■ 「空」+「キース・ジャレット」 byオダジー 2007年02月25日(日)

  37,846 byte今日の富良野は、ちょっと冷え込みましたが、快晴で気持ちの良い朝でした。
昨日は先輩のお母さんの葬儀を手伝わせていただき、やはり人生の無常というか、どんな人間でもいつかは死ぬんだという、今更ながらの感慨が胸にズシッときました。
このところ、ワイワイ日記はジャズにかたよったものになっているが、なにせ、自宅と会社の往復が主な行動範囲なのと、精神的にパァーッと広がらない感じなので、もう少し続けます。
ただ、今日からは、ちょっと趣向を凝らして、いま開催中の「一字書 鳴雪」書展の作品とジャズを組み合わせて紹介しようと思う。
第一回目の今日は、書「空」とピアノのキース・ジャレットの「マイ・ソング」
鳴雪のおおらかで、ちょっとユーモラスでさえある「空」には、マイ・ソングの中から、私のお気に入りの一曲、「カントリー」を選びました。
この曲は、富良野のさわやかな空が思い浮かぶ感じで、気持ちにも、心地よい風が吹きます。ヤン・ガルバレクのソプラノサックスも素晴らしい。
キース・ジャレットと言えば、「ザ・ケルン・コンサート」がすぐ頭に浮かぶ。
「ザ・ケルン・コンサート」を私はリアルタイムで買った(若い人、羨ましいでしょう)。1975年の録音だが、まったくの「即興」で、しかもソロピアノでの演奏。正に「神がかり」。自らも神の啓示があったと何かに書いていたと思う(私の記憶違いでなければ・・・)。
「ザ・ケルン・コンサート」のレコードは当時のジャズ喫茶でも“超”人気盤だった。二枚組みで、特にA面が素晴らしく、リクエストもA面に集中したらしい。ジャズ喫茶のマスターが、A面だけを四面に録音したレコードがほしいと言ったという、有名な話があった。
いまのCDと違って、レコードは聞くほどに摩耗する。大切にしているレコードを聞くということは、文字通り「身を削る」思いで聞くことになる。本当のマニア(何が本当か分からないが・・・)は、レコードを二枚買って、一枚をプレーヤーにかけないで、保存するらしい。まあ、普通の家であれば、保存用のレコードを襲ってくる「カビ」との戦いもあるのだが・・・。
明日は、どの書にしようかなぁ。
 

■ ジョージ・ルイス byオダジー 2007年02月23日(金)

  74,270 byte二月なのに、富良野は「春」だ。朝から雪が溶け(写真上)、昼間は雨が降っていた。流石に夜になると少し冷えて、雪がちらついたが、やはり、異常と言っていいでしょう。
今日の雰囲気だと、三月下旬、春はもうすぐそこまで来ている、という感じです。そんな陽気に誘われて、今日選んだのはクラリネットのジョージ・ルイスの「ジャズ・アット・オハイオ・ユニオン」
1954年に録音された、この二枚組みのボックス入りLPレコードには、有名な「The World Is Waiting for the Sunrise」、日本名「世界は日の出を待っている」が入っている。
私のジャズ暦は、ジョン・コルトレーンから始まり、いわゆるモダンジャズを聞きまくっていたが、やはり何かの拍子でルーツを探りたくなったのだと思う。ジャズの一つのルーツである、ニューオリンズジャズを聞いてみたくて、このレコードを買ったのだと思う。
以前から疑問に思っていたが、ニューオリンズ・ジャズとディキシーランド・ジャズはどう違うのかをちょっと調べてみた。
1917年にニューヨークで史上初のジャズ・レコードを録音した白人グループ「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド」がディキシーランド・ジャズと名乗ったことから、黒人系のニューオリンズ・ジャズに対して、白人のジャズをディキシーランド・ジャズと呼ぶことになったらしい。今は両方ともディキシーランド・ジャズの名で呼ぶことが多くなったそうだ。
「The World Is Waiting for the Sunrise」は、ジョージ・ルイスもいいが、バンジョーが凄い。ノリノリのバンジョー、是非、聞いてほしい。
 

■ レッド・ミッチェル byオダジー 2007年02月22日(木)

