■ アーチー・シェップ by富良野のオダジー 2008年05月14日(水)

  42,180 byte私のジャズ仲間というか、ジャズの先生というか、龍さんのところに、千葉から、龍さんのジャズ仲間というか、ジャズの先生というか(しつこい!)の人が龍さんの美瑛の自宅に遊びに来た。その友人を私に会わせたいと電話があった。
友人のことは、以前から龍さんに聞いていた。ジャズを通じて知り合い、なん十年もの間の親友で、今、現在も会うたびに、真ん中にジャズがあるという。二人は私なんか、足元にも及ばない、生粋のジャズファンだ。
早速、車を飛ばし、美瑛に行った。
龍さんたちは、がんがんジャズをかけながら、ビールを飲んでいた。
「ズルイ!」最初の感想である。昼間っから、ビールを飲んで、ジャズを聞く。これ以上の幸せを私は想像できない(相変わらず、オーバー?)。仕事と休みの区別のないボーダレスな生活をずっと続けているので、心底羨ましいっ。
あいさつもそこそこに、「このアルトサックス、いいでしょう」「このCDの2曲目がいいんだよ〜」、オジサン二人は完全にジャズモード、私も少し気後れしながら参入。
次から、次に、私の知らないCDをかけるが、流石に生粋のジャズファン、どれもこれもイイものばかり。私も徐々に打ち解け、旧知の友人のようになっていった(ちょっと単純?)。
けっこう会話が弾んだときに、「実は、私、アーチー・シェップが好きなんです」と、恐る恐る言ったら、いきなり手を差し伸べてきた。「ぼくも大好きです」と友人。それから、私の好きなミュージシャンの名前を色々挙げると、握手攻めになった。ジャズの先生に僭越ですが、私とジャズの趣味が近い。
ということで、今日ご紹介したいのは、サックスのアーチー・シェップとピアノのダラー・ブランドの「デュエット」
このアルバムは1978年に日本で制作されたもの。以前にも書いたが、この時代は日本のレコード会社が日本の企画で素晴らしいアルバムをいっぱい作っている。
なんといっても素晴らしいのは、B面1曲目(レコードなので)、当時ヒットした角川映画「人間の証明」のテーマ。
アーチー・シェップは、聞きようによっては調子っぱずれの音で、切々と訴えかける。普通に吹かない、“すれすれ”のオリジナリティこそ、ジャズの醍醐味だ。と思う。
私はあまりに「人間の証明」のテーマが印象的だったので、「レフト・アローン」がこのアルバムに入っているのを憶えていなかった。
「レフト・アローン」と言えば、サックスのジャッキー・マクリーンとピアノのマル・ウォルドロンのが“超”有名で、私も大好きだが、アーチー・シェップのレフト・アローンもなかなかのもんだ。
写真に「デュエット」のジャケットとともに、スピーカーが4本写っている。今日はフォーラムフラノが休みで、時間にちょっと余裕があった。それで、使っていないスピーカーを二階に運んでアンプにセットし、A+Bの状態で4本いっぺんに聞いてみた。なんとなく迫力が増したような気がするが・・・。
 


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