■ アスパラが甘い! by富良野のオダジー 2008年04月18日(金)

  92,977 byteアスパラが甘い!
5月の初旬がアスパラの最盛期で、早い時期は値段も高く、美味しさもどうかなと思っていた。
でも、どうしても“味見”をしたくなって、試しに昨年お願した農家さんに電話してみた。
値段も通常価格で、味も問題ないという、うれしいご返事。
早速、フォーラムフラノ用と、お世話になっている方々への贈答用を買わせていただいた。
まぁ、甘いこと!
こんな美味しいアスパラをいつでも食べられる富良野に住んでいることを神様に感謝した(いつもながら、オーバーか)。
東京のグルメの方にも送らせてもらったのだが、いきなり「富良野のアスパラはうまい」と、ちょっと興奮気味な電話をいただいた。30分ぐらい、富良野の美味しい農産物について、熱い意見交換をさせてもらった。
富良野のアスパラはエライ!
 

■ 麓郷の森 森のキッチン by富良野のオダジー 2008年04月17日(木)

  55,498 byte麓郷の森のショップ・彩(いろどり)の大地館をプチ改装して、「麓郷の森 森のキッチン」のスペースを作った。
今日、その看板を取り付けた。どうでしょうか。雰囲気は出ていると思うのだが・・・。
カウンター越しに、チーズケーキ、ふらの男爵ミルクプリン、かぼちゃプリン、ふらのぶどう果汁で作ったゼリー、ラベンダークッキー、ソフトクリームなど、森のキッチンオリジナルスイーツを手渡そうと思っている。
今年は森のキッチンの近くに、ちょっと大きいブルーベリーやさくらんぼの木を木製の鉢に入れて、置くことになっている。
来月に、昨年に引き続き山形の天香園の岡田専務が富良野農場にブルーベリーやさくらんぼの苗木を植えるのだが、ついでに年数の経った大きいさくらんぼの木を持ってきてくれるのだ。実も成るらしい。
7月か、8月には、麓郷の森で、さくらんぼが食べられるかもしれません。
 

■ 「幻/パコ・デ・ルシア」 by富良野のオダジー 2008年04月14日(月)

  47,290 byte2008年04月01日のワイワイ日記「カリフォルニア・シャワー」で書いたが、昔のレコードを探した時、気になるレコードを数枚借りてきた。
その一枚が「幻/パコ・デ・ルシア」だ。
日本のレーベルが1971年〜1976年に発売されたレコードの中から10曲をピックアップして構成し、発売は1980年だと思われる。ネットで調べたがこのままではCDになってないようである。
いゃー、驚いた。私が何年も探していたレコードが見つかった。まさに、“幻”のパコ・デ・ルシアだ。
パコ・デ・ルシアは、スペイン南部アンダルシア出身の天才フラメンコ・ギタリスト。
だいぶ前だが、ある日突然、“あの”パコ・デ・ルシアを聞きたい!と思い、おぼろげな記憶で何枚かCDを買ったが、違っていた。違うCDも悪くはないが、私の求めているものではなかった。
今回「幻/パコ・デ・ルシア」のレコードを見たときも、「これだ!」という感じはなかった。ただ、「もしかしたら」とは思った。
実は昔聞いていたのは、とっくになくしてしまったカセットテープで、妹のレコードを録音したなんて、まったく覚えていなかった。
全然違うものを探していて、意外なものを見つけるなんて、何かの思し召しだ。バイオリズムが良い周期に入っているのかもしれない。ここ何年かの「大殺界」はなんとか抜けたようだし・・・。
パコ・デ・ルシアである。
大袈裟ではなく、泣けてきた。本当に良い音楽を聞くと泣けてくるのだ。こうこう音楽を聞くと、「生きていて良かった」と思う。素直に、「こういう音楽に出会わせてくれた人生に、感謝したい」と思う。心が洗われる。心の中の汚れがスーッと落ちていくのがイメージ出来る。
ジャズが大好きな私の前世は、黒人かもしれないと思っていたが、スペイン人だったかもしれない。
ちなみに、「幻/パコ・デ・ルシア」の10曲は、
A面
1.二筋の川
2.エル・ヴィード
3.松林
4.サンホアンの広場
5.広い河
B面
1.アルモライマ
2.鉱夫のなげき
3.私の霊感
4.マラゲーニャ
5.即興のルンバ
 

