■ テラスにテーブルとイス by富良野のオダジー 2008年04月13日(日)

  69,664 byte昨日の雪が“ウソ”のような陽射しになった。
フォーラムフラノのテラスにテーブルとイスを出して、日除けのテントも伸ばした。
冬の間はテラスの除雪に邪魔になるし、さすがに寒すぎて外に座るお客さんもいないので、テーブルとイスは取っ払っていた。
いよいよシーズン間近だ。
なんてったって、富良野の観光シーズンはゴールデンウィークから始まって7、8月でピークになり、だいたい10月いっぱいまでだ。
フォーラムフラノは観光客の方が多いので、やっぱり、観光シーズンが忙しい。
ただ、冬にもスキー客の方、そしてオージーの方が来てくれたので、けっこう賑わった。
シーズンを目前にひかえ、やらなければならないことが沢山ある。あぁ、頑張らねば!
 

■ 今日の富良野は雪が降っています。 by富良野のオダジー 2008年04月12日(土)

  78,125 byte昨日の天気予報で、雪と言っていたが、その通り降っている。ここ2、3日とても暖かかったので、なおさら寒く感じる。
季節はずれの感じもあるが、富良野は5月の連休にだって雪が降ったことがある。
真夏の7月に、ストーブをつけたこともある。
地球温暖化の影響で、遠い話になってしまうのか、なにかの拍子でまた寒い日が来るのか、どうなんだろう。
私としては、寒さもほどほどに、暑さもほどほどに、が一番良いのだが・・・。
 

■ ケニー・ドリュー「DUO2」 by富良野のオダジー 2008年04月11日(金)

  36,773 byteここ何日かは、ビル・エヴァンスをはじめ、ジャズピアノを聞いている。聞いていると言っても、落ち着いてゆっくり聞く時間がないので、朝早めに出勤して1枚、移動中の車でとぎれとぎれに1枚を聞く、ような感じだ。
今朝聞いたのは、ピアノのケニー・ドリューとベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンのCD「DUO2」。レコードを持っていたが無くなってしまい、買おう買おうと思ってなかなか買えなかったCD(こういうCDもいっぱいある)だった。録音は1974年。
DUO2の先に録音された「DUO」も注文している。
この二枚はレコードで何度も聞いていた。リアルタイムで買ったとして、もう30年以上経っている。何度も聞いたのも、30年ぐらい前か。
最初の一音から懐かしく、しかも今聞いてもすごくイイ!レーベルはSteepleChaseというデンマークのジャズ・レーベルで、私好みのアルバムが沢山出ている。
ピアノの新しいCDや今まで聞いていなかったCDを色々聞いたが、このCDは私の中では上位にくる。何かのトラウマなのか、時代を越えた名作なのか。まぁ、私にとってはどうでも良い。気に入ったCDが手元にあるだけでうれしい。これはジャズファンなら分かってくれるだろう。聞いてうれしい、持っててうれしい、そんなアルバムだ。
ケニー・ドリューは「ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト」など、日本のレーベルからのアルバムで、日本ではすっかり人気者になってしまった。バイ・リクエストも悪くないが、私にとってケニー・ドリューと言えば、「DUO」「DUO2」がまず浮かぶ。
ベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンについて。実は、それこそ30年ぐらい前、東京でのコンサートで見ている(聞いている)。ウッドベースをエレキベースのように軽々扱い、超早弾き。そのテクニックに会場がどよめいたのを今もはっきり覚えている。
 

■ 富良野農場 by富良野のオダジー 2008年04月10日(木)

  54,761 byte今朝の富良野農場だ。
もうすっかり雪も融け、春らしい佇まいのさくらんぼやブルーベリーの苗たちだ。
山形から昨年の五月に“引越し”てきて、厳しい富良野で越冬した。
今年の冬はマイナス25度以下の日が少なく、割と暖かかった。ただ、雪が少なかったので、根の方は寒かったかもしれない。
無事この冬を乗り切れたかどうかはまだ分からない。シロウト目から見れば、けっこうみんな元気そうなのだが・・・。
もう少し暖かくなって、早く若葉が出て欲しい。
 

■ 今日はお釈迦様の誕生日 by富良野のオダジー 2008年04月08日(火)

