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ここ何日か、じいちゃん(私の父)のことを書いている。昨日の夜、双子の息子が東京に戻る送別会をフォーラムフラノで盛大に開催した。 じいちゃんも、私が頼んでいたレコードジャケット用の額を持って、来てくれた。 じいちゃんは、送別会の主賓だ。ある時、しみじみと私に向かって、こう言ったことがある。「忠弘(私の名前)、子供たちは立派になったなぁ。親がいなくても、子供は育つんだなぁ」と。 私は、「親(私)は、ちゃんといたし、子供たちにだって、私なりにきちんと教育したよ」と、心の中でツッコミを入れたけど、口では黙っていました。 私の子供三人は、生まれたときから、じいちゃん、ばあちゃんに、世話になっている。住んでいる家が、最初は一緒で、その後も道一本隔てただけの近さで、大きくなった。 私たちは、土・日・祝日、夏休み、正月が忙しい仕事なので、子供たちと一緒に、海に行ったり、キャンプをしたり、遊園地に行ったり出来なかった。 その代わり、じいちゃん、ばあちゃんが、連れて行ってくれた。じいちゃんにしてみれば、親ではなくて、自分たちが育てたという思いが強くあったのだと思う。それは、それで、有難いと思う。 私は、子供たちに、口を酸っぱくして言っている。じいちゃん、ばあちゃんを大切にしないと駄目だぞっ、と。子供たちは、それを素直に実践してくれている。今回の帰郷も、そのお陰で、じいちゃん、ばあちゃんから、いっぱい「お年玉」を貰っていた。 一挙両得とは、このことだ。 じいちゃんが作ってくれた額に、早速ジョン・コルトレーンのレコードを入れてみた。じいちゃんとコルトレーン、どちらも、私の恩人なのだ。 |
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