■ テラスにテーブルとイス by富良野のオダジー 2008年04月13日(日)

  69,664 byte昨日の雪が“ウソ”のような陽射しになった。
フォーラムフラノのテラスにテーブルとイスを出して、日除けのテントも伸ばした。
冬の間はテラスの除雪に邪魔になるし、さすがに寒すぎて外に座るお客さんもいないので、テーブルとイスは取っ払っていた。
いよいよシーズン間近だ。
なんてったって、富良野の観光シーズンはゴールデンウィークから始まって7、8月でピークになり、だいたい10月いっぱいまでだ。
フォーラムフラノは観光客の方が多いので、やっぱり、観光シーズンが忙しい。
ただ、冬にもスキー客の方、そしてオージーの方が来てくれたので、けっこう賑わった。
シーズンを目前にひかえ、やらなければならないことが沢山ある。あぁ、頑張らねば!
 

■ 今日の富良野は雪が降っています。 by富良野のオダジー 2008年04月12日(土)

  78,125 byte昨日の天気予報で、雪と言っていたが、その通り降っている。ここ2、3日とても暖かかったので、なおさら寒く感じる。
季節はずれの感じもあるが、富良野は5月の連休にだって雪が降ったことがある。
真夏の7月に、ストーブをつけたこともある。
地球温暖化の影響で、遠い話になってしまうのか、なにかの拍子でまた寒い日が来るのか、どうなんだろう。
私としては、寒さもほどほどに、暑さもほどほどに、が一番良いのだが・・・。
 

■ ケニー・ドリュー「DUO2」 by富良野のオダジー 2008年04月11日(金)

  36,773 byteここ何日かは、ビル・エヴァンスをはじめ、ジャズピアノを聞いている。聞いていると言っても、落ち着いてゆっくり聞く時間がないので、朝早めに出勤して1枚、移動中の車でとぎれとぎれに1枚を聞く、ような感じだ。
今朝聞いたのは、ピアノのケニー・ドリューとベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンのCD「DUO2」。レコードを持っていたが無くなってしまい、買おう買おうと思ってなかなか買えなかったCD(こういうCDもいっぱいある)だった。録音は1974年。
DUO2の先に録音された「DUO」も注文している。
この二枚はレコードで何度も聞いていた。リアルタイムで買ったとして、もう30年以上経っている。何度も聞いたのも、30年ぐらい前か。
最初の一音から懐かしく、しかも今聞いてもすごくイイ!レーベルはSteepleChaseというデンマークのジャズ・レーベルで、私好みのアルバムが沢山出ている。
ピアノの新しいCDや今まで聞いていなかったCDを色々聞いたが、このCDは私の中では上位にくる。何かのトラウマなのか、時代を越えた名作なのか。まぁ、私にとってはどうでも良い。気に入ったCDが手元にあるだけでうれしい。これはジャズファンなら分かってくれるだろう。聞いてうれしい、持っててうれしい、そんなアルバムだ。
ケニー・ドリューは「ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト」など、日本のレーベルからのアルバムで、日本ではすっかり人気者になってしまった。バイ・リクエストも悪くないが、私にとってケニー・ドリューと言えば、「DUO」「DUO2」がまず浮かぶ。
ベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンについて。実は、それこそ30年ぐらい前、東京でのコンサートで見ている(聞いている)。ウッドベースをエレキベースのように軽々扱い、超早弾き。そのテクニックに会場がどよめいたのを今もはっきり覚えている。
 

■ 富良野農場 by富良野のオダジー 2008年04月10日(木)

  54,761 byte今朝の富良野農場だ。
もうすっかり雪も融け、春らしい佇まいのさくらんぼやブルーベリーの苗たちだ。
山形から昨年の五月に“引越し”てきて、厳しい富良野で越冬した。
今年の冬はマイナス25度以下の日が少なく、割と暖かかった。ただ、雪が少なかったので、根の方は寒かったかもしれない。
無事この冬を乗り切れたかどうかはまだ分からない。シロウト目から見れば、けっこうみんな元気そうなのだが・・・。
もう少し暖かくなって、早く若葉が出て欲しい。
 

