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糖尿病教室Diabetes class


【HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)とは】

●高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。
 
●上図は、血管内でブドウ糖がヘモグロビンに結合してグリコヘモグロビン(HbA1c)を形成している状況を示しています。ヘモグロビンは赤血球の中に大量に存在する蛋白で、身体の隅々まで酸素を運搬する役割を担っております。赤血球の寿命はおよそ120日(4ヶ月)といわれています。赤血球はこの間ずっと体内を巡って、血管内のブドウ糖と少しずつ結びつきます。高血糖すなわち余っている糖が多ければ多いほど結びつきが増えグリコヘモグロビン(HbA1c)も多くなるわけです。したがって血液中のHbA1c値は、赤血球の寿命の半分くらいにあたる時期の血糖値の平均を反映します。外来で血液検査をすると、その日から1〜2ヶ月前の血糖の状態を推定できることになります。HbA1c(%)=グリコヘモグロビン量/全てのヘモグロビン量x100ということで、赤血球に糖が結合して酸素を運べなくなったグリコヘモグロビンのパーセンテージで、酸素を運べず使い物にならない赤血球(ヘモグロビン)の割合がHbA1cなのです。
正常値は、4.3~5.8%で、6.5%以上(NGSP値)であればほぼ糖尿病型と判断して良いことになっています。

<コントロールの目標
目標 血糖正常化を
目指す際の目標
合併症予防の
ための目標
治療強化が
困難な際の目標*
HbA1c(%) 6.0未満 7.0未満 8.0未満
*低血糖などの副作用やそのほかの理由で、さらに治療を強化することが困難な場合

高齢者(65歳以上)では心身機能の個人差も多く、重傷低血糖をきたしやすいということもあり、下記のような高齢者のコントロール目標が糖尿病学会、老年医学会等の協議により設定されています。
認知機能

日常生活動作  
正常
かつ
自立 
軽度障害
または
軽度低下 
中等度以上認知症
または
低下、併存疾患有
重症低血糖
が心配され
る薬の使用 
 7.0未満  7.0未満  8.0未満
有  7.5未満
(下限6.5)
 8.0未満
(下限7.0)
 8.5未満
(下限7.5)
 *75歳以上
 8.0未満

(下限7.0)
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