■ 富良野はシバレタべぇ。 by富良野のオダジー 2008年01月17日(木)

  31,678 byte今日の富良野はマイナス20度を超えた。外に出た瞬間、凍りついた。
これだけシバレタ日は天気が良い。大気の汚れは凍ってしまい、真っ白い雪と青空だけの世界になった。
会社に行く前に、寄り道をして、写真を撮った。ほんの2、3分、車の外に出るだけなのに、手がかじかんだ。
上の左は十勝岳、右は芦別岳、下のは鳥沼公園。
この世のものとは思えぬ、なんと表現したらよいのか分からない、素晴らしい富良野の風景だ。
それにしても、ああ、寒い!
 

■ 「プレジデント・プレイズ・ウイズ・ジ・オスカー・ピーターソン」 by富良野のオダジー 2008年01月16日(水)

  40,569 byte今日、フォーラムフラノは定休日。別に、店がオープンしているからといって、私の仕事のペースは変わらないのだが、やはり、気分的にはリラックスする。朝から気持ちよく、朝食をとりながら「プレジデント・プレイズ・ウイズ・ジ・オスカー・ピーターソン」を聞いた。
プレジデントこと、テナー・サックスのレスター・ヤングが大好きだ。ちょっと古い人で、1930年代から1940年の中頃が絶頂期と言われている。ジャズの巨人。1959年に亡くなっている。
テナー・サックスと言えば、男らしい楽器の代表で、太くて、たくましい音がたまらない。私もテナー・サックスの父として知られるコールマン・ホーキンスやソニー・ロリンズのような豪快なテナーも好きだ。でも、レスター・ヤングの凄さは、みんながコールマン・ホーキンスのように吹こうとしていた時に、まったく違う音を出していた。繊細で、リリシズムがあり、洗練された音、今で言う、癒し系の音。
モダンジャズは1940年代にはじまり、1950年の終わりごろから1960年代の始めごろに絶頂を迎えると思っているが、レスター・ヤングはモダンジャズのサックスに多大な影響を与える。つまり、レスター・ヤングは1930年代から新しい感覚の音で演奏していたのだ。
私はアルト・サックスのアート・ペッパー経由で、レスター・ヤングに辿り着いた。おそらく、アート・ペッパーのリリシズムの“謎”を調べているうちに、レスター・ヤングに出会ったのだろう。
レスター・ヤングで一番好きなアルバムは「プレス・アンド・テディ」。もしレスター・ヤングを最初に買うのだったら、こちらの方が良いと思う。私のジャズベスト30ぐらいなら、この「プレス・アンド・テディ」は入ります。
「プレジデント・プレイズ・ウイズ・ジ・オスカー・ピーターソン」についてだが、このCDは最近買った。昔から知っていたのだが、ジャズの本で紹介される記事が、「絶頂期とは比較できない演奏」「往年の閃きがない演奏」など、散々なので二の足を踏んでいたが、買ってよかった。
いくら1930、40年代の演奏が絶頂期でも、レコードの録音技術や当時の演奏感覚がしっくりこない。現在の感覚で聞いても違和感がない録音は、1950年以降だと思う。この時期以降のジャズで、現在にも通用するか、しないかは、正に演奏の良し悪しで決まる。良い演奏だと、今も、これから先の時代でも聞き継がれていくと思う。
「プレジデント・プレイズ・ウイズ・ジ・オスカー・ピーターソン」の録音は1952年で、普通の感覚で聞けた。レスター・ヤングの演奏も、私にしたら「何か、文句ありますか?」という感じだ。
もちろん、批評している人がレスター・ヤングを敬愛しているがための酷評だとは知っているが・・・。
 

■ 新メニュー「ふらのじゃがいもピザ」 by富良野のオダジー 2008年01月15日(火)

