■ ビル・エヴァンス「ポートレイト・イン・ジャズ」 by富良野のオダジー 2009年12月15日(火)

  49,442 byteなんか寒い。外はマイナス10度の世界だ。
明日はもっと気温が下がるようだ。
あ〜、寒い!
ビル・エヴァンス&ジム・ホール「アンダーカレント」の続きである。
ちょっと込み入ったジャズの話になる。
ベーシストの天才、スコット・ラファロのことである。スコット・ラファロは、1961年にわずか25歳で、交通事故によって亡くなる。プロのキャリアはたった6年間。それなのに、「その革新的なアプローチはジャズベースの演奏を再定義し、多くの同世代、また後進のベーシストらに影響をあたえた。」と言わる。
私も大好きで、ジャズベーシストと聞かれれば、まず最初にスコット・ラファロを挙げる。
でも、ずっと不思議に思っていた。スコット・ラファロは誰の影響を受けて、あのスタイルになったのだろうか、と。
アンダーカレントを聞いていて、「もしや」と思った。ひょっとして、影響を受けたのは、ベーシストではなく、ギターリストのジム・ホールでは、と。
何故そう思ったかというと、ビル・エヴァンスがジム・ホールとアンダーカレントを録音したのが、1959年の5月15日。そのすぐ後、スコット・ラファロはビル・エヴァンスのトリオの一員となり、1959年12月28日に
「ポートレイト・イン・ジャズ」を録音する。
おそらく、スコット・ラファロは、アンダーカレントを聞いただろうし、もしかしたら、ビル・エヴァンスに示唆されたかもしれない。
もちろん、スコット・ラファロがやろうとしていたことが、ジム・ホールと偶然似ていたという可能性もある。
アンダーカレントとポートレイト・イン・ジャズを聞き比べると、私的には、「納得」なのだ。
 


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