■ スタン・ゲッツ続き by 富良野のオダジー 2014年06月10日(火)

  59,126 byteジャズ友(いつもの東京在住の高校の先生)から、昨日メールが届いた。

小田島さん
旭川では高温が続いているとの報道がありましたが、富良野も同様のようですね。
関東では梅雨入りとともに雨が降り続き、かなりの降水量になったようです。
気温にしろ降水にしろ、ともかく極端な昨今の状況には参ります。
ここ数日ずっと雨続きなので、週末は外出もせず、音楽を聴き、本を読みと静かな2日間でした。
そうしたところへ、久しぶりのJAZZ話!
私もさっそく「People Time」を聴きました。
このアルバムを手にしたのは、まさに前回「ワイワイ日記」で紹介されたのがきっかけ!
あるところでも紹介されていましたが、DISC2の1曲目“First Song for Ruth”などは、死の3ヶ月前のライブという背景を思って改めて聴くと、何とも言いようのないバラードですね。もちろんタイトルナンバー“People Time”も極上のバラードだと思います。
この曲(“First Song for Ruth”)はCharlie Hadenが奥さんに捧げた曲で、彼自身も2、3回録音しているとか。
また、Abbey Lincolnが歌詞を付けて“The World Is Falling down”(Verve 843-476)の中で、自ら唄っているのだそうです。
私はどちらもまだですが、オダジーは聴いたことありますか?
なんとも気象変化の激しい時季です。ご自愛のほどを。

First Song(for Ruth)は、私も大好きで、前回書いたスタン・ゲッツの「People Time」を龍さん宅で聞いたときもこの曲だった。
実は、First Songを最初に聞いたのは、ギターのパット・メセニーとベースのチャーリー・ヘイデンのデュオアルバム「Beyond the Missouri Sky」でだった。
当時(15年ぐらい前)、「Beyond the Missouri Sky」、邦題「ミズーリの空高く」のタイトルにも惹かれた。ミズーリはパット・メセニーの故郷。故郷への思いが伝わる透明感あふれる、心が洗われるアルバムだった。
その時、いつかこのような「富良野の空高く」というCDを作りたいと思ったのを憶えている。
それまでに、友人のヴィブラフォン奏者・浜田均と2枚のCD、「夢のとき-Furano-」「Furano Holy Hill」を作っていたので、それなりにリアリティはあった。
でも、そのときは特にFirst Songを意識はしていなっか。
それから、だいぶ経ってから、チャーリー・ヘイデン、ビリー・ヒギンズ(ドラム)、エンリコ・ピエラヌンツィ(ピアノ)の「First Song」でFirst Songを聞いたとき、「なんか、聞いたことあるな」と思って探したら、パット・メセニーのCDに行きついた。
録音は、パット・メセニーのが1996年、こちらが1990年なので、ずっと前だった。
そして、今回、他にもあるかもと調べたら、サックスのデイヴィッド・サンボーンの「Another Hand」でも演奏していることが判明!
アビー・リンカーンが歌っているは、知らなかった。
それにしても、やっぱり、ジャズはスゴイ!一曲を辿るだけでも、世界がどんどん広がっていく。
スタン・ゲッツのFirst Songを改めて聞いて、“真面目”に思ったのだが、この曲に感動できる気持ちを、今現在(61歳!)持てたということは、「色々辛いこともあるけれど、まぁ、良しとしよう」だった。(ちょっと、オーバー?)
 


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