  58,710 byte昨日の昼過ぎ、オージーの若い女の人が、予約をしたいとフォーラムフラノを訪ねてくれた。
「セブンティーン」と、何回も発音するので、カレンダーを指差して、17日の予約ですかと聞くと、うなずいた。
OKと答え、帰ろうとしているオージーガールに、「ハウ・メニー・パーソン」と聞くと、「セブンティーン」と答える。OK、OKと言いながら、スタッフのタコちゃんに、「17日に、17人なんて、偶然だねぇ」なんて、盛り上っていた。
もう、お気づきの方はいらっしゃると思いますが、昨日の夜の8時前、ドヤドヤとオージーの団体が入ってきた。
どこでどう、聞き間違ったのか、17日なんて言ってなかったはずだ。最初に聞いたときに17人という大勢の団体を想像出来なくて、日にちだと思ってしまったのだ。
先ほど来たオージーガールが、私を見るなり、「ハーイ」とフレンドリーな挨拶。私は思わず、「ツディ!」と叫んでしまった。ガールは、「ツナイト」と、ニコッと笑った。
さぁ、大変! 
タコちゃんは帰ってしまったし、心の準備が出来てない。慌ててタコちゃんに電話したら、来れると言ってくれた。
みんなで頑張って、なんとか全員に食事が出せた。良かった!
何人かは店に残り、ワインを飲みながら、ゆったりと時間を過ごした。閉店時間の9時は過ぎてしまったが、私たちは後片付けがあるので、ゆっくりしてもらっても全然構わなかった。
食事は二階でしてもらっていたのだが、ゴソゴソと音がしていた。何をしているのかなぁと、後片付けをしながら話していたら、なんと! わざわざテーブルと椅子を元に戻し、残っていたグラスを下げてくれた。
なおかつ、帰り際、Tシャツを買いにまた来ると言ってくれた。
オージーに対する“好感度”200%アップの夜だった。
写真は、オージーの方にもおすすめな新メニュー「ふらのじゃがいもピザ」。
じゃがいもいっぱいの生地に、お馴染みの手作りソーセージと玉ネギ、コーンなどをのせたものだ。
一度、ご賞味あれ!
 

■ 英語版のPRハガキ by富良野のオダジー 2008年01月14日(月)

  59,722 byte嬉しいことに、“オージー”がフォーラムフラノに来てくれて、食事をしてくれたり、鳴雪・書Tシャツを買ってくれたりする。
オーストラリア人を気安くオージーと呼んでいいのか、ちょっと心配になり、調べてみた。
「オージー(Aussie)は、Australian(オーストラリア人)の短縮語であり、「Ozzie」、「Ossie」、「OZ」とも綴られる。その意味は、勿論、オーストラリア人である。」とあるから、まあ、いいんだろうね。
私は、店のスタッフのタコちゃんに、オージーの人がTシャツ買ってくれてうれしいねと言ったら、「社長、去年は観光協会などに、英語のPRのハガキを置いてもらっていましたよね。それを見て、来てくれたオージーの方もいましたよ」との返事。
そうだ、私はすっかり忘れていた。慌てて、ポスターとハガキを作って、観光協会に置いてもらった。
日々の雑用に追われ、大事なことが抜けてしまう。色々頭をまわして、やらなければ・・・。

追伸。
上記を書いてから、午後5時頃、オージーのカップルが来店してくれ、4枚Tシャツを買ってくれた。
タコちゃんに聞くと、オージーの一番人気の鳴雪・書Tシャツの文字は「雪」だそうだ。冬に来ているのと、雪が珍しいからなのか、このカップルも、4枚のうち2枚が雪だった。
こちらは冬でも、オーストラリアは夏。帰国してから着るのに、Tシャツはちょうどよい。日本で着てもけっこうハデなのに、オーストラリアで着ていたら、もの凄く目立つと思う。
一度、オーストラリアで鳴雪・書Tシャツを着て歩いているオージーを見てみたい気がする。
それもそうだけれど、このTシャツを着て、オーストラリアに行くのもいいね。そのためには、もっと頑張らなくては・・・、ね。
 

■ 放送作家の石井彰さん by富良野のオダジー 2008年01月13日(日)

  49,530 byte放送作家の石井彰さんが、ラジオふらののアカデミーの講師として、今年も富良野に来てくれた。
石井さんとは「北海道新聞・北極星「フォーク合戦」 byオダジー 」にも書きましたが、昨年の二月に楽しい番組をご一緒させていただいた。
開口一番、石井さんは今年の大晦日に是非もう一度「フォーク合戦」をして、雪辱したいと言われた。実は、先月の大晦日という話もあったのだが、実行できなかった。
写真は、昨日の夜に富良野で人気の韓国料理「ソウルテラス」で撮ったもの。
上の右が石井さん、左が高田ラジオふらの局長、下の左が丸山ラジオふらの社長、右が私だ。
石井さんと話していると、どんどん話したいことが出てくる。年齢が近く、同じ時代の空気を吸ってきたということもあるし、フォークソングやジャズが好きだということもある。
だが、そんなことよりも、石井さんの度量の大きさ、人の話を真剣に聞いてくれる誠実さがそうさせるような気がする。
私は、ついつい甘えて、昨日もずっとしゃべり続けてしまった。
石井さん、みなさん、ごめんなさい!
 

