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昨日の北海道新聞の朝刊に、篠原勝之さん(クマさん)が亡くなったと出ていた。 篠原勝之さんといえば、すぐに『人生はデーヤモンド』(1981年発刊)を思い出す。 本は持っていたはずなので探してみたが、事務所にも自宅にも見当たらない。 残念! 探しているうちに『デーヤモンド・ヘッド』という本が出てきた。 だが、これは買った記憶も読んだ記憶もない。不思議なものだ。 『人生はデーヤモンド』の内容はほとんど忘れてしまったが、ひとつだけ強烈に覚えている場面がある。 クマさんがナマコを自分で料理して、美味そうに食べる場面だ。 それまで私は、ナマコは気持ち悪くて食べられなかった。 ところが、その文章を読んでいるうちに「食べてみよう」と思い、実際に食べてみた。 すると、これが美味い。 それ以来、ナマコは大好物になった。 今思えば、この経験は私にとって決定的だった。 食べ物の好き嫌いは、味覚だけで決まるものではない。 “脳”、つまり先入観が大きく影響しているのだと、このとき理解した。 それ以来、私はなるべく先入観を持たずに物事に接するようにしている。 食べ物だけではない。音楽も、考え方も、人に対しても同じである。 先に決めつけてしまえば、本当の良さは見えてこない。 一度、頭の中のイメージを外してみると、今まで入ってこなかったものが、すっと入ってくることがある。 それにしても、1980年前後は凄い時代だった。 個性的な人たちが次々と現れ、本を書いてくれた。 私の青春は、本当に恵まれていたと思う。 『人生はデーヤモンド』を探しているうちに、当時の本がいろいろと出てきた。 糸井重里、南伸坊、岸田秀、長新太、坂田明、平岡正明、山下洋輔、高平哲郎、村松友視、椎名誠、戸井十月、伊丹十三、吉本隆明、栗本慎一郎……。 感謝です! |
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