|
鳴雪「書Tシャツ」、「富良野で山頭火」の書の作者で、私の叔父である村田鳴雪の書道展を二月にフォーラムフラノで開催する予定だ。 先月の末、つまり年末の忙しい時に思い立ち、書道展のための作品を書いてほしいと、電話で頼んだ。おじちゃんに、頼むときはいつもこんな感じで、突然、頼む。年末も、おじちゃんの都合もおかまいなしだ。 おじちゃんは、気が向かないと書かないと、勝手に決めているので、私は頼みだけ簡単に言う。期限とか、作品数とか、詳しい内容とかは、すべておじちゃん任せだ。おじちゃんも、いつも、「分かった! 」とだけしか言わない。 今回も、Tシャツの文字のように、一文字の漢字を作品にしてほしいと言っただけだ。 後は、待つだけ。じっと、待つだけである。催促はしない。こちらは、勝手に「阿吽(あうん)の呼吸」のつもりで、失礼な要求をしているのだから、ゆめゆめ催促は出来ない。 でも、いつも、丁度良い頃合いに、「今日、富良野に送っといたよ」と電話がくる。 昨日のワイワイ日記に書きましたが、私はニセコ視察旅行に行った。その帰りに、札幌のおじちゃんの所に寄り、様子をうかがおうと思って、連絡したら、タイミングよく作品が出来上がったという。相変わらず、私は間(ま)がいいのだ(ちょっと自慢)。 作品は、もちろん素晴らしかった。おじちゃんは、年末年始、ずっと書いていたらしい。ものすごい量の“ボツ”の作品が積み上げてあった。 大きい作品(1000ミリX1200ミリ)も書いてくれたのだが、気に入った墨の濃さになかなかならなくて、何種類かの墨を混ぜて、やっと良い墨になったと言っていた。言われてみると、絶妙な墨の色が、私にも分かった。 この書道展、作品については、後日詳しくお知らせいたします。 写真は、おじちゃんの作品を「裏打ち」してもらうために、旭川の表具屋さんに行く途中に、撮ったもの。昨日の気温が暖かく、今朝少し冷えたので、視界全体が靄(もや)に覆われた感じになった。あまりにきれいなので、ちょっと横道に入って、シャッターを押した。 富良野は、何気ない日常に、「アート」が溢れている。寒かったり、辛かったり、情けなかったりするけれど、やっぱり、富良野はやめられないかも。 |
|
|