  19,990 byteなんとなく4月8日になると毎年、「あぁ、お釈迦様の誕生日だ」と思う。
子供のとき、近くの禅宗のお寺で、この日甘茶を飲ませてもらったのが“原因”かもしれない。ただ、美味しいという記憶はない。今でも甘茶と聞くと、飲みたいとは思わないので、好きな味ではなかったと思う。
でも、悪い印象はなく、通るだびにここで甘茶を飲んだなぁと思う。
子供の頃、しょっちゅう境内で遊んでいたので、その思い出が甘茶に凝縮されて思い浮かぶのかもしれない。
生まれ育った場所に住んでいる人と、そうでない人では、子供時代を懐かしむ感覚は全然違うだろう。私は毎日、過去の記憶がよみがえる中で生活している。もちろん、富良野だって昔とは様変わりしている。けれども、断片はそこかしこにある。
ふいに、「あぁ、この辺で友達と遊んだなぁ」とか、浮かんでくることがある。
実は、ちょっと前に私は55歳になった。55と言えば、ヤンキースの松井。昨日ツーランホームランを打った。本当に松井は日本の誇りだ。
写真は、「麓郷の森」からの帰りに撮った。真っ赤に焼けた太陽が綺麗だった。
 

■ 蕗の薹(ふきのとう) by富良野のオダジー 2008年04月07日(月)

  67,715 byte蕗の薹(ふきのとう)があちらこちらで咲いている(生えている?)。
昨日、仕事が終わってから、野良窯(のらがま)さんの「カフェ・ノラ」で遅い夕食をした。
フォーラムフラノの割と近くにあり、スタッフのタコちゃんの知り合いということもあって、行ってみたいと思っていたが、なかなか行くチャンスがなかった。
古い民家を改造した店内は、入った瞬間「へぇ〜」の声が出てしまうほどの驚きだった(いつものオーバーな表現ではなく、本当にそうなのだ)。
富良野にこういう店が出来たんだなぁという感慨も湧いてきた。富良野はこれからどんどん面白くなる!、そんなフレーズまで浮かんだ。
実は野良窯さんはその名前の通り、陶芸ギャラリーで、その中にカフェ・ノラもある。ギャラリーにはご主人である陶芸家の大槻恭敬さんの作品が並び、カフェ・ノラは奥さんのみどりさんが切り盛りしている(表現が古い?)。
昨夜はちょうど陶芸教室(同じ敷地内にある工房で開設)を終えて店に戻ってきた大槻さんとお話が出来た。
店内には私の子供の頃に見たような古い戸が何枚もある。ほとんどはもうとっくに捨てられたものばかりだ。どうして手に入れたか聞いてみた。「もともとあったものもあるが、農家の納屋にしまってあったものを譲ってもらった」そうだ。
農家の人はものを大切にしまっているのはなんとなく分かるが、それにしたって世代が変われば整理してしまうだろう。おそらく、今がギリギリのところだと思う。
富良野の歴史と言ったって、たかだか100年ちょっとだけど、すでに色々なものが消滅しているし、しつつある。そんな中で野良窯さんが“富良野の歴史”を再利用しているのは心強い。
ふきのとうのことである。
昨日の食事で、冷奴にふきのとうで作った薬味をのせた料理が出た。ほろ苦くて、冷奴にとても合っていたのだが、私は知ったかぶりをして、「フキノトウは本当はフキノトで、ウはいらないんだ」と言ってしまった。もう何年も前に誰かから聞いた覚えがあった。
今朝になってネットで調べると、先に書いたように「蕗の薹(ふきのとう)」と出てきた。くやしくてわざわざ広辞苑をめくってみたが同じだった。もう少し粘ると、岐阜県の方言で一部の地域でフキノトと言うとネットに出てきた。むかし私に教えた人は岐阜出身の人だったのかもしれない(負け惜しみではない!)。
 

■ 「新・エヴァンスを聴け!」 by富良野のオダジー 2008年04月06日(日)

