■ 中島みゆきの「雪」 byオダジー 2007年03月29日(木)

  37,098 byte富良野ではほとんど必要ないが、東京に行くとヘッドフォンステレオ(息子のおさがり)が必需品になる。駅まで歩く間、電車の中、電車の乗り換えの時、待ち合わせの待ち時間・・・。
東京出張中に、ホームページ制作の打ち合わせのため、西武新宿線の東大和(ひがしやまと)に向かった。4、50分、電車に乗らなくてはならない。途中、小平(こだいら)のちょっと手前で、スムースジャズのリック・ブラウンがしっくりこなくて、中島みゆきにした。
中島みゆきのCDは5枚入れている。普段あまり聞かないCDを聞いていたのだが、あまりにも美しいピアノの旋律にハッとした。あわてて曲名をを見たら、「臨月」に入っている「雪」だった。
鳴雪の書とジャズの組み合わせを、何回かワイワイ日記で紹介したが、その時、即座に鳴雪の「雪」には、中島みゆきの「雪」を組み合わせることに決めた。
鳴雪の「雪」は、なまめかしかったり、かよわかったり、ちょっと女性的に感じていたから、なおさら中島みゆきがピタッときたのかもしれない。
実は、海外に行くときも必ず中島みゆきを持っていく。もう15年ぐらい前になるが、冬にストックホルムやオスロなど北欧を訪ねたことがある。そのときは、カセットテープのウォークマンだったが、北欧の街並みに、中島みゆきはピッタリだった。
中島みゆきを聞いていると、人間はГ悲しみ」がベースにあるとつくづく思う。悲しみのままで、ちゃんと生きてゆくのが、いいのかもしれない。
 

■ シカが見放題 byオダジー 2007年03月28日(水)

  65,425 byte今日、桜が咲いている東京から、雪がちらつく富良野に戻ってきた。いきなり、雪の歓迎を受けて、また富良野の日常の仕事を頑張ろう!と、気合いが入る。
着いて早々、南富良野町に行く用事があり、40分ぐらい車を飛ばした。
その帰りに、「かなやま湖」沿いに走っている道を通った。今時期、野生のシカが沢山見られるので、クネクネして、運転しづらいのだが、この道を選んだ。
写真は、今日撮影したものだ。シカはいつ見てもカワイイのだ。
下記は、昨年の五月に、北海道新聞の夕刊(北極星というコーナー)に掲載されたものです。

シカが見放題
 このところ、仕事の関係で、ちょくちょく南富良野に出かけている。いつも、かなやま湖を通って行くのだが、雪解けのころから通るたびにたくさんのエゾシカと出合った。
 この時期のかなやま湖はいつもこうなのか、それとも今年はシカの数が多いのか、私にはわからないが道路脇の林や傾斜地にシカ、シカ、シカ。以前、真冬にシカが群れをなして凍った湖を渡っているのを見たことはあるが、こんなにも間近で何頭も見るのは初めてだった。思わず「かなやま湖はシカが見放題!」というキャッチフレーズがひらめいた。
 私はカメラを取り出してシカの写真を撮りまくった。どのシカも愛くるしい表情で、とてもかわいい。南富良野はエゾシカ観光で売り出せばマチおこしに結びつくんじゃないかとも考えたが、一方で、最近は増え続けるシカによって農作物や森の木の被害が深刻だという話も思い出した。エサを探して危険な道路脇にまで出てくるシカは弱っているものや子供が多いという。見放題のシカは、手放しで喜べるような単純なものではない。
 かなやま湖にはキタキツネもたくさんいる。通りがかりの観光客などがキツネにエサを与えることの弊害もいろいろと出てきている。野生のシカやキツネをどうやって観光に結びつけ、彼らとどう共生していくのか。私には簡単に判断を下せることではない。ただ、身近に動物たちを見られる自然環境を大事にしていきたいとも思わずにはいられない。

 

■ 鳴雪の書の商品化 byオダジー 2007年03月27日(火)

