富良野の四季はどうなっておるのか。 |
1999/3/17 by 鮒志田 良
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日本という国全体が、しだいに季節感というものを失いつつある中で、今なお明確な
四季の彩りと豊かな表情に満ちている可能性の大地北海道。北海道の四季にはそれぞ
れ、その季節ならではの彩りと豊かさが内包されているのであります。しからば、富
良野の四季はいったいどのようであるのか。(なんだかいかめしいなー) 不肖鮒志田良が「富良野の四季」をガイダンスさせていただきます。 春
3月 長く閉ざされた雪の暮らしから徐々に解放されていく感じがなかなかうれしい
季節であります。 4月 雪解けの乾ききった道路を、納屋の奥深く眠っていたちゃりんこをひっぱり だし、鼻歌混じりでまちなかを走らせる気分のよさは、長い冬を堪え忍んだ北国の人 間でなければ味わえない充実感・爽快感なのであります。
5月 内地の桜は4月入学式の時期が見頃ですが、北海道の桜の最盛期は5月ゴール
デンウィークの過ぎたあたりであります。 【春の定番イベント】 ■3月 麓郷ラングラウフ(上旬) ■5月 桜祭り(中旬、朝日ヶ丘公園・東大樹木園)夏
6月 富良野の一番いい季節であります。内地の人が北海道に憧れを抱くのは、食べ
物のうまさと美しい自然でありますが、この時期の、北海道ならではのさわやか?な
気候によるところも大なのであります。
7月7月は富良野の観光のピーク。ご存じラベンダー観光であります。
8月 富良野が誇る人気イベント「北海へそ祭り」が開催されるのもこの頃。
例年7月27日〜29日の3日間開催であります。
ところで、富良野は盆地性気候のため、真夏の気温は実は意外に高いのであります。
日中30度以上になることもけっして珍しくはありません。ただし、夜温はぐっと低
くなります。ここが内地との決定的な違いなのですね。 内地ですと日中と夜間の温度格差はおそらく5度前後。富良野は10度から15度もあります。 【夏の定番イベント】 ■6月 始ヶ原市民登山会(6月21日) ■7月 北海イカダ下りin空知川(7月19日)、 北海へそ祭り(27・28・29日) ■8月 富良野西岳市民登山会(中旬)、ゆうふれ音楽祭(上旬)秋
9月 収穫の秋。春先から農家のみなさんが精魂込めて育て上げてきた農作物が、 実りの秋を迎えます。富良野は北海道でも有数の畑作地帯。道内で獲れるほとんどす
べての野菜が栽培されています。
10月 夏の観光が一段落し、観光客の入り込みもぐっと減ってくるのがこの時期。
私が個人的にお薦めしたいのは、実はこの時期の富良野観光。意外と注目されていな
いのですが、紅葉がめちゃめちゃきれいなのであります。ラベンダー人気にばかりと
らわれて、紅葉の美しさに目がいかないのはいかにも残念。 【秋の定番イベント】 ■9月 ふらのワインぶどう祭り(9月23日) <富良野市ぶどうヶ丘公園> 飲み物ワイン・ぶどう果汁のみ放題、食べ物ふらの和牛、他各種催し物。 ■10月 ■11月冬
12月 さて、冬。富良野の冬はなんと言ってもスキーでありましょう。 2月 内陸性気候のため、冬は道内でも気温が低い方の土地柄で、2月ともなれば、マイナス25度を超えるなんてこともけっして珍しくはありません。よくそんなところで暮らせるなとお思いの方も多いと思いますが、住んでみるとそれほど寒いという生活実感はありません。部屋はしっかり暖房の効いた部屋を暑すぎるくらいにぬくぬく状態にし ますし、車も乗車する前にアイドリングで車内を暖めるのが常識。 (あの、ルール違反であることはわかっているのですが)私も東京暮らしをしており ましたが、空っ風吹き荒れる東京の冬の方が、生活実感としてはむしろ寒いという印 象をもっています。
必要以上に暖房の効いた部屋で、季節はずれのアイスクリームに舌鼓を打つ。
内地の人にはとうてい理解できない、北国ならではの密かな愉しみなのであります。
【冬の定番イベント】 ■12月 スキー場開き(12月上旬 ) ■1月 ■2月 ふれあい広場(富良野スキー場北の峰ターミナル特設会場 2 月6(土)・7(日) |
(文責 鮒志田良) |