  95,721 byte朝起きたらドーンと気分が落ち込んでいた。これは珍しいことではなく、元気に「今日も、頑張るぞッ」という目覚めは意外と少ないかもしれない(暗〜い、書き出しになってしまった)。
私のことを、ある先輩が「神経病み(しんけいやみ)」と、言ったことがあるが、けっこうそうかもしれない。この言い方は、字で書くと深刻な病気のような感じだが、言う方も、受け取るほうも、深刻さはない。雰囲気として、「考えすぎ」「心配性」「小心者」のような意味合いで、からかって言う言葉である。方言でしょうか? 方言というより、特定の仲間言葉の感じかなぁ・・・。
でも、もちろん、今はもう元気でこのワイワイ日記を書いている。心を持ち直したのは、まず、天気が良いこと。今日の富良野は三月中旬の陽気になるそうだ。もう一つは、モーニングコーヒーとレッド・ミッチェル(意外と単純!)。
レッド・ミッチェルはベーシストで、今朝聞いたのは、「ベース・クラブ」
ピッコロ・ベースの鈴木勲、ピアノの山本剛と、1979年に日本で録音されたレコードだ。録音の音も、ものすごく良く、とにかく、カッコイイ。今の事情は知らないが、私がレコードをせっせと買っていた1970年代から80年の初め頃、「East Wind」「Flying Disk」「DENON」「Trio」などの日本のレーベルが素晴らしいレコードを作っていた。このレコードもその流れのものだと思う。
昔を懐かしみ、「昔は良かった」的な断定は、良くないのは分かっているが、結果としてあの頃、良いジャズレコードが数多く作られたことは確かだと思う。
そういうレコードを作ってくれた人たちに、感謝感激雨霰(あられ)です(なんで、雨、霰なんだろう)。
 

■ エゾクロテン? by ゆきえ 2007年02月21日(水)

  64,490 byte先日、「麓郷の森」に遊びに来たエゾクロテン(だと思う)。
確信がないので、誰か詳しい方教えてください。
オダジーが麓郷の森の鳥とかを紹介していますが、これからは、私がなるべく紹介したいと思います。
麓郷の森には、毎日いろいろな鳥が遊びに来ていますが、なかなかうまく写真に撮れません。
今、一番撮りたいのはミヤマカケス(だと思う)とアカゲラが、小さい巣箱に大きな頭をおしこんで餌を食べているところです。とてもカワイイです。

乞うご期待!
 

■ ソニー・クリス byオダジー 2007年02月20日(火)

  43,828 byteアルト・サックスのソニー・クリスが大好きだ。数えてみたら、LPレコードが9枚とCDが2枚、合計11枚持っていた。ついでに他のも調べたら、一番多く持ってるのは、やはりジョン・コルトレーンで、LPレコードが14枚、CDが8枚+8枚組み+7枚組みだった。
昔、ジャズのレコードを沢山買っていた時期に、死ぬまでにジョン・コルトレーンのレコードを全部買いたいと思ったことがあった。私の記憶ではその当時のリスト全部で約200枚だったと思う。金額も計算した。平均2,000円として200枚だから、400,000円。一生の夢としては、手の届かない金額ではないが、今日現在、この夢は実現していない。夢は捨てずに、持ち続けることに意味があるのだ。
写真のレコードはソニー・クリスの「Crisscraft」だ。ソニー・クリスの中で、一番のお気に入りであり、一番多く聞いているものだ。
30年くらい前、下北沢のジャズ喫茶でかかってたのを気に入り、すぐに買ったのを思い出す。これでもか、これでもかと、朗々と吹くソニー・クリス、だけれども奥の奥には「悲しみ」がある音色が、私は好きなんだと思う。ソニー・クリスの評価は決して高くない。高くなくてもかまわない。いや、高くない方が良い。
「ソニー・クリスの本当の良さを分かるのは、オレしかいない!」と、ちょっと真面目に思っている。
東京に住んでいた頃、スイングジャーナル誌でソニー・クリスのコンサートチケットをプレゼントする企画があった。私はおそらく最初で最後の応募をした。どういうわけか、当たってしまった。
当日、楽しみにコンサート会場に行った。そうしたら、来日直前に死亡したというアナウンスが入り、急遽代わりにピアノの秋吉敏子が演奏することになった。
死亡の原因は、ピストル自殺で、1977年11月のことで、来日1ヶ月前だったそうだ。
 

■ 「勝手に私のベスト5!」 byオダジー 2007年02月19日(月)