  57,499 byte「鳴雪・書Tシャツ」の評判が良く、この冬にはオーストラリア人の方も何人か買ってくれた。実感として、鳴雪の書は外国人にウケルと思った。
それで、調子に乗るわけではないが、「書」の商品アイテムを増やすことにした。風呂敷、扇子などが頭に浮かんだ。風呂敷、扇子となれば、最近親しくさせていただいている四国團扇の尾崎社長に相談するのが一番いいに決まっている、と連絡した。
今日、その打ち合わせをした。色々な見本も見せてもらって、イメージが固まってきた。話しているうちに、だんだん盛り上がってきて、ランチョウマットやコースターも一緒に商品化することになった。
鳴雪の額に入った書と書Tシャツに加え、風呂敷、扇子、ランチョウマット、コースターが揃った店内を想像すると、うれしくなる。なるべく早く実現したいと思う。
写真は、尾崎社長と息子さん。帰り際、今度会社に入った息子ですと紹介された。私は思わず「私にも、双子の大学生の息子がいるので、今後ご指導お願いします」と言って、その後フッと「今年大学四年生になるの娘もいるのでよろしく」と続けた。その言い方が、娘をお嫁さんにして下さいとのイメージがあったのか、尾崎社長が「そんな、親が勝手に人身売買みたいなこと言っちゃ駄目だよ」とたしなめられた。
まぁ、お嫁さんの話は、オーバーだけれど、息子さんはさわやかで、好印象だったのは確かだった。息子さんがお父さんの仕事を手伝う姿は、やはり、なんとなくほのぼのとして、ほほえましかった。
 

■ トミー・フラナガン「スーパー・セッション」 byオダジー 2007年03月26日(月)

  112,346 byte今日は、私が新宿の「三愛」に勤めていたときに、毎日のように通った「disk union」に行った。あの当時は、一店舗しかなかったと思うが、今は、「新宿中古センター」「新宿本店」「新宿ジャズ館」など七店舗ある。七店舗とも新宿駅東口の周辺にあるので、disk unionの看板がやたら目に付く(興味のない人には、まったく目に入らないと思うけど)。
思ったより、ジャズの中古LPレコードはなかったけれど、ピアノのトミー・フラナガンの「スーパー・セッション」を買った。昨日買った3枚と合わせて、4枚になったが、はや〜く聞きたい!
午後から、姉が関わっているフラワーショップの「PETER RABBIT FLOWERS」に、ホームページのプレゼンをするために、本社のある東大和(西武新宿線)を訪ねた。
幸い、社長が気に入ってくれて、進めることになった。富良野からでも、東京の仕事が出来るのが、インターネットの素晴らしいところだ。
札幌に住んでいるオフィスフラノのデザイナーの高橋さんとも、メールやMSNマネージャー(テレビ電話のようなもの)で毎日打ち合わせるが、実際に顔を会わせることはほとんど(まったく)ない。
他のフラワーショップのホームページとは一味違うオリジナリティのあるホームページを作ろうと、ちょっとりきんでしまった今日でした。
 

■ 下北沢 byオダジー 2007年03月25日(日)

  66,142 byte昨日、下北沢に行った。それは、下北沢に事務所がある人と打ち合わせをする予定だったからだ。待ち合わせる時間は夕方で、何時かは当日(昨日)電話で決めることになっていた。
午後四時頃から何回か電話したが、通じない。私の勘違いかもと心配になって、富良野に電話して、ホワイトボードのメモを見てもらった。24日夕方と書いてあると言う。
私は新宿のマンションにいたので、下北沢までは、30分もあれば行ける。色々考えて「見切り」で、下北沢に向かった。ちょっと遅く連絡がついても、すぐ会えるようにと。下北沢からも電話したが、つながらない。あぁ、まいった。
仕方がないので、下北沢のまちをぶらついてみた。大勢の若者にまぎれて、おじさんが歩くのも悪くないと思いながら、悦に入って歩いた。
歩いているうちに、「中古レコード」の看板が目に入った。時間はまだあるのでCDショップに入った。二階に上がると、けっこうの量のジャズレコードがあった。買うつもりで勢いよくレコードを見ていたのだが、いざ買うとなると、「中古レコードはキズがあるかもしれないし、どうせ買うならCDの方が良いかな」という考えが浮かんだ。これにはびっくりした。今回東京に来るついでに、レコードを買いたいと密かに思っていたからだ。
CDの方が良いかなと思ったのは、最近ジャズの名盤の廉価版が沢山出てきたからだ。なんと、1,000円で、長年欲しかったCDが発売されている。
結果的には、「ケリー・グレイト」「スウィンギング・ギター」「タル」の3枚を買った。
決め手になったのは、オール200円引きのセール中だったことと、フォーラムフラノにまたジャズレコードを木額に入れて飾りたいと思っているからだ。マンションに戻ってから、レコード盤をしげしげと見ると、とても綺麗だった。これならレコード針が飛ぶ心配もなさそうだ。一枚1,000円ぐらいで、手に入ったのに、なんであの時迷ったのか、今は不思議な感じがする。
実は、明日は中古レコードを取り扱っている新宿の店に行くつもりだ。また、何枚か買うつもりだ。
それにしても、何故、昨日電話が通じなかったのだろうか。明日確かめるが、単に約束を忘れただけだろうか。まぁ、人生には色々あるさ。
 

