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先日紹介した「セロニア・モンクのいた風景」が続いている。 私のように「セロニア・モンクのいた風景」を読んで、改めて手元にないCDを注文してしまった人は結構いると思う。本を読んでいると、当時(1950年代の終り頃)の情景が浮かんできて、そのイメージでその当時のCDを聞くと、なんともいえない感慨が湧いてくる。 ジャズを聴き始めた10代の終り頃の私の青春時代≠ワで、蘇る。 こういう時間をいつでも持てる訳ではないが、ありがたいことに、時々やってきてくれる。 今までも、「ジョン・コルトレーン・インタヴューズ」 や「コルトレーンを聴け!」 を読みながら、しばしジョン・コルトレーンの世界にどっぷり浸かったこともあった。目と耳、心、すべてがコルトレーン一色になった。 おそらく、ジャズミュージシャンの伝記的な本はいっぱい出ていると思うので、老後≠フ一つの楽しみになりそうだ。 この何日かで本を読みながら聞いたモンクのCDは、歴史的名盤と言われている「Brilliant Corners」 、我がコルトレーンが参加している「Thelonious Monk With John Coltrane」 、そして、やはりコルトレーンとのライブ盤「Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall」 。 こういうアルバムは、こちらのテンションが上がってないと、聞けない。本の影響もあって、久しぶりに意識的に聞いてみたが、今更ながら素晴らしい。 隙間(すきま)≠ェ全然ない。全部が詰まっている。緊張感というか、音楽を演奏しているというより、人生そのもの、人間そのものを感じさせるような凄味がある。 まさに、ジャズのど真ん中=B私はここからジャズを始められたから、今なお、ジャズを聞き続けているのだと思う。 色々なジャズや他のジャンルを聞いているうちに、音楽に対して意識が希薄になってきたら、ここに戻りさえすればいいという音楽だ。 衝動的に、モンクとコルトレーンのライブを個人録音した伝説的のファイブ・スポット・セッション「Complete Live At The Five Spot 1958」 も注文してしまった。 そのうち、紹介させてもらいます。 |
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