忘れかけた方言辞典
ジョッピン ばくる ごんぼほる あっぱくさい はんかくさい あずましくない がっぽ めんこい
おばんです しばれる あんこ ねっぱる まかたする、しない ぜんこ つっぺかる おっかない
ちゃんこい カイベツ てっくりかえる まかす いずい おがる おだつ ゆるくない
じっこ ばんきり なんぼ ちぢこまる ばったする とろくさい ちょす すがもり
オンタ、メンタ なもかもない スマス しのる ゲッパ、ゲレッパ いたましい さとう、さいとう、ベコのくそ
〈いたましい〉
もったいないという意味。
「小金にこんな高い酒飲ますの、いたましいじゃ」などと使う。
標準語に、かわいそうで胸をしめつけられるような気持ち「痛(いた)ましい」というのがあるが、それがいつのまにか北海道ではもったいないという意味になったのだろう。
では、どうして?例えば、大変に立派で偉い人が悲運に見舞われる。
それを見て痛ましいと思う。
その思う気持ちが自分にはもったいないから。
どうも、文学的過ぎて面白くない。
もともとは「良魂(いたましい )」と書いた。
昔、大変に立派で偉い人が次々に早死にした。
良い魂が死んで、もったいない。
良魂(いたましい)、もったいない。
それでもったいないことを、いたましいと言うようになった。
こんなことを真剣に考えている時間はいたましいし、真剣に考えている姿は痛ましい。