■ 新宿三丁目「かくれが」 byオダジー 2007年03月24日(土)

  63,381 byte2月3日に「フォーク対決」をした、放送作家の石井彰さんと新宿でお会いすることができた。フォーク対決に関しては、『北海道新聞・北極星「フォーク合戦」 byオダジー 2007年02月28日(水)』を見てください。
突然、電話しての再会である。石井さんの予定が、電話した昨日の夜だけが、奇跡的に空いていた。「タイミングが良かった」と石井さん。私も会えなくて、もともという気持ちで電話させていただいたのに、本当に、ラッキーだった。私のバイオリズムが良い方向にきているのだと思う(最近は、何でも自分に都合の良いように考えることにしている)。
美味しい大分(おおいた)料理のお店で食事をした後に、「小田島さんのブログのネタになる店に連れて行くからね」と言われた。写真は、店内を撮らせてもらったものだ。雰囲気が出ているでしょう。この店の名前は「かくれが」、新宿三丁目にある。
写真の右下の「傘」は、トイレの水を流すときに、これを引っ張ります。店内の壁には、ピカソのゲルニカが貼ってあるかと思うと、ジョン・レノンのポスターや長島茂雄がフルスイングで三振している写真があり、さらに石井さんの知り合いである小室等さんとピーコさんのポスターもあった。
久し振りに、東京の「文化」を肌で感じた。最近は、東京に来ても、表面だけをサアッーとなぞるだけだったから、ちょっとしたカルチャーショックだった。
帰りぎわに、「今度、息子たちを連れてきます」と私は言った。おそらく、子供たちに、東京の奥の深さ、かつて私が抱いていた東京のイメージを教えたかったのだと思う。
「かくけが」には、強烈な東京の匂いがした。
 

■ 新宿 byオダジー 2007年03月23日(金)

  62,851 byte3月22日(木)から東京にいる。個人的な用事、および折角東京に行くんだから、仕事もしよう、という感じの上京だ。
写真は、パークタワーの写真だ。今いる息子たちが住んでいるマンションから撮ったものだ。東京都庁とこのパークタワーを息子たちは、毎日見ながら、大学に通っている。私としては、羨ましい気がする。
私も、東京の大学に通わせてもらったけれど、国分寺とか吉祥寺とか、良い所だったけど、都心からは離れていた。新宿は、東京のど真ん中だ。東京のど真ん中と言うことは、日本のど真ん中だ。ここで息子たちが何を思うかは、後々、重要になってくる。もちろん、今の息子たちはそんなことは考えてもいないと思う。たまたま住んだところが新宿だった、程度のことだと思う。
私は、子供たちには、是非とも東京に住んでほしかった。東京を知ってほしかった。それは、東京で頑張ってほしいと言うことではなく、東京を経験して、でも、富良野に住みたいは、有り。
東京を理解できないと、富良野を理解できない。反論する人は大勢いるのを覚悟で言っている。私は、そう信じている。
子供のとき、毎日、十勝岳や芦別岳を見て、今は都庁を見てる子供たち、親として、良かったなぁと思う。なんとなく、自慢かもしれない。
 

■ 高田明和「禅の名言」 byオダジー 2007年03月20日(火)

  62,513 byteちょっと前に、北海道新聞の広告の欄に、「魂をゆさぶる禅の名言―明日からあなたは変わる!」「心が奮い立つ禅の名言―闇は消えあなたの生が輝き出す」が載っていた。
毎日、新聞を見て、「あぁ、この本読んでみたいなぁ」と思うことがけっこうあるが、買うまでには至らない。不思議なことに、この二冊は見た瞬間から買う決心をした。
早速、会社に来てから、インターネットで注文した。昨日届いたばかりなので、まだ、“さわり”しか読んでいないが、「買ってよかった!」という感じだ。
本もそうだし、レコードやCDもそうだけど、私たちが一生のうちに読んだり、聞いたりする数なんて、たかがしれている。世の中には、それこそ天文学的な数の本やレコードが出ている。
私は、なんでか分からないが、私の心に「引っかかった」ものは、なるべく調べたり、買ったりしようと心がけている。なにか、エネルギーみたいなものが、私に発せられているのではないかと思うからだ。言ってしまえば、「縁」があるのではと。
私は「すべては縁で成り立っている」と思っている。自分でどうこう出来るものなんて、ごく限られているとも思っている。良い本やレコードに出会えたときは、作者やミュージシャンに感謝する前に、出会わせてくれた「なにか」に、まず感謝する。そして、出会えた「自分」にも。
太宰治、倉橋由美子、カフカ、紀野一義、ピカソ、ジョン・コルトレーン・・・。
 

