■ ジョン・コルトレーン「至上の愛」 by富良野のオダジー 2010年03月13日(土)

  48,219 byte先日、大先輩の知人(アメリカ人なら、単に“My Friend”と書くだろうね)が、「オダジー、おもしろい本を見つけたんだけど・・・」と言って、『絵で分かるジョン・コルトレーンの生涯』
を手渡された。
「えっ、なんでコルトレーンの本、買ったんですか・・・」
「オダジーに内緒で、ちょっとジャズを勉強しようと思って・・・。でも、本に出てくる他のミュージシャンの名前を知らないので、読んでいてもさっぱり分からない。オダジー、読む?」
「読みますよ。コルトレーンのものなら、なんだって読みますよ」
と、いう訳で本を頂いてしまった。
おそらくシリーズで出ているだろうと、インターネットて調べてみた。他に「マイルス・デイビス」も出ていたが、途中で気になる本があった。
『マイルスVSコルトレーン』
この本を今、読んでいるのだが、冒頭に、ジョン・コルトレーンとマイルスデイビスが同じ年の生まれだと出てくる。著者もその事実を知ったとき、衝撃を受けたと書いてあるが、私もそうだ。
漠然とマイルスがずっと年上だと思っていた。コルトレーンから見て、マイルスは「兄貴」「親分」というような位置だと信じていた。もちろん、年齢だけがすべてではないが、同級生同士として見たほうが、二人の関係性を理解できることがある。(コルトレーンがマイルスグループから離れていく場面など)
マイルスは1926年5月25日生まれで、コルトレーンは1926年9月23日に生まれ。ついでに書けば、1926年は大正15年。もっと、ついでに、12月25日以降の7日間が昭和元年である。
もっともっと、ついでに・・・。
マイルスは 1991年(平成3年)9月28日に65歳、コルトレーンは1967年(昭和42年)7月17日に40歳で亡くなった。我が父は大正13年生まれ。つまり、二人より二つ年上で、今なお健在。
それで、このところ、マイルス・コルトレーンづいている。
昨日はフォーラムフラノで、マイルスを聞いていたが、さすがに、コルトレーンは“気合い”を入れないと聞けない。
今朝、思い切って、コルトレーンの「至上の愛」を通して聞いた。レコードを持っていたのだが、どういう訳か手元に無い。
私の記憶では絶対に持っていた他のレコードも何枚か無い。どこかにまとまってあるはずだ。ほとんどはCDで揃えたので、聞く分には問題ないのだが、やはり、くやしい!
今日聞いた「至上の愛」は、コルトレーン・カルテットのインパルスレーベルにおけるスタジオ録音を録音順に網羅した8枚組のCD「コルトレーンの真髄」から。
まあ、レコードで言えば、A面B面を両面全部聞くのは、少なくても20年以上振りだと思う。
改めて、“真剣”に聞いたけれど、「完璧」という言葉が口をついた。
「どうして、こんなことが起きちゃったんだろう。正に、人類の宝だ」
もう一枚を挙げるとしたら、これもコルトレーンが参加しているが、マイルスの「Kind of Blue」
私の感覚では、「至上の愛」もそうだが、「Kind of Blue」も、まったく別次元の世界を出現させたという感じだ。他に代えられない音楽、唯一無二の音楽。
私は知らなかったのだが、「至上の愛 デラックス・エディション」というCDのあることが分かった。
『アンチーブ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ演奏、アーチー・シェップを加えたクインテットでの演奏、別テイクなど貴重テイクが、CD1枚分(77分!)付いた2枚組というデラックス盤』
これは、是非、聞いてみたい。
今日は、長々書いてしまったが、今までもコルトレーンについては、 ジョン・コルトレーンの二枚のジャケット 「こころ KOKORO」とコルトレーンを書いている。
 


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