■ 今日はお釈迦様の誕生日 by富良野のオダジー 2008年04月08日(火)

  19,990 byteなんとなく4月8日になると毎年、「あぁ、お釈迦様の誕生日だ」と思う。
子供のとき、近くの禅宗のお寺で、この日甘茶を飲ませてもらったのが“原因”かもしれない。ただ、美味しいという記憶はない。今でも甘茶と聞くと、飲みたいとは思わないので、好きな味ではなかったと思う。
でも、悪い印象はなく、通るだびにここで甘茶を飲んだなぁと思う。
子供の頃、しょっちゅう境内で遊んでいたので、その思い出が甘茶に凝縮されて思い浮かぶのかもしれない。
生まれ育った場所に住んでいる人と、そうでない人では、子供時代を懐かしむ感覚は全然違うだろう。私は毎日、過去の記憶がよみがえる中で生活している。もちろん、富良野だって昔とは様変わりしている。けれども、断片はそこかしこにある。
ふいに、「あぁ、この辺で友達と遊んだなぁ」とか、浮かんでくることがある。
実は、ちょっと前に私は55歳になった。55と言えば、ヤンキースの松井。昨日ツーランホームランを打った。本当に松井は日本の誇りだ。
写真は、「麓郷の森」からの帰りに撮った。真っ赤に焼けた太陽が綺麗だった。
 

■ 蕗の薹(ふきのとう) by富良野のオダジー 2008年04月07日(月)

  67,715 byte蕗の薹(ふきのとう)があちらこちらで咲いている(生えている?)。
昨日、仕事が終わってから、野良窯(のらがま)さんの「カフェ・ノラ」で遅い夕食をした。
フォーラムフラノの割と近くにあり、スタッフのタコちゃんの知り合いということもあって、行ってみたいと思っていたが、なかなか行くチャンスがなかった。
古い民家を改造した店内は、入った瞬間「へぇ〜」の声が出てしまうほどの驚きだった(いつものオーバーな表現ではなく、本当にそうなのだ)。
富良野にこういう店が出来たんだなぁという感慨も湧いてきた。富良野はこれからどんどん面白くなる!、そんなフレーズまで浮かんだ。
実は野良窯さんはその名前の通り、陶芸ギャラリーで、その中にカフェ・ノラもある。ギャラリーにはご主人である陶芸家の大槻恭敬さんの作品が並び、カフェ・ノラは奥さんのみどりさんが切り盛りしている(表現が古い?)。
昨夜はちょうど陶芸教室(同じ敷地内にある工房で開設)を終えて店に戻ってきた大槻さんとお話が出来た。
店内には私の子供の頃に見たような古い戸が何枚もある。ほとんどはもうとっくに捨てられたものばかりだ。どうして手に入れたか聞いてみた。「もともとあったものもあるが、農家の納屋にしまってあったものを譲ってもらった」そうだ。
農家の人はものを大切にしまっているのはなんとなく分かるが、それにしたって世代が変われば整理してしまうだろう。おそらく、今がギリギリのところだと思う。
富良野の歴史と言ったって、たかだか100年ちょっとだけど、すでに色々なものが消滅しているし、しつつある。そんな中で野良窯さんが“富良野の歴史”を再利用しているのは心強い。
ふきのとうのことである。
昨日の食事で、冷奴にふきのとうで作った薬味をのせた料理が出た。ほろ苦くて、冷奴にとても合っていたのだが、私は知ったかぶりをして、「フキノトウは本当はフキノトで、ウはいらないんだ」と言ってしまった。もう何年も前に誰かから聞いた覚えがあった。
今朝になってネットで調べると、先に書いたように「蕗の薹(ふきのとう)」と出てきた。くやしくてわざわざ広辞苑をめくってみたが同じだった。もう少し粘ると、岐阜県の方言で一部の地域でフキノトと言うとネットに出てきた。むかし私に教えた人は岐阜出身の人だったのかもしれない(負け惜しみではない!)。
 

■ 「新・エヴァンスを聴け!」 by富良野のオダジー 2008年04月06日(日)

