返すのだが、たまには父親らしいことを言いたくなった。
「人間って、人生って、幸せって、生きることって何だろうと、絶えず問いかけてください。そうでないと、自分を見失ってしまいます。幸せも不幸も成功も失敗も自分の考え方、気持ちの持ちようです。自分を信じて頑張ってください!」
このメールが娘にとって激励になったかどうかは分からない。が、人生には遠回りをして得るものもあるのだということを、どこかで感じてくれればいいなと思う。 |