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昨日、千葉県出身で、今は富良野に住んで山々の風景を描いている画家、草田研次さんがフォーラムフラノを訪ねてきた。 フォーラムフラノで個展を開催したいということで、色々お話をさせていただいた。展覧会は、3月15日(木)〜4月1日(日)の予定で進めることになったのだが、たまたまジャズの話になり、なんと! 私がよく通っていたジャズ喫茶、今は無き「ビザール」に若い時に働いていたことが分かった。 ビザールは、新宿の東口のすぐ近くにあったジャズ喫茶で、私が大学を卒業して勤めた婦人服の「三愛」とも、目と鼻の先だった。 三愛は昼の休憩時間が1時間20分だった。私は、昼食を素早く済ませて、毎日のようにビザールで1時間ほどジャズを聞いていた。 ご多分に漏れず、会社勤めの宿命である、嫌な上司からのコゴトやイヤガラセでムシャクシャした時など、ビザールで聞くジャズには、慰められた。特に、ジョン・コルトレーンにはいまだに感謝している。コルトレーンの、このまま死んじゃうんじゃないかと思える、激しい演奏を聴いていると、自分の悩みなんかちっぽけに思えてくる。コルトレーンに、「もっと、もっと、悩め!」とあおられると、なんだか不思議な力がわいてきたものだ。 あれから、30年近く経ったが、コルトレーンから見れば、ちっぽけで、情けない私の悩みは今も変わらなく、ある。子供がちょうどその当時の私と同じ年になって、私はある意味、立派な大人になったのだが、あの頃から成長していないような気がする。40才で死んだコルトレーン。もうすぐ54才になる私・・・。 写真は、日曜日ということで、軽やかな朝を迎えたいと思い、ボブ・ジェームスの「タッチダウン」 をかけた。 ボブ・ジェームスはキーボードの演奏者でもあるが、作曲家・アレンジャーとして、レコード一枚をボブ・ジェームスの世界に作り上げる音楽家である。このレコードに参加しているミュージシャンは凄い! 私のお気に入りのミュージシャンだけでも、4、5人いる。1978年の録音だが、何度も書いているが、この頃に“イイ”レコードが集中してある。 ジャンルとしては、いわゆる「クロスオーバー」とか「フュージョン」のさきがけで、最近ではこのような音楽は「スムース・ジャズ」と呼ばれているらしい。 下の写真は、焦げてしまった木のヘラを、私の父にカンナで削って、きれいにしてと頼んだら、ついでにもう一本作ってくれた。親父、恐るべし! |
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