■ ジーン・アモンズ">「グッドバイ」 byオダジー 2007年03月18日(日)

  94,047 byte昨日は、フォーラムフラノにうれしいお客さんが来てくれた。来てくれたお客さんは、みんなうれしいのだが、特にうれしかったのには理由がある。
店内のテーブルにアンケート用紙を置いてあるのだが、「当レストランを何で知りましたか?」の質問に、「口こみ」と書いてあって、住所が市内だったからだ。フォーラムフラノのお客さんはどちらかというと、スキー客や観光客の「通りすがり」が多い。それも、もちろん有難いのですが、やはり富良野の人にも来てほしいと、密かに思ってはいた。
いや、むしろ、富良野の「サロン」的な店にしたいという思いがある。私はイギリスに何度が行ったことがある。ロンドン、コッツウォルズ地方、湖水地方、果てはスコットランドのスカイ島まで行った。イギリスには、パブがある。田舎に行くと、ホテルのラウンジやレストランがパブのようになっていて、夜になると色々な人が集まってくる。
ビールを飲む人は、もちろんだが、トランプをやっている人、ところによってはダーツやビリヤードをやっている人もいた。年齢層も、子供からかなりのお年寄りまで、幅が広い。
フォーラムフラノもそんな感じになれば良いと、頭のどこかにあったのを、今書きながら思い出した。
ビールを飲む人、食事をする人、本を読んでいる人、ジャズを聞いている人、インターネットを見ている人・・・。色んな人がいて、テンデバラバラなことをやっているのに、空間的には「調和」がとれている、そんなお店。
今、聞いているのはノリノリのテナーサックスのジーン・アモンズ「グッドバイ」。朝にこのCDを聞くのは、日曜日しかないかも。月曜日の朝からこれを聞いて、ノリノリになっていたら、一週間持たない感じだ。
実は、ジーン・アモンズをちゃんと聞いたのは、最近買ったこのCDが初めてだった。名前だけは知っていたが、「スルー」していた。ジーン・アモンズは、“ボス・テナー”と呼ばれ、豪快な吹き方が人気で、「この手」のサックスが好きな人には、たまらないだろうと思う。私も、「この手」のサックスは大好きなのに、聞いていなかった。
ジャズの奥は深いね。ジョン・コルトレーンに現(うつつ)を抜かしているうちに、色々なミュージャンをスルーさせていたのでしょう。余生(いつからいつまでだ?)は、コルトレーンもいいけれど、もっと視野(耳野?)を広げて、ジャズの奥をもっと見たいと思う。
 

■ A Night at Birdland, Vol.1 byオダジー 2007年03月17日(土)

  52,615 byte昨日のクリフォード・ブラウンの続きである。クリフォード・ブラウンのトランペットの音が耳から離れなくなって、今朝、フォーラムフラノに着いたら、早速レコードをかけた。
レコードを聞きながらライナーノーツを読んでいたら、アート・ブレイキー(ドラマー)がリーダーのジャズメッセンジャーズの母胎となったグループが吹き込んだレコード「A Night at Birdland, Vol.1」に、クリフォード・ブラウンが参加していて、凄いトランペットを吹いていると書いてあった。
「あっ、これは是非聞いてみたい!」と、インターネットで調べていたら、なんと!そのレコードを持っていた。なんとなく、ジャズメッセンジャーズのレコードなんだろうなぁ、としか思ってなくて、クリフォード・ブラウンが演奏しているとは知らなかった。
いわゆる、“ハード・バップ”のど真ん中の演奏で、ジャズと言えば、ハード・バップの音楽を連想する人は多いと思う。サックスとトランペットに、ピアノ、ベース、ドラムの編成で、ファンキーに、スイングするジャズ。
私も、ハード・バップのレコードもひと通り聞いているが、のめり込んだのがジョン・コルトレーンだったので、ジャズを楽しむ感覚より、ジャズを通して人生を考える方向に行ってしまった(ちょっと、大袈裟か・・・)。それで、ハード・バップに関しては、あまり深まらなかった。
それが、まぁ、歳を取ったと言うか、もう人生を考えてもショウガナイと言うか、良く言えば大人になったと言うか、まぁ、コルトレーンもいいけれど、クリフォード・ブラウンの良さもようやく分かってきたのかな、とシミジミ思う今日この頃ではある。
 


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