■ 旭山動物園「ペンギンの散歩」 by富良野のオダジー 2008年01月10日(木)

  43,634 byte一昨日、旭山動物園で“噂”の「ペンギンの散歩」を見てきた。
お正月休みが終わった平日にもかかわらず、けっこう大勢のお客さんがいた。
それでも、「今日は、あんまりお客さんがいないので、ラッキーだよ」と、ペンギンの散歩を見ているときに、係員の人に言われた。
混む日だと、人で溢れかえり、ペンギンの散歩ではなくて、人間の行列を見ることになったかもしれない。
今回も、再認識したが、動物を見ると訳もなく笑ってしまう。これって、なんだろう。
それと、言葉は通じないのに、「オイ!」とか、声をかけてしまう。
私のように、犬とか猫を飼ったことがないものでも、動物たちを見てると心がなごむので、動物好きの人たちにとっては、たまらないと思う。
旭山動物園は凄い!
 

■ ソニー・スティット「シッツ・イン・ウィズ・オスカー・ピーターソン・トリオ」 by富良野のオダジー 2008年01月07日(月)

  45,487 byteもう正月から一週間が過ぎた。あっと言う間だった。
今年の正月は子供たちが三人とも帰ってきているので、家族がちょっと昔に戻ったような雰囲気になっている。
なんだかんだ子供と話していると、ずっとこのままで時が過ぎていくように錯覚してしまう。あと2、3日もすれば、子供たちはいなくなり、娘はいよいよ4月から就職なので、完全に親から離れることになる。
親が面倒を見ている子供という意味での家族の正月は今年が最後だ。来年になれば、双子の息子たちも独立する。
親として一つの大きな区切りになる。もちろん、うれしいし、ホッともする。ただ、私にはやることがまだまだ山ほどあるので、ホッとしてはいられない。子供の成長の感慨にふけるヒマもないのだ。負け惜しみではなく、これは、やっぱり、これで、いいことなんだと思う。自分のことで精一杯で、必要以上に子供のことを考えられない、考えない。
今日のジャズは、サックスのソニー・スティットの「シッツ・イン・ウィズ・オスカー・ピーターソン・トリオ」
ソニー・スティットのアルバムでは、「テューン・アップ」が大好きで、どういう訳かレコードが2枚あった。間違ってダブって買ってしまうほど好きだった。テューン・アップ以外でも、スティットのアルバムは何枚かあるのだが、ピンとこなかった。
ソニー・スティットは、朗々と、どこまでも朗々と吹き切る感じが気持ち良いのだけれど、「シッツ・イン・ウィズ・オスカー・ピーターソン・トリオ」は正に吹き切っている。ワンホーンで、しかもバックがオスカー・ピーターソン・トリオで、申し分なし!
オーネット・コールマンを聞いたり、ソニー・スティットを聞いたり、やっぱり、ジャズって、素晴らしい!
 

■ ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンVol.1 by富良野のオダジー 2008年01月06日(日)

