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定休日なのだが、メールをチェックしに、フォーラムフラノに“出勤”した。 なにげなく、サックスのチャールス・ロイド「フォーレスト・フラワー」をかけてみた。 おそらくこのレコードは買ったとき(1972年頃)に何回か聞いて、それから30年以上聞いていなかったと思う。 案の定、曲はまったく憶えていなかった。 チャールス・ロイドは、コルトレーン派と言われているので、イメージとして、フリーっぽく、バリバリ吹いているアルバムだと思っていた。 全然違っていた。 A面の曲「フォーレスト・フラワー、日の出/日没」は、ラテン系のリズムが心地よく、実に聞きやすい。コルトレーンというより、ソニー・ロリンズのような感じもする。 どうして、聞いていなかったのかも、自分ではよく分かる。チャールス・ロイドのオリジナリティが伝わってこないからだ。 「どうしても、チャールス・ロイドじゃなきゃダメ!」という演奏ではないからだ。 「じゃ、ダメか」という、そんなことはない。このレコードはイイと思う。 ただ、コルトレーン派となれば、採点は厳しくなる。 何故なら、コルトレーンのアルバムだって全部聞いている訳ではないので、コルトレーン派を聞くより、コルトレーンを聞けばよいからだ。 「フォーレスト・フラワー」のことである。 なんと言っても、メンバーが凄い。 ピアノがキース・ジャレット、ベースがセシル・マクビー、ドラムがジャック・デジョネットだ。 知らなかったが、キース・ジャレットとジャック・デジョネットは、チャールス・ロイドのグループに参加したことで、注目されるようになったのだ。 キースのピアノは、もうすでにオリジナルな音になっている。1945年生まれだから、当時まだ22才だ。 なにげなく聞いたレコードから、また色々なことを教えてもらった。 ジャズって、楽しいね。 ジャズの楽しみは、聞くだけじゃないのだ。 |
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