  42,221 byte先月上京した時にCDショップ(私はいまだにレコード屋と言ってしまう)を覗いた。CDは買わなかったのだが、「新・エヴァンスを聴け!」を買ってしまった。
著者は違うが、「新・コルトレーンを聴け!」が面白かったので、ついつい手が出てしまった。コルトレーンの時と同じように、欲しいCDのところの角を折りながら読んだのだが、その折り目が27箇所付いた。さすがにCDを27枚も買えないので、厳選して、とりあえず4枚注文した。そのうちの2枚は今までにも買おうかどうか迷っていたものだ。実は手元にはレコードを合わせて十数枚はある。それらも含めて、ここ当分はビル・エヴァンス三昧(研究?)をしようと思う。
著者の中山康樹さんは『「ワルツ・フォー・デビー」がエヴァンスのすべてではない!』と“挑発”しているが、私も持っているCDの中で「ワルツ・フォー・デビー」を含むいわゆるリヴァーサイド4部作しか聞いていない。
中山さんがワルツ・フォー・デビーがすべてではないと言っているのは、ワルツ・フォー・デビーは象徴でこの4部作をすべてではないと言っているのだ。
リヴァーサイド4部作とは、ベースのスコット・ラファロ、ドラムのポール・モチアンとのトリオによる、リヴァーサイドレーベルに吹き込んだもの。”Portrait in Jazz”、”Explorations”、”Waltz for Debby”、”Sunday at the Village Vanguard”の4枚で、エヴァンスがラファロに出会ってから、ラファロが交通事故で急逝するまでの2年ほどの短い間に残された作品。
中山さんは4部作を否定しているのではなく、4部作はビル・エヴァンスの1つの側面にしか過ぎないと力説しているのだ。
私は以前にも書いたが、その道のプロの人が言っていることは、まず受け入れるタイプだ。受け入れてから、自分のスタンス、置かれている立場、感情、直感、勘などを総動員(相変わらずオーバー)して、自分の考えをとりあえず作る。とりあえずなのは、結構考えが変わるからだ(ジャズに意固地は禁物!)。
私が2年ぐらい前に買って、スルーした(ピンとこなかった)CD、「You Must Believe in Spring」を中山さんは本の中で「このアルバム、エヴァンスのみならずジャズ・ピアノ・トリオ史上、真っ先に挙げられるべき名盤だろう」と言い切っている。
納得しないまま、中山さんがここまで言っているのだし、折角CD持っているのだし、ここはじっくり聞いてみようと、昨日からずっと聞いている。
ジャズを聞きだしてから、すでに30年以上が経っている。ビル・エヴァンスにのめり込んだことはないが、常に横にはいた。
私にとってビル・エヴァンスの衝撃より、ビル・エヴァンストリオのベースシスト、スコット・ラファロの衝撃のほうが大きかった。それは、いまだにそうだ。もちろん、ビル・エヴァンスあってのスコット・ラファロだと分かってはいるが、スコット・ラファロのベースから教えてもらったこと、はじまったことが、いっぱいある。
「You Must Believe in Spring」である。
ここには特徴的なフレーズはあるが、「枯葉」のような分かりやすいメロディがない。ボサノバのような乗れるリズムもない。誰でもが好む“調味料”がない。あるのは雰囲気、空気感、ムードのようなあやういものだけ。
外の景色を眺めながら聞くのが良かった。色々な情景が浮かんでくる。映画音楽としても成り立つような気がする。画集を見ながら聞くのも良かった。フォアン・ミロ、アルベルト・ジャコメッティが私的にはぴったりだった。
聞き進むうちに、もしベースがスコット・ラファロだったら、一も二もなく愛聴盤になっていただろうという思いが浮かんだ。それは、ベースのエディ・ゴメスが悪いのではなく、私の“トラウマ”のせいだ。私の中ではビル・エヴァンスとスコット・ラファロは一体なのだ。
スコット・ラファロの入っていないCDがもうすぐ4枚届く。これを機会に、トラウマからの脱出を試みようと思う。
それにしても、中山さんも書いているが、ジャズCDのボーナストラック(You Must Believe in Springにも3曲ある)ほど、余計なお世話はない。これについては、またいつか書きたいと思う。
 

■ ブルースシンガー「田中良(まこと)」 by富良野のオダジー 2008年04月04日(金)

