|
忙しいながらも、ジャズを聞いている。 音楽は、本と違って、“ながら”で聞けるのがいい。 最近、ちょっとしたキッカケで、車の中で音楽以外のCDを聞いたのだが、これにハマってしまった。 この状況は、運転しながら、本を読んでいる状態に近い。 なにしろ、菅野日彰さんの「はじめての法華経」CD全13巻を車の中で全部聞き終えた。 これを本で読むとなると、時間的に完全に無理だ。これに味をしめて、携帯用の「MP3プレーヤー」を購入し、出張した時にも、本を聞いている。 デジタルや音楽の環境がどんどん進んでいることは、ありがたい。調べれば、便利なデジタル機器や聞く本は沢山出ているだろう。 今日紹介するアルバムは、ピアノのジョー・ボナーの「トライアングル」 。 ジョー・ボナーは、いわゆるマッコイ・タイナー派のピアニストと呼ばれているが、この「トライアングル」は正に力強さといい、スケールの大きさといい、聞いていて熱くなります。 こういうアルバムって、ありそうで、あまりない。 マッコイ・タイナー派って、その根底にはコルトレーンの精神性があると思う。心の奥底(魂)に訴えかけるものがある。 ただ、マッコイ・タイナーもそうだけど、音楽としては聞きやすいので、コルトレーン嫌いの人でも大丈夫だ。 実はこのアルバムを制作したWHYNOTは、ジャズ評論家で名プロデューサーでもある悠雅彦氏が70年代に起こした日本発のレーベル。 WHYNOTレーベルでは、フリージャズのグループであるエアーの「エアー・レイド」 をもう一枚持っているが、これも素晴らしい。 フリージャズは聞かないよと言う人にも聞いてほしい。特に一曲目のイントロを経て、ベースのフレッド・ホプキンス、ドラムのスティーブ・マッコール、そしてアルトサックスのヘンリー・スレッギルが一体となって“突入”する緊張感は、初めての経験であり、それ以降も経験したことがないものだ。 WHYNOTレーベルのCDが廉価で再販されていたので、ついつい2枚注文してしまった。 |
|
|