■ ジョー・ボナー「トライアングル」 by富良野のオダジー 2012年08月18日(土)

  49,789 byte忙しいながらも、ジャズを聞いている。
音楽は、本と違って、“ながら”で聞けるのがいい。
最近、ちょっとしたキッカケで、車の中で音楽以外のCDを聞いたのだが、これにハマってしまった。
この状況は、運転しながら、本を読んでいる状態に近い。
なにしろ、菅野日彰さんの「はじめての法華経」CD全13巻を車の中で全部聞き終えた。
これを本で読むとなると、時間的に完全に無理だ。これに味をしめて、携帯用の「MP3プレーヤー」を購入し、出張した時にも、本を聞いている。
デジタルや音楽の環境がどんどん進んでいることは、ありがたい。調べれば、便利なデジタル機器や聞く本は沢山出ているだろう。
今日紹介するアルバムは、ピアノのジョー・ボナーの「トライアングル」
ジョー・ボナーは、いわゆるマッコイ・タイナー派のピアニストと呼ばれているが、この「トライアングル」は正に力強さといい、スケールの大きさといい、聞いていて熱くなります。
こういうアルバムって、ありそうで、あまりない。
マッコイ・タイナー派って、その根底にはコルトレーンの精神性があると思う。心の奥底(魂)に訴えかけるものがある。
ただ、マッコイ・タイナーもそうだけど、音楽としては聞きやすいので、コルトレーン嫌いの人でも大丈夫だ。
実はこのアルバムを制作したWHYNOTは、ジャズ評論家で名プロデューサーでもある悠雅彦氏が70年代に起こした日本発のレーベル。
WHYNOTレーベルでは、フリージャズのグループであるエアーの「エアー・レイド」
をもう一枚持っているが、これも素晴らしい。
フリージャズは聞かないよと言う人にも聞いてほしい。特に一曲目のイントロを経て、ベースのフレッド・ホプキンス、ドラムのスティーブ・マッコール、そしてアルトサックスのヘンリー・スレッギルが一体となって“突入”する緊張感は、初めての経験であり、それ以降も経験したことがないものだ。
WHYNOTレーベルのCDが廉価で再販されていたので、ついつい2枚注文してしまった。
 


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