  67,254 byteブルースシンガーの田中良(まこと)さんのコンサートをフォーラムフラノでやってくれることになった。
タイトルは「TANAKA MAKOTO ブルース ライブ イン フラノ」で、開演は4月20日(日)の午後7時から。
コンサート開催の中心人物は、富良野でブルースと言えば、のジャイブ坂下。
ジャイブはコミュニティFMラジオふらので、「ブルース虎の穴」という人気番組をやっていた。どちらかと言うとマイナーな音楽であるブルースを富良野に紹介した功績は大きい。
手前味噌だが、フォーラムフラノにブルースは“合う”と思う。フォーラムフラノにどんな空気感が漂うか、今から楽しみだ。
興味のある方は、是非、足を運んでください。
 

■ 「カリフォルニア・シャワー」 by富良野のオダジー 2008年04月01日(火)

  64,071 byteある時、フッと思い出した。もしかしたら、私の昔のジャズレコードが紛れ込んでいるかもしれないと。
紛れ込んでいるかもしれないと思ったのは、妹のところ。早速、電話をした。「あのさぁ、もうだいぶ古い話だけど、オレのレコード、そっちにない?」
20年位前、妹とレコードの貸し借りをしていた。そのうち、お互いあまりレコードを聞かなくなり、そのままになった。
最近、私はジャズづいているので、もし懐かしいレコードがあれば、聞きたくなった。
幸運にも、数枚紛れ込んでいた。その一枚が、世界のナベサダこと、渡辺貞夫の「カリフォルニア・シャワー」
今朝、早速レコードに針を落としてみた。さわやかな音楽がフォーラムフラノを満たした。
1978年にロサンジェルスで録音されたもので、「日本のクロスオーバー音楽の最高峰を示す傑作」と解説書に書かれている。
クロスオーバー音楽とは、ジャンルの垣根を乗り越えて音楽性を融合させるスタイルを指し、その後フュージョン音楽、今はスムースジャズなんて呼ばれ方もある。
渡辺貞夫と私の出会いは、1977年録音の「マイ・ディア・ライフ」
当時、ジョン・コルトレーンにのめり込んでいた(ジャズにとんがっていた)私にとって、電子楽器を使ったクロスオーバー音楽に対して、もの凄い拒否反応があった(聞いての拒否ではなく、聞くことの拒否。粋がっての拒否。若いって素晴らしい拒否?)。
理由は思い出せないが、とにかく「マイ・ディア・ライフ」を買ってしまった。
今でも、初めて聞いたシチュエーションをはっきり覚えているほど、私のジャズ人生において、重要なレコードになった。
このレコードを「いいなぁ」と感じてから、ジャズの聞き方が変わった。コルトレーンを認めつつ、もっと広くジャズを聞けるようになった。
それは今現在、ジャズだけではなく、演歌でも、ポップスでも、どんな音楽でも偏見なく聞けるキッカケを作ってくれたレコードでもあった。
続けると、音楽はジャンルやスタイルではなく、演奏する人が大切で、その人がちゃんとしていれば、聞く側にちゃんと伝わるということだ(ちょっと、生意気)。
いつでも聞こうと思えば聞けるけど、久し振りに「カリフォルニア・シャワー」を聞くチャンスが出来たことに、やっぱり感謝!
最後に一言。両方のアルバムもほぼ同じメンバーだが、そのメンバーも凄い!
 

■ 「ふらのガイアナイト」 by富良野のオダジー 2008年03月31日(月)

  47,669 byte昨日の夜、「ふらのガイアナイト(Furano Gaia Night)」があった。
ふらのガイアナイト実行委員会が配布したパンフレットには、『「環境にやさしいまち全国1位」の富良野市民の皆さんに提案します。北海道洞爺湖サミットまであと99日となる3月30日の夜、でんきを消し、ローソクの灯の中で、地球環境問題について考えてみませんか? そして、未来のこと、子どもたちのことを・・・』とある。
実施時間は、夜6時から8時まで。フォーラムフラノでも“ささやか”に参加した。営業中だったので、全面的に電気を消すことは出来なかったが、かなりの本数のローソクをつけた。
ところで、ガイア「Gaia」の意味だが、ギリシャ神話に登場する「大地の女神」のことで、ノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着した、そうです。
 


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