■ ニューヨーク「バードランド」 by富良野のオダジー 2008年02月15日(金)

  35,969 byte大学を今春卒業する娘が、つい最近友達数人と卒業旅行でアメリカに行った。いつもは何処へ行こうがたいして気にならないし、もう大人なんだから私がとやかく言うことはしないようにしているのだが、アメリカ、それもニューヨークとなると流石に少し不安になった。
ニューヨークには友人もいるので、何かトラブルがあったときには電話しなさいと友人の電話番号は教えてあった。
「無事に帰ってきました」と成田から連絡があったときは、正直ホッとした。その後ちょっと話したら、ニューヨークのジャズクラブ「バードランド」に行ってきたという。
む、む、バードランドだと。私はスウィート・ベイジルには行ったことはあるが、バードランドは行ってない。ジャズ好きの私をさておいて、ズルイ!
とは言うものの、うれしい気もする。何か、同じ空気を娘も吸ったような感じで、今度会った時には、盛り上るような気もする(私はすでに盛り上っている)。
出演者を聞いてもおそらく娘は分からないと思って、バードランドのホームページへアクセスした。
む、む、デイブ・リーブマンとリッチー・バイラークのグループだ。ズルイ!感がもっと高まった。私の知らないグループならまだしも、デイブ・リーブマンとリッチー・バイラークなら、今すぐにでも聞いてみたい。
"QUEST"というグループで、メンバーはDave Liebman(sax)、Richie Beirach(piano)、Ron McClure(bass)、Billy Hart(drums)。
デイブ・リーブマンのレコードを探したらあった。「ルックアウト・ファーム」で、1973年の録音。リッチー・バイラークも参加している。
このレコードはECMレーベルで、一時期このレーベルのレコードを買い集めた時があったが、その頃買ったのだろう。
ECMレーベルは1969年にドイツミュンヘンにマンフレット・アイヒャーによって設立された。私の中ではECMと言えば、ピアノのキースジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」がまず浮かぶ。このアルバムは私の“良く聞くランキング”では、かなり上位のはずだ。
私のECMに対するイメージは、透明感のあるピアノ、キレがあり重量感のあるベース、知的でタイトなドラム、クールに漂うサックス・・・。まあ、言ってしまえば、「精神性」の高い音楽かな。聞いていて、心が洗われる感じのアルバムが多い。
特に、ベースの音にのめり込んだのはECMのお陰だ。デイブ・ホランドのベースソロのレコードまで持っている。いつか、ECMのレコードを片っ端から買ってみたい!(私の夢のひとつだ。)
久し振りに「ルックアウト・ファーム」をちょっと聞いてみたが、ECMレーベルの音がした。懐かしい感じがした。ECMが懐かしいというより、ECMをびっちり聞いていたあの頃が懐かしく浮かんだ。具体的な情景は何ひとつ浮かばないのに、空気感だけが音楽を通して感じられる。音楽の凄いところは、イメージだけで、別の世界に連れて行ってくれることだろう。
あ〜あ、ECMのCDもいっぱい聞きたいし、ニューヨークに行ってバードランドでジャズも聞きたい。そうだ、今年はゴルフも一からやり直したい。やりたいことが山ほどある。
その前に、仕事をちゃんとやらねば・・・。
 


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