  42,221 byte先月上京した時にCDショップ(私はいまだにレコード屋と言ってしまう)を覗いた。CDは買わなかったのだが、「新・エヴァンスを聴け!」を買ってしまった。
著者は違うが、「新・コルトレーンを聴け!」が面白かったので、ついつい手が出てしまった。コルトレーンの時と同じように、欲しいCDのところの角を折りながら読んだのだが、その折り目が27箇所付いた。さすがにCDを27枚も買えないので、厳選して、とりあえず4枚注文した。そのうちの2枚は今までにも買おうかどうか迷っていたものだ。実は手元にはレコードを合わせて十数枚はある。それらも含めて、ここ当分はビル・エヴァンス三昧(研究?)をしようと思う。
著者の中山康樹さんは『「ワルツ・フォー・デビー」がエヴァンスのすべてではない!』と“挑発”しているが、私も持っているCDの中で「ワルツ・フォー・デビー」を含むいわゆるリヴァーサイド4部作しか聞いていない。
中山さんがワルツ・フォー・デビーがすべてではないと言っているのは、ワルツ・フォー・デビーは象徴でこの4部作をすべてではないと言っているのだ。
リヴァーサイド4部作とは、ベースのスコット・ラファロ、ドラムのポール・モチアンとのトリオによる、リヴァーサイドレーベルに吹き込んだもの。”Portrait in Jazz”、”Explorations”、”Waltz for Debby”、”Sunday at the Village Vanguard”の4枚で、エヴァンスがラファロに出会ってから、ラファロが交通事故で急逝するまでの2年ほどの短い間に残された作品。
中山さんは4部作を否定しているのではなく、4部作はビル・エヴァンスの1つの側面にしか過ぎないと力説しているのだ。
私は以前にも書いたが、その道のプロの人が言っていることは、まず受け入れるタイプだ。受け入れてから、自分のスタンス、置かれている立場、感情、直感、勘などを総動員(相変わらずオーバー)して、自分の考えをとりあえず作る。とりあえずなのは、結構考えが変わるからだ(ジャズに意固地は禁物!)。
私が2年ぐらい前に買って、スルーした(ピンとこなかった)CD、「You Must Believe in Spring」を中山さんは本の中で「このアルバム、エヴァンスのみならずジャズ・ピアノ・トリオ史上、真っ先に挙げられるべき名盤だろう」と言い切っている。
納得しないまま、中山さんがここまで言っているのだし、折角CD持っているのだし、ここはじっくり聞いてみようと、昨日からずっと聞いている。
ジャズを聞きだしてから、すでに30年以上が経っている。ビル・エヴァンスにのめり込んだことはないが、常に横にはいた。
私にとってビル・エヴァンスの衝撃より、ビル・エヴァンストリオのベースシスト、スコット・ラファロの衝撃のほうが大きかった。それは、いまだにそうだ。もちろん、ビル・エヴァンスあってのスコット・ラファロだと分かってはいるが、スコット・ラファロのベースから教えてもらったこと、はじまったことが、いっぱいある。
「You Must Believe in Spring」である。
ここには特徴的なフレーズはあるが、「枯葉」のような分かりやすいメロディがない。ボサノバのような乗れるリズムもない。誰でもが好む“調味料”がない。あるのは雰囲気、空気感、ムードのようなあやういものだけ。
外の景色を眺めながら聞くのが良かった。色々な情景が浮かんでくる。映画音楽としても成り立つような気がする。画集を見ながら聞くのも良かった。フォアン・ミロ、アルベルト・ジャコメッティが私的にはぴったりだった。
聞き進むうちに、もしベースがスコット・ラファロだったら、一も二もなく愛聴盤になっていただろうという思いが浮かんだ。それは、ベースのエディ・ゴメスが悪いのではなく、私の“トラウマ”のせいだ。私の中ではビル・エヴァンスとスコット・ラファロは一体なのだ。
スコット・ラファロの入っていないCDがもうすぐ4枚届く。これを機会に、トラウマからの脱出を試みようと思う。
それにしても、中山さんも書いているが、ジャズCDのボーナストラック(You Must Believe in Springにも3曲ある)ほど、余計なお世話はない。これについては、またいつか書きたいと思う。
 


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