  70,381 byte今日は、月曜日。夜の9時から、ラジオふらので「勝手に私のベスト5!」の放送がある。昼は、ふらの観光協会の会議があって、ちょっと疲れた感じだ。もちろん、昨日の雪と氷下ろしが身体にずしっと響いてもいる。さあ、元気出して、頑張らねばッ! まだまだ一日は長い。
今夜のベスト5!は、「モーニングコーヒーを飲みながら聞くジャズピアノベスト5!」だ。
オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」、ウイントン・ケリーの「ケリー・ブルー」、ハンプトン・ホースの「ザ・トリオ」、ジュニア・マンスの「ジュニア」、ミッシェル・サルダビーの「ブルー・サンセット」のそれぞれのLPレコードから一曲ずつ選んでかけるつもりだ。
今から、一緒にやっているパーソナリティの郡ちゃんの退屈そうな顔が目に浮かぶ。私は、私も好きで、みんなも好きになりそうなジャズを選ぶのを心がけているが、郡ちゃんには、まったく通じない。隙(すき)あらば、私のかけるジャズの音をしぼろうとする。
いつか、郡ちゃんが「ジャズはいいねぇ」と言う日がくるのを信じて、懲りずにジャズはかけようと思う。
写真に写っているレコードの中でミッシェル・サルダビーの「ブルー・サンセット」はちょっと貴重かもしれない。買った当時を思い起こすと、あまり知られていない、良さそうで、珍しいレコードを狙っていた時期だったと思う。誰にでもあると思うが、ジャズの本質とはあまり関係ない、マニア的な衝動。「どうだ、このレコード、知らないだろう。このピアノいいだろう」という、根拠のない優越感にひたっていた。
郡ちゃんがジャズは嫌いでも、郡ちゃんとはっちゃんと、一緒にラジオ番組をやるのは、楽しい。今夜も、楽しみます!
 

■ アート・ペッパーとモーニングコーヒー byオダジー 2007年02月18日(日)

  41,540 byte富良野スキー場では「NOKIA スノーボードFISワールドカップ2007 富良野大会」が開催中で、大会最終日の今日は、ハーフパイプ(HP)の競技が行われる。注目の男子は國母選手、青野選手、村上大輔選手、女子は中島志保選手、山岡聡子選手、岡田良菜選手が出場するそうだ。
幸い、今日の富良野の天気はわりと穏やかで、コンディションは良いと思う。選手のみなさん、頑張って下さい。
私は日曜日と言ってもいつも通り、いつもの時間にフォーラムフラノに来た。まずはコーヒーをいれ、いつものように、ジャズのレコードをかけた。今日選んだのはアルト・サックスのアート・ペッパーの「リヴィング・リジェンド」。このレコードは1976年に発売されたもので、アート・ペッパーの15年ぶりのリーダー作として話題になった。私は当時、リアルタイムでこのレコードを買ったと思う。
この後、来日公演もし、私も聞きに行った。大好きなアート・ペッパーということで、もの凄く期待して行ったのだが、私がイメージしていた1950年代の演奏とは違っていて、ちょっとがっかりした。ただ、がっかりしたのは、1950年代の演奏があまりにも良かっただけのことで、その時の演奏が駄目だったのではない。今振り返れば、アート・ペッパーを“生”で見られたのは、幸福で貴重な体験だった。
さて、リヴィング・リジェンドを久しぶりに聞いたのだが、「いいじゃないか! なんか文句あっかッ!」だった。若いときは、とかくとんがるものである(特に1975、6年はジャズに一番熱い時期だった)。いっぱしのジャズ評論家気取りで、アート・ペッパーを聞いてしまったのだ。
リズム・セクションがまた素晴らしい。アート・ペッパーの復帰作に対するレコード会社の意気込みが感じられる。ピアノがハンプトン・ホース、ドラムがシェリー・マン、そしてベースが2月14日にこのワイワイ日記で紹介したチャーリー・ヘイデン。実は、聞きながら、ベースがいいなぁと思って、ライナー・ノーツを見たらチャーリー・ヘイデンだった。
アート・ペッパー一色になってコーヒーを飲んでいるところに、突然、携帯電話が鳴った。「麓郷の森」のショップの在庫室がスガモリ(屋根の雪と氷のせいで、壁づたいに水が漏れる)で水浸しになっていると言う。
早速、スキー・ウェアーに着替えて、麓郷の森へ。写真は、屋根に上って、雪と氷をスコップとツルハシで落としているところです。氷は屋根の先で溶けた雪が凍り、ほうっておくうちに50cm位の厚さになってしまった。
今、ワイワイ日記を書いているが、からだ全体がモワァーと痛い。おそらく明日の朝は起き上がれないのでは・・・。
 