  37,312 byteちょっと遅れたが、今年のジャズの「聞き初め」は、フリー・ジャズの歴史を切り開いたオーネット・コールマンの「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンVol.1」
このCDは先月買っていたが、最初の1,2曲を聞いただけで、そのままにしておいた。それなりの“覚悟”がないと、オーネット・コールマンは聞けない。
天気のいい朝に、モーニングコーヒーを飲みながら、軽快に聞ける音楽じゃない。「よし、聞くぞっ!」と、勢いをつけないとならない。
CDを聞く時間なんて、ほどんどないのに、何が悲しくて、尻込みする気持ちを鼓舞させてオーネット・コールマンを聞かなくちゃいけないのか。
良く言えば向上心、フツーに言えばスケベ心、つまり、「もしかしたら、今まで知らなかった、夢のような世界と出会うかもしれない」という期待。こうやって、ジョン・コルトレーンとも、アート・ペッパーとも、ソニー・クリスとも出会ったのだ。
まあ、「宝さがし」のようなもの。そのために、一度しか、いや1、2曲しか聞かないかもしれないレコードやCDを買い続けているのだ。
私はコルトレーンの最後の方のフリーなものや極端なフリー・ジャズまで聞いていたし、アルバート・アイラーなんて大好きだし、坂田明だって好きだ。フリー・ジャズに対してはまったく違和感も、抵抗感もない。それなのに、フリー・ジャズの代名詞にまでなっているオーネット・コールマンはまったく聞いていなかった。
緊張とともに、「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンVol.1」をCDプレーヤーに入れ、PLAYボタンを押した。
私がジャズを夢中で聞いていた昔に、どうしてオーネット・コールマンを聞かなかったのか、理由がすぐ分かった。
“熱く”ないのだ。クールなのだ。私はフリーと言えば、メロディがどうの、リズムがどうのではなく、とにかく良い悪いは別にして、エネルギーだけは伝わってくる、伝えたい音楽だと思っている。オーネット・コールマンは、言ってしまえば、知的でクールなフリー・ジャズだ。この音楽はコルトレーンに没頭していた時には、スルーする音楽だ。
コルトレーンは、いつも熱い。あっ、ついついコルトレーンと比較してしまう。オーネット・コールマンである。
「オーネットが生み出した新しい音楽は、賛否両論となる。ミュージシャンの間でも、ジョン・ルイスが在籍するモダン・ジャズ・カルテットのメンバー達から高く評価される一方、マイルス・デイヴィスやマックス・ローチからは批判された。」とどこかに書いてあったが、評価の分かれ目は、私が感じた「知的でクールなフリー・ジャズ」と関係あるような気がする。
まだ、1枚のCDだけで、すべてを決め付けるわけにはいかない。もう何枚か、オーネット・コールマンの有名なCDを聞いてみようとは思っている。それがいつになるかは、今のところ分からない。ただ、ジャズを聞き続ける楽しみは増えた。オーネット・コールマンを深める楽しみが。ジャズは本当に奥が深い。
今後の楽しみ(老後の楽しみかもしれない)といえば、エレクトリック楽器を導入したマイルス・デイヴィスの1960年代末期のアルバムも手付かずだ。
「ビッチェズ・ブリュー」に衝撃を受けながら、その前後の「イン・ア・サイレント・ウェイ」「マイルス・イン・ザ・スカイ」などはまったく聞いていない。理由が何かあるのか、偶然なのか、自分でも分からないが、とくかく聞いていない。
探せば、まだまだいっぱい「未知の領域」があるだろう。
ああ、ジャズを聞く時間がほしい!
 

■ モノトーン by富良野のオダジー 2008年01月04日(金)

  25,887 byte富良野は雪が降っています。
会社に来る途中、景色を見ながら「モノトーンだなぁ」というフレーズが口をついて出た。
会社を少し通り越して、ちょっと行ったところで車を停めて、シャッターを切った。

ワイワイ日記に書きたいことは沢山あるのに、時間がとれなくて書けない。
ジャズのことももちろん書きたいけど、今年はあるテーマで、エッセイ風に連載したいと思っている。
そのあるテーマとは、「罰(バチ)の思想」。私がこれまで生きてきて、自分なりの考え方、言ってしまえば私の哲学(相変わらず、オーバーだね)を書くつもりだ。
期待する方、ご期待ください。
 

■ あけましておめでとうございます by富良野のオダジー 2008年01月01日(火)

  61,476 byteあけましておめでとうございます。今年もオダジーのワイワイ日記をよろしくお願いします。
昨日はフォーラムフラノ、麓郷の森とも午後5時で閉めさせていただき、紅白歌合戦を見ながらおせち料理を食べるという、日本の正しい年越しをした。
今日は朝9時前に、富良野神社で初詣をして、おみくじを引いた。
なんと!「大吉」。これは本当にうれしい。おそらく、人生で2度目か3度目の大吉だと思う。毎年引いていたわけではないので、私の確率は分からないが、大吉はめったやたらには出ない。
今年は色々な意味で節目の年だし、重要な年だと思っているので、大きな励みになる。
「運勢が非常に良くなり、物事が順調に運びます。新しいことを始めたり、重大な決断をする時があっても、今のあなたならきっと正しい選択をするでしょう。」と書いてある。
今日はフォーラムフラノにも沢山のお客さんが来てくれたし、今年こそ良い年にしたいと心から願う、元旦でした。
 


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