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糖尿病教室Diabetes class


【インスリンの働き】

●糖尿病とは、インスリン(膵臓で作られるホルモン)の作用不足によって引き起こされる慢性の高血糖(血液中のブドウ糖が多い)状態を主徴とする代謝異常です。それでは身体の中でインスリンは、どのような働きをしているのでしょうか?
 
 ●食物として摂取された栄養素は、身体の中で消化吸収を受けて細胞に取り込まれます。この栄養素の中で、特に糖質(ごはん、パン、果物など)は細胞にとって重要なエネルギー源となります。この糖質は、消化管で消化され大部分がブドウ糖として血液中に吸収されます。このブドウ糖は、このままでは何の役にも立たないため、インスリンの力を借りなければなりません。膵臓から血液中に分泌されたインスリンは、血液中のブドウ糖が細胞に入り込みエネルギー源と利用されるための橋渡しをしているのです
 ●もう少しだけ詳しくインスリンについて説明します。膵臓には、食物を消化するための消化酵素(リパーゼ、アミラーゼ、トリプシンなど)を十二指腸に膵液とともに放出する外分泌作用と、インスリンやグルカゴンなどいくつかのホルモンを作り血液中に放出する内分泌作用を併せ持っています。インスリンは、この膵臓のランゲルハンス島B細胞で生成され血液中に分泌されます。分泌されたインスリンは、肝臓に向かう門脈を通り肝臓に達し、肝静脈を経て全身の組織に送り込まれます。この過程でインスリンは、インスリンに感受性のある肝臓、筋肉や脂肪組織の細胞に存在するインスリン受容体と結合し、ブドウ糖の細胞内への取り込み、細胞のエネルギー源としての利用、グリコーゲンや脂肪としての貯蔵促進などに働くのです。
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