■ エゾクロテン?全貌が明らかに! byオダジー 2007年02月17日(土)

  45,814 byte昨日の足跡の主が麓郷の森に現れました。エゾクロテンでしょうか?
白いのも、今日見たそうです。それは、オコジョでしょうか?誰が教えて下さい。
 

■ オコジョかエゾクロテンの足跡? byオダジー 2007年02月16日(金)

  34,553 byte偶然が重なると、ちょっと慌ててしまうことがある。
麓郷の森に電話をしたら、「通信できる機器がありません」のようなメッセージが流れてきた。FAXもしてみたが、もちろん通じない。携帯電話をかけると、呼び出しているが、何回かけても出ない。
NTTの「113」にかけたら、不通になっていてモデムかルーターが原因らしい。その電源を一回切って、入れ直したらほとんどは繋がると言われた。でも、連絡しようがない。私は慌てて、麓郷の森に向かった。何か事故にでも会ったのかもしれない。急げ!
麓郷の森の店に着いたら、灯りも点いていて、音楽もなっている。でも、誰もいない。「おーい! おーい!」と、叫んでも出てこない。
事務室にもいない、トイレにもいない、車にもいない。どこにもいない。一瞬、途方にくれた。その時、私の携帯電話が鳴った。
慌てて出たら、いきなり暢気な声が聞こえた。「今来てる? 何かあったの?」。聞けば、ちょっと前まで除雪機を使っていて携帯電話が聞こえなくて、今は外の在庫室の整理をしていて、携帯電話に気付かなかったと言う。
電話は、NTTに言われたように、電源を切って、入れたら、すぐ直った。あ〜あ、心配して損した。
私が、ネコの胴体を長くした感じで、茶色の動物を見たと言ったら、店の前でオコジョを見たと言う。私がちょっと疑ったら、お客さんと一緒に見たから間違いないと言い張った。白くて、目の前で立ち上がったそうだ。私が見たのは、おそらくエゾクロテンだと思う。
そうなると、写真は、オコジョかエゾクロテンの足跡の確立が高いような気がする。ベランダに置いてあるテーブルの足跡を撮影した。
今度は、足跡でなく、本物を撮りたいなぁ。
 

■ ナベサダとモーニングコーヒー byオダジー 2007年02月15日(木)

  51,525 byte昨夜の富良野は、風が吹き荒れ、いたるところに「吹きだまり」(雪が風によって道路の端などに寄せ集められ、密度の濃い硬く締まった雪になる)を作った。
街の中では、「ああ、風が強いなぁ」ぐらいの感覚しかないが、「麓郷の森」へ行くとなると、ちょっと注意が必要だ。雪が農道に吹きだまっていて、車がはまってしまうことがある。
上の写真は、今朝フォーラムフラノの二階から撮っものです。今はもう雪はやんでいるが、朝はこんな状況だった。
雪かきが終わり、コーヒーをいれて、昨日と同じように二階に上がって、オーディオのスイッチON。
今日の気分で選んだレコードは、アルトサックスやフルートを演奏する渡辺貞夫(通称ナベサダ)の「アイム・オールド・ファッション」(1976年録音)
A面(レコードはA面、B面なのだ)二曲目のバラード「ゲイリー」がたまらない。ジャズのバラードではアルトサックスのジャッキー・マクリーンが演奏している「レフト・アローン」やテナーサックスのベニー・ゴルソンが作った「アイ・リメンバー・クリフォード」など素晴らしい曲はいっぱいある(本当は、そうでもない)が、このゲイリーはまったくひけをとらない名曲だと思う。
日本が世界に誇るナベサダも素晴らしいが、サイドメンたちがまた素晴らしい。メンバーは、ピアノのハンク・ジョーンズ、ベースのロン・カーター、ドラムのトニー・ウィリアムスだ。私も大好きなトリオで、一時「グレート・ジャズ・トリオ」をこの三人が結成していて、これまた素晴らしいアルバムを何枚も残している。
このレコードを聞いていてフッと思ったのだが、フォーラムフラノの開店が11時で、私はおそらく毎日、9時頃からモーニング・コーヒーを飲みながら、一枚レコードを聞くことになると思う。
どうでしょうか、一度私と一緒にモーニング・コーヒーを飲みながら、ジャズを聞いてみませんか。
 


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